・これは何の競技中だと思いますか

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上に写っているのはエジプト代表のドア・エレグホバシ選手とナダ・メワド選手のペアです。
競技の休憩中にベンチに座っている姿、いったい何の競技中だと思いますか。彼女たちは足や腕を服で隠し、頭も布で覆えるような服装を着ています。そして、炎天下の中で砂浜に裸足と言ったスタイル、どんなスポーツなのか想像がつきましたでしょうか。

・相手選手の服装を確認してみると

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相手はイタリアの選手です。なんと、ビキニを着ています。

・ビーチバレーの試合だった

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実はこちらはビーチバレーの試合でした。ビーチバレーと言えば女性はビキニなどの水着を着て行うイメージが強いです。しかし、このエジプトの選手たちは宗教上の理由で肌が大きく露出した服は着れません。そのため、ヒジャブと呼ばれる肌を覆う服装で登場したのです。

・SNSで話題に

上はブラジルのTwitterでつぶやかれた一言「ビーチバレーにカルチャーショック」と書かれています。このヒジャブを着てビーチバレーをする姿が世界中のSNSで話題となり、「素晴らしい」と多くの方から前向きな声が上がっています。

・イスラム教徒の女性は肌を露出させてはいけない

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何故多くの方が感動したのか。それは宗教的背景がありました。一般的にイスラム教徒の女性は、顔や手など一部を除き肌を露出することを禁じられています。

・女性の服装がイスラーム法で規定されている

イスラームでは女子の服装に関してイスラーム法で規定される。その根拠となる法源には以下の様なものがある。
・クルアーンの第24章30節には「また、女子の信者にはこう言え。目を伏せて隠し所を守り、露出している部分のほかは、わが身の飾りとなるところをあらわしてはならない」とある。他に33章でも女子の服装に言及している。
・ハディース(預言者ムハンマドの言行録)では「成人に達した女性は、ここを除きどの部分も見られてはならない、と言って預言者は顔と手を示された」など、服装への言及がある。

出典 https://ja.wikipedia.org

・女性はヒジャブを身にまとう

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そのため、イスラム教徒の女性は普段ヒジャブという布を身体に身につけています。

・ヒジャブとは

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アラビア語で「覆うもの(名詞)」を意味する言葉。一般に欧米では女性の頭と体を覆う布を意味するが、アラビア語においては頭に被るベールといった意味の他に、貞淑・道徳といった意味も持つ。形状は地域によってさまざまである。

出典 https://ja.wikipedia.org

上の写真からもわかるように、学校に通っているときも家にいるときもヒジャブを身につけます。日常的に着用しているヒジャブ、スポーツをするときにももちろんヒジャブを身に着けたいと考えるのが一般的です。

・スポーツがしたい!

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最近ではオシャレなヒジャブが増えてきており「オシャレがしたい」という女性共通の気持ちを叶えるような傾向にあります。
スポーツに関しても同じことが言えるでしょう。イスラム教徒の女性は服装に制限がありますが我々と同じように「スポーツがしたい」という気持ちに変わりはありません。

・しかし多くのスポーツでは認められず

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多くのスポーツでは決められたユニフォーム以外の着用は認められていません。そのため、イスラム教徒の女性が参加できるスポーツは限られており、女性のスポーツへの参加は長年消極的でした。

・ビーチバレーに参加できた!

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そんな中、ビーチバレーに参加するエジプト代表を見て多くの方が感銘を受けました。
ビーチバレーは特に肌の露出が多い競技です。そこにイスラム教徒の女性が参加するなど想像もしていなかった方が多かったのです。

・力いっぱいスポーツを楽しむ姿

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エレグホバシ選手はビーチバレーが大好きな女性で、10年間ビーチバレーを続けてきました。ヒジャブを身につけているからといってビーチバレーをやらないという選択肢は考えられなかったと語っています。

・ロンドンオリンピックからヒジャブ着用が認可された

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上の写真は二人のコンピプレー!仲間と一緒に助け合い、勝利を掴むために力を合わせる姿。これもスポーツで体験できる大切なことです。
ビーチバレーはロンドンオリンピックからヒジャブ着用が認可されました。エレグホバシ選手、ビーチバレーを続けていて本当によかったですね!

・点がとれた時にはガッツポーズ!

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とてもうれしそうです。スポーツを楽しんでいますね!

・結果は破れてしまいましたが

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試合は敗れてしまい予選敗退となりました。全力で戦った結果、悔しい表情を見せるエジプト代表の選手たちです。
スポーツの盛んな国に比べると競技人口や練習環境などハンデが多いことも確かです。これから彼女たちの活躍の場がどんどん増えていけばいいなと願います。

・こちらにもヒジャブを着た選手が!

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こちらはフェンシングのアメリカ代表であるイブティハージ・ムハマド(30)選手です。彼女はアメリカで生まれたイスラム教徒の女性。球技は服装の理由で始められませんでしたが、フェンシングなら体の露出がないため楽しめたと言います。そして今ではアメリカ代表になるまでの選手に成長しました。
アメリカでは一連のテロの影響で、イスラム教への風当たりが強いのが現状です。そんな中少しでも、イスラム教に対する偏見を取り払ったり、他のイスラム教徒の方の希望になればと言う思いで彼女はオリンピックに臨みました。
メダルまでは届かなかったものの、彼女のその美しく強い心は競技にも表れており多くの方を魅了しました。

・女子柔道でも!

柔道でもヒジャブを身につけた女性選手がいらっしゃいました。日本でもスポーツでヒジャブを着用する行為はネットを中心に意見が寄せられています。
2020年に予定されている東京オリンピックでもこういった姿を見ることになるのでしょうね。

・しかし批判的な意見も

しかし、日本の考え方に合わないと批判的な意見も見られます。上は 日本では目上の人の前や屋内では被り物はしないのは礼儀であり、日本の武道において、ヒジャブを着用する姿は違和感を感じるとの意見でした。

・なぜそんなに肌を隠したがるのか。なぜこちらが合わせなければいけないのか

文化や宗教で考え方の違いがあると、お互いの主張がぶつかり合ってしまいます。
皆様はどう感じられましたでしょうか。

・宗教に理解を…

日本にはイスラム教徒の方が少ないため、理解できない方や批判的な意見をお持ちの方が多くいらっしゃいました。しかし、自分と同じ宗教を信仰していないからってその考え方を否定するべきではありません。

・スポーツを出来るようにしてあげたい

ユニフォームに改良を加えれば参加できるなら、そうしてあげたいと考える方も多いようです。

・宗教や人種、文化を超えて全ての人が平等に楽しめるように

出典 http://www.ssksports.com

上はアフガニスタンのサッカー選手のユニフォームです。
しかし、多くのスポーツではまだまだヒジャブの着用が認められていないのが実態です。スポーツによっては布でユニフォームを覆う行為は競技の公平性が保たれないなど懸念されることも確かですので、そういった判断する理由もわかります。

・スポーツはみんなのもの!

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いかがでしたでしょうか。
パラリンピックがあるようにどんな立場の人も平等に楽しめるのがスポーツ。
スポーツは宗教や人種、もちろん性別などの違いも超えて楽しめる存在であってほしいと考えます。今後、ビーチバレーのように他の競技でもヒジャブを着て活躍する女性選手を目にする日が増えればいいですね。

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