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一度は撤回という形で収まったものの、再び世間を賑わせている「SMAP解散」のニュース。どうやら今回は「決定事項」のようで、12月31日をもって解散するという詳細まで明らかにされました。

無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では、著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、このニュースを経済学の「ゲーム理論」というちょっと変わった目線で読み解いています。

SMAPの解散を「ゲーム理論」で紐解く

SMAPの一連の独立・解散騒動で私が強く思ったことが一つあります。それは「4人のメンバーは『ゲーム理論』のゲームで負けた」です。ここからは「芸能」ではなく「経済学」の観点から話を進めていきます。

ゲーム理論とは、経済や社会における複数主体の意思決定や行動に関わる相互依存的状況を数学的に捉える学問のことです。

ゲーム理論は経済学で扱われることが多いのですが、経営学や政治学、心理学などの様々な分野で応用される総合的な理論となっています。

ゲーム理論におけるゲームの一つに「囚人のジレンマ」があります。お互いが協力する方が協力しないよりも良い結果になることがわかっていても、協力しない方が利益を得る状況ではお互いが協力しなくなるというジレンマのことです。

詳細は省きますが、囚人のジレンマは非協力ゲームのため「協力しない」ことが一番合理的な選択となります。

全プレイヤーが「協力する」を選択すれば全プレイヤーの利益が最大化しますが、他のプレイヤーが「協力しない」を選び自分自身は「協力する」を選んでしまうと、自分自身の利益が最小になってしまうからです。場合によっては損失を被ることもあります。

ゲーム理論では、各プレイヤーの行動が相互の利害に影響することを考えつつ、自分自身が行動する前に他のプレイヤーが敵対的な行動にでる可能性を考慮しなければなりません。

協力ゲームから非協力ゲームに移行する可能性があることも頭の片隅に置いておく必要があります。

SMAPの一連の独立・解散騒動はまさにゲーム理論が繰り広げられたといえます。全メンバーの利益が最大化する選択は全メンバーが独立する(協力する)ことです。

全メンバーが独立してうまくいくかどうかは意見が割れるかもしれませんが、そのことはここでは多くを議論しません。

メンバーの「望み」という点を利益と考えれば、全メンバーが揃って独立することが最善です。全メンバーが独立すればジャニーズ事務所も彼らをある程度認めざるをえません。木村拓哉氏も当初は独立願望があったと報じられています。

「残留」が合理的な選択肢だった

しかし、一連の独立・解散騒動は協力ゲームではありません。非協力ゲームの囚人のジレンマそのものです。お互いが疑心暗鬼の状態でした。誰かが抜け駆けして敵対的行動にでる可能性を考慮するべきでした。

結果として、残留する(協力しない)ことが合理的選択になってしまっていたのです。この状況で残留を表明する人がでてしまうと、独立を表明した人の利益は最小になってしまいます。

ジャニーズ事務所がメンバーの思惑・行動を察知してメンバーの誰かが抜け駆けするよう仕向ける前に、メンバーは独立を果たすべきだったといえます。

メンバーの間には様々な感情が交錯していたのでしょう。冷静な判断ができなかったのかもしれません。様々なしがらみが邪魔をしたことも考えられます。いずれにしても、外野がとやかく言うことではないのかもしれません。

ただ、彼らには申し訳ないですが、一連の騒動からは多くのことを学ぶことができます。

一連の独立・解散騒動はゲーム理論で説明することができました。世の中にはゲーム理論以外にもたくさんの「理論」が存在します。「理論」を知っておくことは意味があります。

同じような状況に立たされた場合に、「感情」ではなく「理論」で動くことができるようになるからです。人間の失敗の歴史は「感情」によるものが大半です。間違った「感情」を引き起こさないために「理論」は存在するといえます。

それにしても、SMAPが解散するというのは本当に衝撃的です。メンバーの今後がどうなるのかは見当もつきません。「ちょ、待てよ!」という気持ちが強くあります。それでも一言。

SMAPの皆様、本当にオツカレサマでした。

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