みんなが普段疑問に思っていることを編集部が調査・解決するコーナー「素朴なギモン」。今回はオリンピックとコンドームの関係性について調査しました。

現在、ブラジルで開催されているリオデジャネイロ・オリンピック。南米初開催ということもあり、治安の問題なども含め、良くも悪くも開催前から大きな注目を集めていましたが、連日各国のアスリートたちが感動を与えてくれています。

オリンピックといえば、大会ごとに話題に挙がるのが、「選手村では、選手にコンドームが配られる」という話。オリンピックコンドーム。一見、まったく関係なさそうですが、じつは今大会でも大きなトピックになっているんです。

リオでは1人あたり40個以上のコンドームが配られている!?

実際に今回のリオ五輪では、国際オリンピック委員会(IOC)から大会に参加する選手や大会役員などに約45万個のコンドームが無料で配られることが明らかになりました。

選手村でコンドームが配られることだけでも驚きですが、約45万個って!どう考えても選手の数より多いです。

リオ五輪には204の国・地域から約1万500人の選手、役員らが参加しているといいます。となると、単純に1人あたり約42.85個のコンドームが割り当てられることになります。大会は17日間ですから、全員が1日あたり約2.5個使って、やっとすべてのコンドームが消費できる計算になります。

それにしても、五輪に出場するために人生を賭け、ストイックに生きて来たはずの選手たちは大会前でそれどころではないのではないかと思うのですが、どうしてそんなにもコンドームが必要なのでしょうか。SNSでも驚きの声がちらほら。

誰もが気になる、オリンピックとコンドームの歴史

やはりみなさん、オリンピックとコンドームの関係について興味津々のようです。また、この歴史について知る方々からは、こんな投稿もありました。

オリンピックでのコンドームの配布は随分前から実施されていたことなんですね。4年前のロンドン五輪でもコンドームが配られたそうですが、その数は約15万個。それ以前の大会をさかのぼっても約10万個前後ですから、今回のリオ五輪はこれまでの3倍以上ということになります。

あの猫ひろしさんもオリンピックのコンドームについてツイート

そんな中、実際にリオ五輪に参加する選手からも貴重な証言が。その人物こそ、カンボジア代表として男子マラソンに出場する猫ひろし(本名・滝崎邦明)さんです。選手村入りしてからの様子を紹介する中で、このようにツイートしていました。

その画像を見ると、「celebrate with a condome!」の文字が書かれたガチャガチャのような機械が設置されている様子がわかります。こういう形で配られているとは知りませんでした。

そもそもオリンピックの選手村でコンドームが配られている理由はなんなのでしょうか?

選手村でコンドームが配られている理由とは?

一説には、常に体を動かしているスポーツ選手は男女ともに性欲が高まりやすく、競技を終えて神経が昂っていることもあり、選手村で交流を持った選手同士で性行為に発展しやすいのだとか。

アメリカのスポーツ専門放送局ESPNは、2013年の記事でとあるアメリカの女子選手の証言として、「すごくセックスしている選手が多い。芝生の上とか、建物の陰とか、外でしている選手もいて、ショックを受けた」と紹介しています。

また、各国の選手が集う選手村の食堂はコミュニケーションの場になっていて、そこでほかの競技の外国人選手やスタッフと仲良くなることも。もしかすると、そこから発展して…ということがあるのかもしれませんね。

リオではジカ熱予防の目的もあり配布数が増加

さらに、今回のリオ五輪で大量のコンドームが配られている理由としては、中南米で感染が蔓延している「ジカ熱」の影響もあるようです。ジカ熱のウイルスは蚊に刺されることによって感染することが知られていますが、性行為によって感染したと推定される事案も報告されているとのことで、安全なセックスのための措置を取ったと言われています。

また、もともとブラジルはリオのカーニバルでコンドーム300万個以上(!)を無料配布していたので、ブラジル国民からすれば驚くことではないようです。

ちなみに45万個の内訳は男性用コンドームが35万個初めて配られる女性用コンドームが10万個。さらになんと、17万5000個の潤滑ローションも供給されているそうです。潤滑ローションって…さすがにやりすぎなのでは?と心配してしまいますが、早くも2020年の東京オリンピックに向けてこんな声も。

コンドーム大量配布の裏には選手たちへの配慮があった

オリンピックが開催されるたびに大量のコンドームが配られて話題になりますが、その背景にはHIV感染防止やジカ熱など、選手たちを病気から守るための配慮がありました。我々はついあらぬ想像をしてしまいがちなのですが、予防はしてしすぎることはありません。

リオでは競技を終え、選手村から帰国する選手の姿も目立ってきましたが、日本の選手の方々には最後まで力を出し切って頑張っていただきたいですね。

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