知られざるママの実態や本音をご紹介するコーナー「ママのホント。」

仕事をしたいと思う専業主婦と、自由な時間が欲しいと思うワーキングマザー。現代社会では、それぞれ悩みが尽きないですよね。今回は、仕事と育児・家事に追われるワーキングマザーの実話を紹介します。

育児休暇で“専業主婦”の大変さを痛感…

「結婚して2年が経ち待望の第一子を授かった」とにこやかに話してくださったのは、都内在住、30代の女性Mさん。セレクトショップの販売員として働く、エネルギッシュでオシャレなママさんです。Mさんは妊娠8か月まで働き、育児休暇を取得。待ち望んだ我が子と過ごす日々は、想像以上に体力を使うものだったといいます。

「可愛いんですけど、とにかく自分のペースを乱されっぱなしでツラかった。寝たいときに寝れない、したいことを出来ない…そんなの当たり前なんでしょうけど、産後想像以上に子育てって大変なんだと痛感しました。体も心もいっぱいいっぱいでした。」

保育園は定員オーバーだったため、近所で暮らすお母さんに協力してもらって職場復帰を果たしたそう。しかし、“共働き開始”は、ご主人との闘いのゴングでもあったのです。

敵は家庭内にいた。職場復帰後、許せなかった夫のひと言

出産前はお互いに仕事をしていたこともあり、家事を分担していたのに、子どもを産んだ途端に家事を全くやらなくなったご主人。

Mさんが仕事に復帰して疲れて帰ってくるようになっても、ご主人は「ご飯は?」「お風呂は?」と家事をせがむ一方だったそうです。

「開店前に出勤して事務仕事。開店したら接客、品出し、力仕事も接客もありの職場で、好きじゃなきゃつとまらない仕事です。それでも今までずっと雇ってくれて、妊娠出産にも協力的だったので会社に還元したくて一生懸命に働きました。でも、旦那はやっぱり家事をやらなくて。こっちも働いているんだから、家のこと協力してよ!って、毎日のようにケンカ。敵は家庭内にいましたね。」

真剣な顔で話すMさん。心底ご主人のことを憎いと思うようになったんだとか。ある日、ご主人に家事をさせるためにあえて娘さんをお風呂を入れないでおくと、ご主人はこんなひと言を放ったそう。

「家のこと、出来なくなるくらいなら仕事なんてやめろよ。育休をくれたってことは、別にお前がいなくても会社はまわるんじゃないの」

「怒りを通り越して、涙さえ出なかった」と話すMさん。寂しくて、悲しくて。一番応援してほしい家族から、なぜこんなことを言われなきゃならないのか…とやりきれない気持ちになったといいます。

その日からMさんはご主人と口をきくのもイヤになり、腹立たしさからご主人の分の家事をしなくなったそうです。洗濯やご飯は自分と娘の分だけ。ご主人とは会話もなく、家に帰ると息が詰まる日々を半年も過ごしたといいます。

目を覚ますキッカケは、娘の何気ないひと言だった

冷え切った夫婦仲。一向に溝が埋まらず、このまま離婚かな…と考えはじめていたというMさん。しかし、ある日、2歳になり少しだけ言葉が出はじめた娘さんからひと言、声をかけられたんだとか。

「ママ。パパ、すき?」

“好き”…そんな気持ちとうの昔に忘れていたな、とMさんはご主人と仲がよかった頃の日々を思い出したそう。一緒に色々なところへ行ったこと、妊娠中に一生懸命に足を揉んでくれたこと、愛していると言って毎晩抱きしめてくれたこと。

「パパのこと、好きだよ」

娘さんを抱っこして、そう答えたと、Mさんは涙を目に浮かべて話します。しかし、ご主人から言われたあのひと言は、まだどうしても許せなかったそうです。

「パパのことは好きだけど、謝ってもらうまでは絶対に許さない」

それから3日くらい経った頃に突然、ご主人から声をかけられたんだとか。

「なぁ、ごめん。もう許してくれよ。お前は、頑張ってるよ」

娘さんとMさんのあの会話が聞こえてきて、ご主人は自分から謝ろうと決心がついたのだそう。ご主人はご主人で、暮らしがガラりと変わってしまったことをストレスに感じ、ついMさんに当たってしまったと打ち明けてくれました。

「妻は悪くない。自分が至らなくて、満たされなくて、うまくいかなくて毒を吐いちゃったんです。一番言ってはいけない言葉を」

ご主人は、Mさんの頑張りを見ていたのに、依存するばかりで力になってあげられなかった自分を悔いていました。

「娘はあっという間に幼稚園児。育児は大変だけど、息つく暇もなくどんどん成長してしまいます。大きくなってから、なんであのとき忙しさを受け入れて、旦那とふたり力を合わせて楽しめなかったのか…と後悔することもあります」

そう話すMさん。忙しい日々に、大事なパートナーさえも敵に見えることもあるでしょう。しかし、思いやりを忘れず、“好き”だという気持ちがなによりも原動力になるということを、娘さんのひと言から学ぶことができたのです。

娘さんが大きくなったとき、あんなこともあったと夫婦で笑い合える日が来ることを願います。

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Spotlight編集部 コンテンツハートKIE このユーザーの他の記事を見る

代表を務めるのは元船舶料理士、フリーライターとして活動し6年目になるKIE。仕事、育児、家庭、家事…”なにも諦めない生き方”の実現を目指し、やる気に溢れたママさん達とライター集団を結成。心にそっと寄り添う、日常に彩りを添える記事の執筆を目指し活動しています。

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