緊急事態というものは決して起こって欲しくはないのですが、毎日世界中の緊急コールが鳴りやまないというのが現状。それは、本当に非常事態である場合も含め「高齢者のゴミ出し」依頼や「通院している病院へのタクシー代わり」、そして一番酷い「単なるいたずら」など、非常事態とはいえない理由で電話をしてくる人もいるからです。

悪戯心で「999」に電話をした男児

このほど、英ウエスト・ミッドランドの緊急センター「EMAS NHS Trust」がツイッターで、男児が悪戯で999コールをし、その謝罪文を受け取ったことを投稿しました。幼い字で書かれた謝罪文は次の通り。

「999に電話をしてしまったこと、本当にごめんなさい。もう二度とこんなことをしないようにします。

どうして、999にいたずら電話をしてはいけないのかというと

●いたずら電話をしたら罰金を払わなくちゃいけないから
●ものすごく怒られることだから
●本当に救急車を必要としている人の邪魔をしてしまうから

僕がしてしまったことは、どれほど大変なことになるかがわかりました。本当に、本当にごめんなさい。もう二度としません。」

緊急コールは2タイプに分かれている

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イギリスでは、緊急コールがあるとオペレーターは詳細を聞き、2つのタイプのうちどちらであるかを判断します。

A「生命の危機に瀕している時」
このカテゴリーの中でも「Red1」と「Red2」の二つに分けれられています。

Red1は患者が非常に重体な場合。脈がなかったり呼吸停止していたりと一刻をも争う時には、緊急コールをすると75%が8分以内に対応して救急車を出動させています。
Red2は呼吸は停止していなくても、患者が酷い怪我をしていたり病気で重症の時。この場合も75%が8分以内に救急車を出すように努めています。

これまでにも救急車要請の通報をして、このカテゴリーAだと判断されると、その約20%が19分以内に救急車が到着するという結果となっているそう。時にはオペレーターの判断ミスもあり、深刻な状態であるにも関わらず、1時間後に救急車が到着したために手遅れになってしまったという問題もあります。

では、カテゴリーBはというと
B「患者の命が危機に瀕していない時」
オペレーターが通報の内容がこのBだと判断すると、時には長い間救急車の到着まで待たなければならないことも。

「あなたのお子さんは理解していますか?」

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今回男児の謝罪文を投稿したEMAS NHS Trustには、「あなたのお子さんは、本当に救急車が必要な時とそうでない時をきちんと理解していますか?」と問いかけています。

正直、筆者の5歳の息子はまだ理解はしていないと思います。筆者の息子は、時々電話をかけるフリをして遊ぶことがあり、その時に「999」を押してしまわないかヒヤヒヤしながらも、これまでは「押したらダメよ」と言うだけでした。幸いにも事件や事故もなく、家族の誰もが過去に999コールをしたことがないのですが、この投稿を見て「きちんと教えておかなければならない」と思いました。

いたずら電話をしてしまったこの男児は、文面から察しても相当反省している様子。きっと本人が言うようにもう二度といたずらで999コールをすることはないと思いますが、親としては、このいたずら電話が999コールをする最初で最後のものであってほしいと願っていることでしょう。

起こっては欲しくない緊急事態。でも起こってしまった時には…。あなたは、あなたのお子さんに「110」や「119」をしっかりと教えていますか?

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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