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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
先日、日本中に衝撃が走った「SMAP」解散のニュース。世間で大きな話題となり、シングル「世界に一つだけの花」がオリコンチャートで急浮上するなどの社会現象となっております。
ここで危惧される症状として、「SMAPロス」が注目を集めています。誰でも、大切なものが失われた場合には精神面にさまざまな影響が発生します。

そこで今回のSMAP解散により、引き起こされる「SMAPロス」とはどのような症状なのか。精神科医に詳しく解説をしていただきました。

SMAPロスとは?

SMAPロスとは、今回のSMAPの解散騒動を受けて作られた造語で、もちろん医学的な病名ではありません。

かわいがっていたペットが亡くなってしまったときに起こることのあるペットロス症候群などと同じような症状と考えられます。

長い間テレビやコンサートなどでSMAPの存在を身近に感じていた方が、今後SMAPという形では活動する姿を見ることができないということにショックを受け、気分の落ち込みや意欲の低下、物事に集中できなかったり泣いてしまったり、強い喪失感を経験することを表す言葉として取り扱っていきます。

SMAPロスによる初期・中期・末期症状

SMAPロスによって引き起こされるであろう症状を度合い別に分類すると以下のようになります。

初期

SMAPのニュースが気になる、SMAPのことを人と話したり、話しているのを聞くと話題に入りたいと思う。

中期

SMAPのニュースを聞いてから、仕事や勉強に身が入らない、どうしても気になってしまって落ち着かない。

末期

SMAPのニュースが原因で夜眠れなくなってしまったり、歌を聞いたり番組を見たりして悲嘆に暮れてしまう。自分に責任の一端があるのではないかと感じる。

海外でのSMAPロスの反応

お隣の韓国でも、SMAP解散のニュースが大きく取り上げられてトレンド入りしたり、中国上海のメディアがグループの解散のいきさつに対して詳細に取り上げたり、シンガポールの新聞にも話題が掲載されたようです。

また、BBCでもアジア最大級のアイドルグループの解散として、写真を載せたうえで記事が掲載されました。
東アジア、東南アジア、ヨーロッパのメディアまでこのニュースをすぐに取り上げて掲載しているところから、非常に広範囲にわたるこのSMAP解散に対する関心や影響の高さがうかがえます。

アイドルの脱退・解散によって起きた実例

応援していた有名人の死によって...

長い間応援していた有名人が急に亡くなったことで、不眠食欲不振などの抑うつ症状を呈して、受診された患者さんがいました。
仕事などにも影響をきたしていましたが、睡眠薬やカウンセリングなどで改善し、治療を終了されました。

大ファンのグループメンバー脱退のショックで...

大ファンであったグループのメンバー脱退にショックを受け、ずっと落ち着いていた統合失調症の幻覚・妄想が再燃してしまった患者さんがいました。
薬物調整で落ち着き、その後は安定しているようです。

○○ロスへの医学的対処方法

SMAPロス、に特化した対処法ではありませんが、大切なものが失われた場合に効果のある方法としては、自分を抑え込まず思い切り泣く、といったものが挙げられます。

また、時間が経つのは何よりの薬ですし、周囲に同じ気持ちの仲間がいればつらい気持ちを分かち合ったり、あるいはSMAPにこれまでの感謝の手紙などを書くのも悪い方法ではないかもしれません。

精神科医からのアドバイス

実際に日常接している相手ではなくとも、心の支えになっていたり、定期的にみられることが当たり前と思っていた相手がもう、グループとして同じ形では見られなくなることは非常に悲しいことです。

本年中はグループとして活動するとどうされているようですので、それまでの間SMAPのテレビ番組やコンサートなど、たくさん楽しめるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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