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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
近年ではSNSの発達による、女子高校生が成人男性にわいせつな行為をされる事件が多発しております。
子供たちが「性に関するトラブル」に巻き込まれないためには、正しい「性教育」をおこなう必要があるのではないでしょうか。

そこで今回は「性教育」について、親子で話し合うべきこと、海外の性教育事情などを医師に解説していただきました。

学校における性教育の目的とは

学校における性教育の目的としては、教育を受ける児童や生徒の人格形成の一部であります。

性教育は、生命や人権、自分や他人の人格の尊重などを含めて人間を尊重するという考え方に基づいております。
そのうえで、自分の性の認識や男女平等の概念などの人間教育の一環として、年齢相応の基本的な性に関する知識を生徒に正しく理解させます。

日本の学校の性教育の問題点

日本の場合、厚労省がとある県の全小中高校を対象におこなった調査によると、全中学校の3割では避妊教育行っておらず、4割ではコンドームの使用方法を授業で取り扱ってない、という結果が出ています。
ちなみに別の調査では、高校2年で性交渉の経験があるのは男子20%、女子26%にのぼっています。

この調査では、日本における性教育は、最低限の知識のみで、性行為、コンドームの使用法、性病感染のリスクなどを教えず、10代の性感染症や中絶を多くしてるという結果を引き出しています。

子供の男女の心と体の変化について

【男の子】
10歳から18歳の間に精通を認めることが多く、マスターベーションまたは夢精によることが多いようです。

12~14歳には半分以上の男の子が精通を経験します。女性の身体やポルノなどに興味を持ち始めるのは普通のことで、できればこの時期、お父さんが身体の変化などについて話し合う機会を持てるといいですね。

【女の子】
早い子は10歳くらいから始まりますが、体格などによって異なり、目安としては身長150㎝、体重40㎏くらいで月経を迎えることが多いでしょう。

生理は痛みや不快感を伴う場合もありますが、大事な成長のあかしですから、できるだけポジティブなイメージでとらえてあげたいですね。

学生に多い性トラブルとは

学生に多いトラブルとしては、妊娠などのメカニズムに関する誤解やあやまった知識から以下のようなトラブルに巻き込まれる場合があります。

・望まない妊娠
・性病感染
・嫌がる異性に性行為を強要
・援助交際

また、近年では、ポルノグラフィーや性的に極端な内容の情報の氾濫が見られ、プライベートな場面をSNSなどに投稿するといったトラブルも見られることがあります。

家庭で最低限教えるべき性教育

性行為を行う際の安全対策としてのコンドームの使用方法や妊娠の仕組み、性病感染のリスクや、膣外射精では妊娠しない、セックスの後コーラで膣を洗うことが避妊になるなどの知識は誤まっていることを教えて良いと思われます。

また、セックスをする相手に対するお互いの思いやりや、尊重などに関して、話しにくいかもしれませんが、親子でしっかり会話をしましょう。

海外性教育事情

【アメリカ】
アメリカでは大きく2つのパターンにわかれます。

■総合的性教育
性を生物学などの多方面からの角度からとらえ、責任ある人間としての心がけを教えます。
避妊・妊娠中絶・同性愛は否定しません。

■禁欲教育
妊娠や性病の怖さのみを教え、結婚までに性交渉させない教育です。
これは、避妊や中絶などを認めない、キリスト教の思想にそったものであります。

【オランダ】
オランダでは小学校1年生から性教育を行っており、恋愛や人間関係についてを、先生や両親にも包み隠さずに語り合うのが当たり前となっています。
その結果、10代の妊娠や中絶率が低いという性教育の一つのモデルとなりうる国です。

【タイ】
エイズが大きな問題になっていたことからコンドームの配布など啓蒙運動が始まり、大きな効果を上げています。

【中国】
性衝動のメカニズムを教えたり、ポルノなどに近づかない生活習慣を教えるなど、慎重な性教育を行っています。
しかしながら、中国では性に関することはタブーとされ、性知識はあまり浸透していません。
その結果、若者の多くが望まない妊娠や中絶、性病感染の被害を受けております。

【イギリス】
性教育を受けることは義務とされますが、親の意向で退席させることもできるということで、サイエンス(科学)の授業の一環になっています。
イギリスでは「性教育は教師ではなく、両親が教える」という考えが強いといわれています。

【フランス】
フランスの場合にはピルが生活必需品となっており、スキンケア商品と同じ感覚でピルを服用しています。
フランスの女学生は、お母さんや教師からピルの使い方を中学生くらいから教わる教育を受けています。

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医師からのアドバイス

近頃では「絶食男子」があらわれるなど若者の性行為離れなども日本では話題になることがありますが、やはり性行動は人間の生活の大きな一部であることには変わりありません。

時代や社会状況に合わせた、柔軟な性教育のあり方が求められますね。

(監修:Doctors Me 医師)

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