記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
ママになった実感は、授乳するときに強く感じると思います。赤ちゃんにとってはもちろん、ママにとっても幸せなリラックスできる貴重な時間ですね。

ただ、初めの頃は親子とも慣れないため、何度も授乳を繰り返したり一回の授乳が長くなったりで、乳首に負担がかかってしまい、様々な原因で乳首に痛みがでてしまいます。

そこで今回は、よくみられる授乳時の乳首トラブルとその解決法について、医師に解説していただきました。

1.乳首が切れることで出血~乳頭亀裂症~

もっとも多い原因です。抱き方による赤ちゃんが乳首をくわえる角度や、授乳を終えるときの乳首から赤ちゃんの口のはずし方によっては、乳首が切れてしまい出血し痛みが出ます。また、赤ちゃんの唾液がついたままにしておくと、乳首が乾燥して切れやすくなります。

【対策】
赤ちゃんの口と乳首の角度をしっかり合わせましょう。乳首を近づけるのではなく、赤ちゃんの方を近づけるイメージです。

首の後ろをしっかり支えて、赤ちゃんの口がしっかりあいて、アヒルのような形になった時にすかさず、乳首全体を深くくわえさせてあげましょう。

もし痛みがすでに出ていれば、抱き方をいろいろ変えて乳首の痛む部分に赤ちゃんの口のはじが当たらないようにすると痛みがひどくならずに済みます。

おっぱいをはなすときは、赤ちゃんの口の間に親指と人さし指を添えて離してあげるとひっぱられて切れてしまうのを予防できます。授乳がすんだら乳首を拭いて、馬油やワセリン、市販の授乳用クリーム等で保湿するとベストです。

2.おっぱいのつまりや炎症~乳頭白斑症~

乳首の先に白いニキビのようなものができることがあります。これを乳頭白斑と呼び、おっぱいがつまったり、炎症をおこしたりする原因となります。添い寝で行う授乳で多い、乳頭が横につぶれるような飲ませ方をするとなりやすくなります。他にも脂っこい食事や高コレステロール状態のときにもできやすくなります。

【対策】
添い寝をする際に、乳首を赤ちゃんの口に浅くくわえさせないようにしましょう。また、水分を多めにとることも大切です。

できた白斑は温かい蒸しタオルなどで温めてからマッサージすると取れやすくなります。ひどい場合は産院や助産師に相談しましょう。

3.乳首に水泡ができてしまう

乳首に水ぶくれのような水泡ができた場合にも痛みができます。この場合、水泡が破れてしまって、細菌感染をおこし乳腺炎につながる恐れがあるので注意が必要です。

【対策】
基本的には1.と同じ対策ですが、水泡が破れないように注意しましょう。水泡が破れて細菌が繁殖すると、細菌性の乳腺炎となって熱が出たり抗生剤の投与が必要になったりします。

常に乳頭を清潔にして、衣服とこすれないように市販のパッドなどで工夫してください。

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医師からのアドバイス

授乳トラブルによる乳首の痛みは、慣れないことから産後2カ月頃と、赤ちゃんの歯が生え始める6カ月頃に多く起こります。原因を考えて対処することにより、ほとんどのトラブルは解決できます。

起こったトラブルは早めに対処し、乳首の痛みのない、貴重で素晴らしい授乳タイムを親子で満喫しましょう!

参考文献:
公益社団法人 日本助産師会 母乳育児支援業務基準検討特別委員会 赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援

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