記事提供:AbemaTIMES

8月15日は日本にとっては「終戦の日」だが、韓国では日本の植民地支配から解放された「光復節」とされている。各地では記念式典が行われる国の祝日だ。式典では大極旗を掲げるなどお祝いムードに包まれる。

15日に放送されたAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』では、この「光復節」について韓国出身で、津田塾大学国際関係学科の朴正鎮准教授が登場し、意味合いを解説した。

果たして韓国の人々は厳かに迎えるのか?はたまたイベント化しているのか?或いは祝日ということでレジャーをするのか。

「韓国人にとっては、36年間の植民地支配から主権を戻した祝日。単に祝日として迎えるのではなく、同じ歴史を繰り返さないということを誓う日でもあります。

今現在の韓国を振り返るということで、当日は大統領の演説があります。経済、政治なども含めて振り返ります。それらの今後の方針を示す日であり、お祝いというよりは、現在の韓国を考える日として迎えています」(朴氏)

「光復節」の名前は、36年間日本から主権を奪われた韓国が「光を取り戻した」という意味が込められているそうだ。また、番組では韓国在住の男性・ペ・スイル氏とも中継が繋がった。韓国の人々の過ごし方についてはこう答えた。

「朝10時に国の公式式典があります。全局がそれを流しますね。時間があればそれを見ます。あんまり頻繁に大統領は出ないので、生で演説を聞けるので聞いてみます。

演説では、北朝鮮あるいは日本に対して大きなメッセージを言うことが多く、それに興味を持ちます。あとは日常的に祝日を楽しみます。

これまでの50年、60年、70年など節目の年は国を挙げての大がかりのイベントにはなりますが、今年は71年なので、いつもある祝日の一つ、連休の一つとして捉えられています。日本の靖国神社参拝みたいなのは韓国にはありません」(ペ氏)

また、昨今韓国の政治家は反日的な言動を取ることによって支持を集めるという空気もあるが、これについて朴准教授は「きっかけにはなるが、もはやそれだけで支持を得る時代ではなくなっています」と語った。

そのうえで、光復節の重みについては、「植民地から解放されたのみならず、新しい歴史がスタートした日でもあります。韓国は朝鮮戦争もあったうえで民主主義を勝ち取りました。そういった意味で、過去と現在を色々考える日です。

日本との間では植民地、併合というものがありました。歴然とした差別や力関係の違いはありました。やはり、感情面ではお互いの状況を分かり合おうとしても(確執が)終わらない現状があります」と語った。

また、作家の八幡和郎氏は、日韓の問題について、いつかは終わらせなくてはいけなくてはいけないというスタンスを取るが、慌ててはいけないと考えているようだ。

フランスとドイツは共通の歴史認識を作ろうとしているが、韓国と日本はまだお互いの言い分を認識していない状況にあるという。

韓国の若者の考えについては、若者事情に詳しい博報堂の原田曜平氏が、昨年の慰安婦問題に関する「日韓合意」について調査した結果を報告。

「日韓はずっと冷えた関係になり、韓国へ行く日本人観光客も減りましたし。経済的にも困ったということもありました。

アジアの若い子にインタビューすると、『靖国だけは行かないでくれれば…』、という人が多い。昭和50年代以降、靖国が特別なものになっていて、思考停止で議論は難しいんですよね」(原田氏)

8bit news主宰の堀潤氏は「日本には国立の戦争の研究機関がありません。日韓で相互認識を深めていけばいい。大体各国にはあるものですよね」と交流の重要さを語った。

また、八幡氏は、朴槿恵大統領就任以降、日韓関係は冷え続けていたが、安倍晋三首相が朴大統領の悪口を言わなかったことを評価。「ちょっとしたことでよくなるんですよ」と今後に期待を寄せた。

いずれにしても日韓両国は政治レベルに加えて民間レベルでの「対話」が重要なようだ。

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