FUTURE LEAGUEに寄稿した記事をリライトしました)

こんにちは、高知の限界集落に住んでおります、イケダハヤトです。最近、地域活性化に取り組む方からちょいちょい聞こえてくるお話を書いておきましょう。

「地域おこし協力隊」で失敗する若者が続出中…

地域おこし協力隊。あらためてこの制度についてご紹介しておくと、「給料をもらいながら、最長3年間、地方で仕事ができる」という、すばらしい仕組みです。

職場は基本的に地域の役場で、有期雇用の公務員として働く感じです。3年後は自立して、その地域に定住することが基本的に求められています(ごく一部、定住を前提としない地域もあり)。

報酬は月14~20万円くらい。一見やすいですが、給料に加えて住宅や車を支給してくれる自治体もあるので、東京の高い家賃に消耗するよりよっぽど豊かな生活ができてしまいます。田舎は生活費も安いですしね。

総務省が実施している事業で、安倍首相は「地方創生」政策の一環として「地域おこし協力隊を3倍にする」と息巻き、実際にワサワサと協力隊員は増えています。

ぼくが住む高知県は現在、ほとんどすべての自治体で人材の受け入れが始まっています。ほんと増えましたねぇ…。

基本的にすばらしい仕組みなのですが、詳しく話を聞いていくと、けっこう暗い未来も見えてきます。

というのも、ぶっちゃけ、地域おこし協力隊は受け入れ地域によって「当たりハズレ」があるんです

「当たり」の地域に赴任できれば万々歳ですが、まかり間違って「ハズレ」の地域に入り込んでしまうと、貴重な時間を無駄にする可能性があります

悪名高い、長崎市の事例

よく知られているのが長崎市の事例。2014年の投稿なので、今はだいぶよくなったと思いますが…。

まぁ、ざっくりいうと「協力隊として赴任したのに、役場の受け入れが最悪だった」というお話。

参考リンク:とある離島の地域おこし協力隊‐「えっ…私の年収、低すぎ…?」‐Togetterまとめ

長崎市にかぎらず、「受け入れ態勢が不十分なまま、隊員を募集してしまう地域」は多数出現しています。すでに地雷だらけだと思っていいでしょう。

高知でもかな~りひどい話を聞きました。まぁ、どことは言いませんけど…。高知での協力隊を真面目に検討している方は、ツイッターとかで聞いてください。「あそこはやめといた方がいいよ!」という場所がいくつかあります…。

とはいえ、こればかりは自治体が悪いわけでもないと思うんですよね。

そもそも自治体の方々は採用のプロではありません。実際のところ「人材募集の文章を書くのは初めて」という担当者がほとんどでしょう。

その意味では、総務省側から「募集にあたっては採用のプロを巻き込む」、「赴任後、所属自治体の“外”からのサポート体制を整える」といった施策もぜひ同時に推進してほしいところです。

あえて口汚く言えば、田舎の町役場に人材採用・マネジメントを求める方がおかしいのですよ。人数も少ないわけですし。

募集概要をよくチェックしよう

これから協力隊になろうとする人にとっては、残念ながら、ある程度の「自己責任」が求められてしまいます。

では、ハズレを引かないようにするためにはどうすればよいのでしょう?

先日お話を伺わせていただいた「ローカルキャリアカフェ」の川人ゆかりさんは、

・すでに協力隊を受け入れている自治体を選ぶ
・先輩の声を聞く
・募集概要が具体的なところを選ぶ
・自治体の担当者の話を事前によく聴く

…といったポイントを指摘していました。ぼくも同意です。

これらのポイントに注意した上で「ここはやばそうだなぁ…」と感じたら、別の地域を当たってみるのをおすすめします。

慣れてくると募集概要でわかりますよ。ダメな自治体は、募集の文章がめちゃくちゃなので。

特に新規で受け入れを始める地域に行く場合は、逆に、協力隊員側が自治体の担当者を「面接」するくらいの気持ちで臨むのがベストでしょう。

「なぜ地域おこし協力隊を募集しようと考えたのですか?」

「現地にはどういう課題があるんですか?」

「自治体としてはどういう考えで課題解決に臨もうとしているんですか?」

「これまで、その課題解決に対して、どのような手を打ってきたんですか?」

など、ズケズケと聞いてしまいましょう。

変に空気を読む必要はありません。ハズレ引いたらひどいことになるので!あなたの人生なのですよ。

個人的におすすめの自治体

もちろん「協力隊員の受け入れがうまい地域」もありまして、別途まとめ記事を書いております。随時更新なので、新しい発見があれば追記していきます。

・高知県本山町
・高知県土佐町
・高知県須崎市
・高知県佐川町
・鳥取県智頭町
・香川県まんのう町
・岩手県遠野市
・…随時追加していきます。

関連記事:地域おこし協力隊、おすすめ募集地域まとめ。

「起業」が前提のプログラムも

協力隊の枠で「起業」ができるNext Commons Lab(岩手・遠野)」、同様の仕組みの「Local Venture School」も必見です。

3年後は自立してもらうことが前提なわけで、だったら変に役場勤めするのではなく、最初から「起業家」をターゲットにした方が賢いですよね。

Local Venture School」はまだ始まったばかりの仕組みですが、今後、地域おこし協力隊のスタンダードなあり方になっていく予感がします。

田舎で仕事をしよう

地域おこし協力隊は「安全パイ」ですが、単に田舎で暮らしたいだけなら、あくまで「選択肢の一つ」にすぎません。

ぼくは実際、協力隊とか関係なしに入り込んでますしね。うちのアシスタントの矢野さんも地域おこしやってますが、協力隊ではありません。でも、地域を元気にしてくれています。

今はいい時代ですから、別に何やったって生きていけるんですよ。

「協力隊に落選した」「いい募集地域が見つからない」からといって、それで諦めるのは甘い。

ランサーズ」「クラウドワークス」「シュフティ」あたりに登録して仕事をこなしていけば、すぐに月10~12万円くらい稼げますよ。田舎なら、とりあえずそれで十分です。ブログもうまくやれば月に1~2万円にはなりますよ。

関連記事:「ネットで稼ぐ」は難しくない!…月収1~2万円ならね。

また、田舎に一度入り込めば、仕事はけっこうあったりします。家賃1万円くらいの家を見つけてしまえば、もうこちらのもんですね。移住体験施設とかも増えてきているので、まずは田舎に短期間入り込んでみるのをおすすめします。

仕事探しサイトも充実してきてますね。ど田舎の情報はありませんが、人口数十万人規模の都市ならこうしたサイトに求人情報が掲載されています。

関連記事:移住したい!Uターン&Iターン希望者 が使える転職サイトまとめ

これ、ぼくの本です

協力隊や移住について詳しく書いております。脱東京しましょ!

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