オリンピックには魔物が住んでいるといいます。誰もが予想もしなかった展開が起こるのがオリンピック。メダルの期待を受けながらリオに参加したアメリカ代表の女性競泳選手、メリッサ・フランクリンさん(Missy Franklin)も、オリンピックの試合でそんな魔物に遭遇してしまいました。

18歳で五輪初出場となったロンドン大会では、オーロラで起きた銃乱射事件に触れ「すべての競技を故郷のコロラドに捧げます。明るいニュースを故郷にもたらせたい」と語り、その言葉通り、100mと200mの背泳ぎで金メダルを獲得。更にメドレーや自由形リレーでもメダルを獲得し、4つの金と1つの銅、合計5つのメダルを手に帰国。一躍人気者になりました。

今回のリオ五輪でもメダルを期待されていたメリッサさん。200m×4の自由形リレーでは金メダルを獲得したものの、個人200m背泳ぎの準決勝で7位、個人200m自由形では準決勝で8位という結果に終わり、メダルどころか決勝へ進むことすらできませんでした。

「私の人生の中で、最も辛い数週間でした。私は自分の故郷に戻る事、応援してくれた愛すべき人達に会わなくてはいけないと考えると、とてもナーバスになっていました」

けれど、重たい気持ちで帰宅したメリッサさんの目の前に飛び込んできたのは、予想もしていなかった光景でした。自宅前の芝に飾られた沢山のハートが、メリッサさんを出迎えてくれたのです!そのハートはどこまでも続いていました。

角を曲がったその先にも、またその先にも、ずっとハートが続いています。

そしてその沢山のハートには、一つ一つ、心を込めた手書きのメッセージが書かれていました。そしてハートの道をずっと歩いたその先にある自宅の壁には、愛の込もった寄せ書きが!

「これを見つけた時、何の言葉も出てきませんでした。皆さんのサポートに、感謝の気持ちでいっぱいです」

そしてハートの道を過ぎ、寄せ書きの壁を超えた先には、会うのが辛いと思っていた故郷の人達が、笑顔でメリッサさんの帰りを待っていました。メリッサさんが水泳を教えている子供達が、待ちきれない様子で駆け寄ります。

「WELCOM HOME!(おかえり!)」

この時の様子をメリッサさんは、自身のSNSに動画で投稿しました。メリッサさんの驚きと喜びが伝わってきて、ちょっとウルっときてしまいます。

「みんな、本当にありがとう。私は世界一最高のコミニティを持っているわ!」

ロンドン五輪後、メリッサさんは「水の中でもみんなの声援が聞こえる。みんなの期待は自分の力になる」と語っています。とはいえ、メダルを期待され続けるプレッシャーはきっと大きなものでしょう。それに応えられなかった時、そのショックの大きさは私たちには計りしれません。

けれどワクワクしながら試合を応援する事が出来る、喜びも悔しさも共有する事が出来る、それこそが五輪の楽しみ。もし負けてしまっても、一番悔しいのが選手自身だという事も分かっています。応援していた私たちが伝えたいのは、ただただ「ありがとう」という言葉だけ。どの選手も、胸を張って帰ってきて欲しいと思います。

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