時に世間の人は、自分が経験したことがなく、それが繊細な問題であっても批判的になることがあります。誰かが誰かを批判するというのは、世間では付いて回るもの。これは非常に悲しいですが、それが社会というものなのです。

Facebookにあるママが投稿したメッセージが反響を呼んでいます。現在、6,900の「いいね」と10,000のシェア、そして多くのコメントが集まっています。

「帝王切開を『自力で産んでいない』と言わないで」

出典 https://www.facebook.com

帝王切開で出産した女性を「あら、簡単だったのね」「自分で産んだとは言わない」などと批判する人がいます。そういう人に限って、自然分娩=本当の出産であり、本当の出産を経験していない女性は「大変なお産」をしたとは言えないと批判するのです。

でも、その人たちは本当に帝王切開の大変さを知っているでしょうか。

体型を崩したくないという理由だけで、セレブが帝王切開を選ぶということはよくありますが、本当は帝王切開をする理由はそうした「体裁」だけの問題ではなく、なによりもお腹の赤ちゃんと母体の安全を考慮した上での決断だということを理解する必要があります。

レイ・リーさんは、帝王切開により出産。ところが「簡単な出産だったのね」という批判を受けたために今回Facebookで、帝王切開での出産がどれほど大変だったのかを訴えました。

「長くドラマチックな投稿になるのでご注意を」と題したレイさんは、「あら、帝王切開で産んだの?じゃ、本当に出産したとは言えないわね。さぞかし楽だったんじゃない?」とある人に言われたそうです。

「ええっと…そうね、私の出産はすごく『簡単』だったわ。38時間も陣痛に苦しんだわ。その長さにお腹の子供にストレスを与えてしまって、心臓が一瞬止まったりもしたわ。最初は帝王切開じゃなくても出産できるって言われたけど、最終的にそうせざるを得なかったの。子供の命を守るために、帝王切開しか選択肢がなかったのよ。

そうそう、で、その帝王切開だけどね、もうとっても簡単で楽ちんだったわ。傷跡の回復も早かったし。

…ってウソよ。あなたは間違っているわ。

帝王切開は、私の人生の中で一番痛かった経験よ。今でもくっきりとその傷跡は残っているわ。ねぇ、帝王切開での出産は命のリスクがあることを知ってる?お腹をパックリ切り裂いて脂肪や筋肉や臓器の中を探られながら赤ちゃんを取り出されるのよ。自分が子供を産むのを想像していたのとは遥かに違う経験をするわけ。今思い出しても不快になるわ。

帝王切開の傷が癒えるまでに6週間もかかるのよ。子供を出産して、傷を縫うのにナースがベッドから降りてって言って来たわ。裂けた自分の身体を見て、体中に痛みを感じながらナースが自分のお腹を縫い合わせていくのを見るわけよ。

その経験を「ラクだったのね」なんて言う人なんて最低よ!帝王切開がどれだけ辛いか知りもしないくせに、そんな言い方するのは止めて!私はね、強くならなきゃと思っているわ。自分のためだけじゃなく、息子のためにも。傷跡の痛みにも耐えながら毎日毎日過ごしているのよ。息子の笑顔をみたい一心で頑張ってるの。」

出典 https://www.facebook.com

レイさんのパワフルなメッセージと共に投稿されているのは、レイさんの帝王切開後のお腹の傷跡。とても痛々しい様子が伝わってきます。レイさんのメッセージからは、帝王切開はある意味「トラウマ」にもなりかねないという思いが伝わってきます。

どんな出産も大変だということ

出典 https://www.facebook.com

誰にでも、意見をいう権利はあります。でも、批判する権利はありません。まして経験していないことで、「帝王切開を楽な出産」と決めつけるべきではないのです。どんな出産も大変。これが事実ではないでしょうか。

人が、もう一つの命を生み出すという行為は、神秘の力であり、そしてリスペクトされるべきもの。「私はこんなに難産だったけど、あなたは楽だったのね」なんて言う人もいますが、「出産は誰かと比較するものではない」ということを認識する必要があるのではないでしょうか。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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