世界中のスポーツ好きが熱くなっているリオ5輪。筆者の住むイギリスでも、選手たちが続々とメダルを獲得しているようで、メディアでもその話でもちきりです。先日も、ある選手たちに熱くなっている女性たちの記事をこちらでご紹介しました。

選手たちが寝泊まりするオリンピック村には、毎日業者から大量の食料が届きます。やはり晴れの舞台で活躍するには、バランスの摂れたヘルシーで美味しい食事が一番ということで、毎回選手たちは十分過ぎるほどの料理を口にすることができるそう。

ただ、3度の食事や果物、サラダ、ヨーグルトなどが大量に搬送される分、やはり大量に余り、2日後には処分しなければならないという多くの無駄が生じているのだとか。その無駄を生かすために計画されたのが、今回のプロジェクトなのです。

ミシュラン星3つの凄腕料理人、マッシモ・ボットゥーラ

恐らく、イタリアで彼のことを知らない人はいないでしょう。そして彼の名は世界中でも幅広く知られています。マッシモ・ボットゥーラ氏は、イタリアきっての凄腕シェフと呼ばれ、ミシュランガイドでも3つ星に選ばれるなどその知名度は広く、美しくクリエィティブな彼の料理は、高いお金を出してでも食べてみたいという人が多いのだとか。

現在、リオはオリンピックが開催されているために通常にはない賑やかさとなっていますが、実はリオは経済危機を迎えており一旦華やかなオリンピック村から離れると、貧困の差が一目瞭然の光景が広がっています。

そこで、ボットゥーラ氏は選手たちが食べきれなかった食材を無駄なく使ってリオの貧しい住民たち5000人に食事を無料で提供する試みを始めました。オリンピック村から大量に廃棄処分される予定の食材全てを、このほどリオに新しくオープンしたレストラン「レフェットリオ・ガストロモティーバ」に寄付してもらい、そこへリオのチャリティ団体が選んだ貧しい住民たちを招待して、食事をしてもらおうというプロジェクトを計画したのです。

選手たちの食べ残しではなく、手つかずの余った食材を無駄なく使っての調理ということですが、通常ボットゥーラ氏が生み出す料理は、数百ユーロ(数万円)にもなると言われています。レストランでは、ボットゥーラ氏の他に、彼の同僚であるブラジル人シェフ、デイヴィッド・ハーツ氏、そして彼らのシェフチームメンバーが交代でメニューを決めて調理に当たるそう。

「美味しい食事の提供により、住民には飢えに打ち勝ってもらいたい」

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ボットゥーラ氏はリオの市民が現在直面している貧困という社会問題に、独創的で美味しいプロジェクトで取り組むことで、飢えに苦しむ人々を救いたいと語っています。無料で提供されるボットゥーラ氏の料理は、前菜、メイン、デザートのコースになっており、有名イタリア人シェフの最高の腕が振る舞われた料理になるだろうと想像されています。

このプロジェクトは、5輪とパラリンピックが開催されている期間のみとなり、その後は普通のレストランに戻る予定だということですが、ボットゥーラ氏はもう一人のシェフ、ハーツ氏とレストラン内ではなくても、違った形で貧困に直面している住民たちを助ける方法を見つけたいと話し、何らかの形で食事を提供していくことを続ける意思を表明しているそう。

どれだけ有名になっても、貧しい人々のことを忘れない姿勢は素晴らしいですね。リオの住民もボットゥーラ氏の美味しい料理に舌鼓を打つことでしょう。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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