「ねぇママ、ママやパパがいない子たちっているの?」

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息子を寝かしつけようとしていた時、そう聞かれた母親のジュリー・イネスさん(27歳)。英スコットランドのエディンバラ郊外に住むこの親子は、子供のそんな一言がきっかけでとても素敵なことを思いついたのです。

筆者の息子もちょうどいま5歳ですが、このぐらいの年齢になると子供の理解力は幅が広がり、周りのいろんなことに関心を示すようになるものなのだなと、日々自身の子育ての中で実感しています。

先日も、断捨離をしようとクローゼットの服を整理していた筆者に、息子が「ママ、これをチャリティーショップに持って行くの?」と聞いてきたので「そうだよ」と言うと「できるだけたくさん持っていってあげて。そうしたら他のたくさんのママが着られるでしょ?」と言ってきたのです。

その言葉に「息子はチャリティーショップの意味を十分理解している」と知って正直驚きました。子供は親の気付いていないところで毎日成長しているものなのだな、と。

世の中に、両親のいない子供がいるということをきっとどこかで知ったのでしょう。ジュリーさんの息子ネイサンくんは「僕が持っているものを持っていない子供がいるの?だったら僕がプレゼントしたい」と言い出したのです。

ネイサン君の一言がきっかけとなり、ジュリーさんはエジンバラのある団体に連絡。そこでは両親のいない子供を支援していることを知っていたからです。ところが、その団体が管理しているショップはもう存在していないことが判明。でも、エディンバラには他にもファミリーサポートをしている同じ慈善団体があるので、そこに寄付することにしました。

たくさんの本やおもちゃを購入

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ジュリーさんはネイサン君と二人でトイザラスなどのトイショップへ出向き、総額50ポンド(約6,600円)以上のおもちゃや絵本を購入しました。そのお金は、ネイサン君が自分の誕生日にもらったプレゼントのお金でした。

プレゼントは「Barnardo's」という慈善団体に寄付された

Barnado's - Stratford Road, Hall Green
by ell brown

イギリス国民はチャリティー精神に篤く、国内には165,000以上の慈善団体が存在します。その中の「Barnardo's」という慈善団体は1866年に創立されて以来、教育や環境、家族に恵まれない子供たちの支援を行ってきました。

現在10万人以上の子供達が支援されている

出典 https://www.facebook.com

子供のための慈善団体の中でも、この「Barnardo's」は最も支援を受けている団体として知られており、2014年にも賞を受賞したほど。現在は、里親制度や養子縁組などにも力を入れていて、「恵まれない子供たちに、第二の幸せな人生を」という目的で10万人以上の子供達のサポートにあたっています。

ネイサン君、君がしたことは、大きな意味があるんだよ

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Barnardo'sの事務管理局長は、「自分の誕生日にもらったお金で、他の子供たちを助けたいというネイサン君の思いやりは大変素晴らしいものです。こうした寄付は、子供たちの成長において必要不可欠なものです。遊ぶということは、コミュニケーションを発達させる上で大きな影響を及ぼします。また、学習能力や脳の発達にも大きな助けとなります。」と感謝の気持ちを述べました。

「ネイサン君の努力を決して無駄にはしません」

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更に事務管理局長の女性は「ネイサン君のこうした努力は私たちをより一層奮い立たせてくれます。全ての貧しい子供たちが、必要なものを得られるように今後も懸命にサポートしていきたい」と強く語りました。

今回の寄付には、ネイサン君の誕生日プレゼントのお金で買ったおもちゃや本だけでなく、この一件をFacebookに投稿した母ジュリーさんの友人たちも協力。個々の家族が使っていた子供のおもちゃなども併せて集められ、全て寄付されました。

ネイサン君の思いやりは、親のいない子供たちにきっと伝わるはず。大人になってもその優しい心を忘れずにいてほしいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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