グローバル化が進んでいる現在、子供を海外から養子にするという「国際養子縁組」がメディアでも多く取り上げられるようになりました。2002年に、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、カンボジアの男児を養子として引き取り世界中で注目されたことをご存知の方も多いでしょう。

「世界の子供が一人でも幸せになれるように」という目的で行われる国際養子縁組ですが、その裏では人身売買などを行う不法養子縁組斡旋機関が摘発されたりと様々な問題があり、なかなか容易には海外から子供を養子に迎えるということはできないようです。

このほど、アメリカに住むある家族がエチオピアから一人の少女を迎えました。ちなみに、アメリカでは国際養子縁組の子供の出身国は、多い順に中国、エチオピア、ロシア、韓国となっているようです。今回ブレイザックさん一家が迎えたのも、エチオピアで暮らしていた10歳のティーゲストという少女でした。

新しいお父さんと共に飛行機を降り立つティーゲストちゃん

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飛行機を降り立ったトーマス・ブレイザックさんの横を歩くティーゲストちゃんには、満面の笑みが。実はここまで来るのに、トーマスさんとウィットニーさんは大変な4年間を過ごして来ました。

4年の年月を経て、新しい家族を迎える喜び

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3人の子供達と一緒に空港で待っていたウィットニーさん。ティーゲストちゃんの姿を見た時に思わず涙が。「離れ離れになっていた娘と、今ようやく一つ屋根の下で暮らせる」という気持ちで、感極まってしまったそう。

夫婦は結婚記念日のお祝いにエチオピアを訪れた

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2012年、トーマスさんとウィットニ―さんは結婚10周年を迎えました。3人の可愛い子供にも恵まれ、これまで幸せに暮らして来た夫婦は、結婚記念日のお祝いを特別なものにしようと決めました。そして、「エチオピアの孤児を訪ねる宣教師の旅」に参加。エチオピアの「コラ」と呼ばれる地域で10日間、孤児たちと共に過ごしました。

夫妻はそこでティーゲストちゃんに出会った

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当時6歳だったティーゲストちゃんは、両親を亡くし、孤児としてこのエリアに暮らしていました。親戚も何の身寄りのないティーゲストちゃんがしていたのは、先進国に暮らす人々には恐らく耐えられないであろうといった貧しい環境の下での生活…。でも、ブレイザックさん夫妻は、ティーゲストちゃんの明るい笑顔に心を動かされました。

ゴミの中で暮らすコラの人たち

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文字通り「ゴミ」の中での貧しい暮らしを強いられているコラの人たち。その光景を目の当たりにしたブレイザックさん夫妻は強いショックを受けたと言います。ティーゲストちゃんと仲良くなっていく中で、彼らが思ったのは「この子をここに置いてはいけない」ということでした。

素晴らしい10日間を過ごした夫妻

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コラのコミュニティの中でも、誰に構われることなく暮らしていたティーゲストちゃんは、愛に飢えていました。ブレイザックさん夫妻が心をオープンにして接するほど、ティーゲストちゃんも体当たりで愛情を示してくれました。でも、10日間はあっという間。アメリカへ戻る夫妻にティーゲストちゃんは「今度はいつ来てくれるの?」と聞いたそう。

アメリカに戻ったブレイザックさん夫婦の気持ちは…

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アメリカに帰って、エチオピアを訪れる時には思ってもいなかった気持ちがあることに、ブレイザックさん夫妻は互いに気付きました。それは「ティーゲストちゃんを家族に迎えたい」ということ。でも、今度同じグループのツアーに参加しても、同じ孤児と会えるかどうかはわかりませんでした。「会いたいけど、どうすればいいんだろうか」不安を抱えたまま、またエチオピアを訪問。

ところが、ティーゲストちゃんに会えた!

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再度エチオピアを訪れたブレイザックさん夫妻を、ティーゲストちゃんはもちろん覚えていました。遠く離れた家族が久しぶりの再会を果たしたように、夫妻とティーゲストちゃんはその絆を取り戻しました。

「全く想像もしていなかった『国際養子縁組』をしようと決心してからは、それはもう大変な道のりでした」とウィットニ―さんは語りました。

「私たちはとにかくエチオピアにいる『娘』が恋しかった」

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アメリカでは、国際養子縁組は決して容易ではありません。規模が大きい国ほど、養子縁組はポピュラーのように見えますが、実のところはそれに便乗した人身売買が多く、親権に養子縁組をしたいと願う人たちから金銭を巻き上げるなど、悪質な手口を働く斡旋業者も少なくはないのです。

「エチオピアの子供の養子縁組」でいろいろ調べて辿り着いた養子縁組のエージェント。ブレイザックさん夫妻は、最初のエージェントには「早く書類を集めてお金を振り込まないと、ティーゲストを別の家族と養子縁組をさせる」と脅迫され、二度目のエージェントには8,000ドル(約80万円)を詐欺被害に遭うという経験も。後に、そのエージェントはエチオピアとアメリカで人身売買をしていた業者だということが発覚。

4年間、山あり谷ありで悲しみや苦悩がたくさんあったというブレイザックさん夫妻。詐欺被害に遭いごっそりとお金を盗まれた時には、流した涙も半端なかったそう。「それでも祈り続け、ティーゲストを養子に迎えることを諦めませんでした。」

ついに、3番目の斡旋業者により夢が叶った!

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これまでの4年間、アメリカとエチオピアでビデオ通信などで連絡を取って来ました。ティーゲストちゃんは英語が全く話せなかったのですが、ブレイザックさん家族にとっては言葉の壁は容易に乗り越えることができました。言葉よりももっと深い、国境を超えた愛が家族とティーゲストちゃんの間には生まれていたからです。

空港で再会を果たし、互いにギュッとハグをし合ったティーゲストちゃんとウィットニーさん。いろいろあった4年の年月を乗り越えて、ようやく一つの家族になることができました。子供たちも「ティーゲスト!ティーゲスト!」と新しいお姉ちゃんを迎えた喜びを表しました。

新しい名前「ホープ」として生きていくティーゲストちゃん

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手続き上、ティーゲストちゃんは名前を変更しなければなりませんでした。家族はこれから新しく迎えるティーゲストちゃんのアメリカでの生活に希望を込めて「Hope(ホープ)」と名付けました。

その名の通り、これからのティーゲストちゃんの人生は希望に満ち溢れたものになるでしょう。愛溢れる家族と共に、アメリカで幸せな第2の人生を送ってほしいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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