錦織圭選手がラファエル・ナダル選手を下して銅メダルを獲得し、日本にとって96年ぶりの銅メダルという快挙をもたらした、リオデジャネイロ五輪テニスの男子シングルス。明け方まで応援していたという人も多いのではないでしょうか。

しかし、まだ錦織選手が世界的にここまで活躍する以前の話。その当時の世界ランキング1位はロジャー・フェデラー選手という時代に、ある日本人記者が「なぜ日本のテニス界には世界的な選手が出てこないのか?」と、フェデラー選手に聞きました。

すると、フェデラー選手はこう答えました。

「何を言っているんだ君は? 日本には国枝慎吾がいるじゃないか!」

出典 http://www.premiumweb.jp

さらに、フェデラー選手は国枝選手について、こうも話したそうです。

「グランドスラムは自分よりも国枝の方が先だろう」と。

史上最高のテニスプレーヤーとの呼び声が高いフェデラー選手にして、こうも言わしめた国枝選手とは、一体どんな選手なのか!?

車いすテニスの世界的プレイヤーが日本に!

国枝選手は、ユニクロ所属のプロ車いすテニス選手なんです。車いすテニスは、2バウンドでの返球が認められている以外、ルールはテニスと変わらないスポーツで、1992年のバルセロナパラリンピックより正式競技として行なわれています。

9歳の時、脊髄腫瘍による下半身麻痺のため車いすの生活となる。母親の薦めで小学校6年生の時に吉田記念テニス研修センターで車いすテニスを始める。

出典 https://ja.wikipedia.org

グランドスラム車いす部門で、男子世界歴代最多となる計40回(シングルス20回・ダブルス20回)優勝の記録保持者でもある国枝選手は、シングルスでは年間グランドスラム(3冠)を計5回達成し、ダブルスではキャリアグランドスラムと4大会連続優勝を果たし、パラリンピックではシングルスで2個、ダブルスで1個の金メダルを獲得している、世界的プレーヤー!

ここまで凄い世界的なプレーヤーがいるにも関わらず、前述の記者のような質問をしてしまうのは、残念ながら、まだまだ障害者スポーツに対する認識が決して高くはないということなのだと思います。

車いすテニスの現状

身近に車いすテニスをプレーできる場所が少ないことや、車いすテニスを支える人材の不足などもあり、まだまだ気軽に参加できるスポーツになっていないのが現状。そのため、国際大会ですら、スポンサーもボランティアも十分ではなく、選手たちの参加費は当然高くなるという状況になっています。

さらに、優勝賞金においても、ウィンブルドンシングルスの優勝賞金が約3億円なのに対して、同じ大会でも車いすテニスは約600万円と、50倍もの差があるという現状。

車いすの金額だけでも高いものだと1,500万円(国枝選手の車いすは40万円。それでも1,500万円の車いすを使っている選手にも勝利しています)もすることを考えると、優勝賞金の差も大きいですね…。

それでも、錦織選手と並んで日本のテニス界をリードし続ける国枝選手は、2020年東京招致のアンバサダーも務めていて、障害者スポーツ全体の普及活動のキーパーソンとしても期待される存在。

もちろんリオパラリンピックの代表選手にも選ばれています。車いすテニスは現地時間の9月9日から16日までの間に進行します。シングルス3連覇がかかる国枝選手始め、女子の世界ランキング上位常連となった上地結衣選手など、是非こちらの応援も盛り上がりたいですね!

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