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平成27年度の政府統計によると、美術大学・芸術大学で学ぶ人は、全大学生の約1%という数字が出ています。少ないからこそ、そのイメージは掴みにくく、世間一般的には美大・芸大生に対して「個性的」「絵がうまい」、はたまた「オシャレ」とったが先行しているかもしれません。

では、実際にはどんな人たちが集まり、どんな生活をおくっているのでしょうか? 美大・芸大の卒業生たちの証言をもとに、「美大・芸大あるある」を紹介していきましょう。

食パン=消しゴム?

まず、『ハチミツとクローバー』のイメージはぜひ捨ててください。それが現実の「美大・芸大あるある」のようです。

◎基本的に口ベタ

喋るより、描ったり作ったりしたほうが物事を伝えやすい、とういう声が多く聞かれました。

学外の人と交流したり、社会に出たりすると、周りは言葉で討論しているのに、それに対して言い返せない…。しかし、頭の中では絵が描けているので、紙の上や立体でなら言いたいことを伝えられる、なんていうことが多数のようです。

◎同級生の年齢が分からない

浪人して入学することが普通の世界。同学年の学生同士でも、入学時にあえて年齢のことは聞かず、また気にもしないので、卒業後の結婚式でその年齢を知ることもあるとのことでした。

なかには、多浪しすぎて助手よりも年上な学生がいる場合も。

◎食パンは食べ物ではない、消しゴムだ!

木炭デッサンをする際には、食パンを消しゴムとして使用します。使用するのは、食パンの白い部分。500円玉くらいにまるめて使用するのが一般的です。残りの使われないパンの耳は、もちろんお腹の中に収納されていくとのことです。

◎我が道を行く

「個性的」という言葉にも共通しますが、誰もが我が道を行きがち。制作過程と同様、友人とどこかへ出かける際にも“我が道”ぶりは発揮されるようです。

例えば、美術館に友人数人と出かけると、皆が周りを忘れてそれぞれのスピードで鑑賞するので、最終的に出口待ち合わせになることもざら。結局出口で解散なんてことも…。

◎シャーペンの芯にもこだわる

大学受験前、そして在学中とひたすら鉛筆デッサンを続けてきただけあり、シャーペンの芯にもこだわりを持ちます。

人にもよるようですが、デッサンで使う鉛筆は6Bから6Hまでのだいたい14種類。それぞれの質感を知り尽くしていると、「文字は2Hでしか書けない」というこだわりまで出てくるほど。

◎美しいものを創っている割に、本人は汚い

学期末、年度末は課題提出に追われるので、制作スペースはゴミと作品に埋もれ、「足の踏み場がない」という言葉を実体験。また本人も不眠不休で課題制作に取り掛かるので、美しいものを創っているにも関わらず、当の本人は非常に汚くなるとのことです。

音楽学部併設の芸大の出身者からは、「心身ともにボロボロになっている自身の横を楽器を抱えた美しいお嬢様方が通り過ぎ、その姿が一層眩しく感じられた」との声も。

◎絵が描けない美大生もいる

美大・芸大の中には芸術学科というフィールドがあります。座学で美術・芸術を学び、卒業後は学芸員やアートディレクターなど、創る人と見る人を繋ぐ仕事を目指す人たちが集う学科です。

その場合、入学試験は一般の大学と同じように学科試験に小論文などを課しているので、本格的なデッサンの勉強せずに過ごすことも。同様に、身体表現系の学科でも絵を描けない人は多くいます。

そういった学科出身の人たちは、在学・出身大学を聞かれると、世間のイメージと自身の力量の差から、大学名を答えることに躊躇してしまう場合もあるようです。

世の中にはあまり知られていない、美大・芸大の世界。もし、あなたの近くに美大・芸大出身者がいれば、どんな学生生活(だった)か聞いてみてはいかがですか?

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