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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。

夏から秋にかけての山菜狩りやキノコ狩りは楽しいものですが、山里には毒のあるキノコや植物も多く生えています。

今回はアウトドアで特に気をつけたい毒を持ったキノコや植物について、医師に話を聞いてきました。

キノコ狩りで気をつけたい「毒キノコ」

ドクツルタケ

<特徴>
5~15㎝の中型から大型。全体は白色で、傘は卵形であったり平らに開いていたりします。
食べると死亡する場合もある、非常に毒性の強いキノコです。

<症状>
食べた後6~24時間後におう吐、下痢腹痛などがあらわれ、一度はおさまります。
しかしその後24~72時間で内臓の細胞が破壊され、肝臓、腎臓機能障害の症状があらわれます。

ツキヨタケ

<特徴>
10~20cmの大型。黄褐色、紫褐色~暗紫褐色で、半円形や円形で肉厚の傘をもっています。

<症状>
食べた後30分~1時間程で嘔吐、下痢、腹痛などの中毒症状があらわれ、幻覚痙攣を伴う場合もあります。翌日~10日程度で回復します。

カエンタケ

<特徴>
表面はオレンジ色から赤色で棒状、全体はサンゴの形状に似ていますが、土の中から突き出すように生えます。
食べるだけでなく、触るだけでも毒の影響があります。

<症状>
食べた後30分から、発熱、悪寒、嘔吐、下痢、腹痛、手足のしびれなどの症状をあらわれます。
その後2日で、消化器不全、小脳萎縮によって運動障害など脳神経障害を起こし、死に至る場合もあります。

ベニテングタケ

<特徴>
6~15cmの中型から大型。傘は赤地で、取れている場合もありますが表面にポツポツと白いイボがあります。

<症状>
食べた後30分ほどで下痢、嘔吐、腹痛といった消化器の症状と、めまいや、幻覚、けいれんなどの神経系の症状があらわれ、まれに死亡する例もあるそうです。

コレラタケ

<特徴>
傘の直径が2〜5cmと小型で、暗肉桂色〜明るい淡黄色。
傘の下に不完全なツバがあるのが特徴です。おがくずやゴミ捨て場などでも生えてきます。

<症状>
食べた後10~24時間後に激しい下痢、腹痛、おう吐など、その名の通りコレラのような症状があらわれ、その日1日で一度はおさまります。
しかしその後、腎臓や肝臓が破壊され、4~7日ほどで腎不全、肝不全などを引き起こし、場合により死亡します。

毒キノコの被害にあわないために

■代表的な毒キノコの形状や特徴はしっかり覚えておく

■種類のわからないキノコは、食べないだけでなく触らないようにする

■経験者に同行してもらって、キノコを採る際は意見をしっかり聞く

万一の場合を考え、とってきたキノコをまわりの人に譲ったりするのも、控えたほうがいいでしょう。

山菜取りで気をつけたい「有毒の山菜」

スイセン

<特徴>
花びらは白く、副花冠は黄色で細長い葉をつけます。
観賞用としておなじみのスイセンですが、ニラやノビルと間違えて食べてしまう事故があるようです。

<症状>
食べた後、30分以内に、嘔吐、下痢、発汗、昏睡、低体温などの症状があらわれます。

トリカブト

<特徴>
茎の先に独カブウト状の花が咲きます。種類が多く、花の色は紫色、白色、淡黄色などいろいろあります。

<症状>
食べた後、10〜20分以内に、口から手足のしびれ、嘔吐、腹痛、下痢、不整脈、血圧低下などを起こします。
場合によっては、けいれん、呼吸不全を起こし、死亡することもあります。

カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)

<特徴>
茎には全体に毛があり四角柱状で、巻きひげがあります。
エンドウに似た小型の紅紫色の花を付け、毒性が低いので、若芽や若い豆果を食用にできますが、生で食べるのは危険です。

<症状>
消化器の不調や、蕁麻疹(じんましん)などの症状があらわれることがあります。

チョウセンアサガオ

<特徴>
茎は高さ1.5mになり、長さ8~15cmの先の尖った葉をもち、大きな白色の花や、八重咲きで紫や黄色の花をつけるものもあります。
根をゴボウに、開花前のつぼみとオクラを間違えた例があります。

<症状>
食べた後30分程度で意識が混濁したり、心拍数が上がる、麻痺などの症状があらわれることがあります。

ヨウシュヤマオボウ

<特徴>
花(花序)は長い紫色の房状で垂れ下がります。時期が来ると1cm程度の黒っぽい実をつけます。
根をゴボウと間違えた例があります。

<症状>
果実と根に有毒成分を含みます。食べると 腹痛、嘔、下痢を起こし、けいれんを起こしてます。死に至ることもあり、皮膚への刺激作用もあります。

毒のある山菜の被害にあわないため、注意すべきことを教えてください。

山菜狩りも、キノコと同様です。

■代表的な毒のある山菜の形状や特徴はしっかり覚えておく

■種類のわからない植物は、食べないだけでなく触らない

■経験者に同行してもらって、山菜を採る際は意見をしっかり聞く

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医師からのアドバイス

キノコや植物には毒を持ったものが多く存在し、食用のものと見分け方が難しいものもあります。よくわからない種類ものは口にしたり触ったりしないためにも、近づかないようにしましょう。

また、キノコや植物の毒の中には猛毒のものもあり、食べてしまうとその時限りではなく、死に至ったり、後遺症が残るような重い症状が出る場合もあります。

万一、毒のあるものを口にしてしまった可能性があって不安を感じたり、なんらかの症状が出たらそのままにせず、医療機関で受診してください。

(監修:Doctors Me 医師)

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