日本時間で14日の午前に行われた、リオデジャネイロオリンピックの女子マラソン。

レースはケニアのムスゴング選手がケニア勢として初の五輪メダルを手にし、日本代表選手は福士加代子選手が14位、田中智美選手が19位、伊藤舞選手が46位という結果に終わりました。

日本人トップでゴール!福士加代子選手といえば・・・

惜しくも入賞には届かなかったものの、日本人トップの14位でゴールした福士加代子選手といえば、あの”波乱”を巻き起こした五輪代表選考会のことが頭をよぎる人も多いと思います。

今年1月末に行われた大阪国際女子マラソンで優勝、さらに派遣設定記録(代表内定の基準にされるタイム)もクリアしていたためレース直後に「リオ決定だべえ!」と大喜びだった福士さん。しかし、日本陸上競技連盟は代表選考レースにおける”タイム”を重視するのか、これまでの”経験や実績”を重視するのかという選考基準を明らかにしていなかったため、好タイムを記録したにもかかわらず福士選手にはすぐに内定が与えられませんでした。
そのため福士選手は残るもう1つの代表選考レースである名古屋ウィメンズマラソンに強行エントリーするも、リオ五輪に内定した時のことを考慮すると出るべきでなないとの意向を陸連が提示するなどその様子は大荒れ状態に。

結局、福士選手は代表内定が決まりましたが、今後の選考会のあり方を考えさせられる一件であったことは、記憶に新しい人も多いと思います。

4度目の五輪出場にして、マラソンは初挑戦だった!?

そんな波乱の選考会を経て、五輪内定が決まった福士選手、実は日本の女子陸上選手としては最多となる、4大会連続での五輪出場だったんです。

しかし、過去3回の出場はマラソンではなく、長距離トラック競技での出場でした。
かつては「日本選手権女子10,000m」で6連覇を達成するなど、”国内敵無しの絶対女王”と呼ばれていた福士選手。2004年のアテネ五輪では10,000m、2008年の北京五輪には5,000mと10,000mの代表として出場を果たしていました。

しかし、2007年ごろから突如マラソンへの転向を滲ませ始めた福士選手。「陸上トラック競技の女王がなぜ!?」と感じた人も多かったと思います。

そして北京五輪後からは本格的にマラソンに挑戦し始めるも、2012年のロンドン五輪へのマラソンでの出場は叶わず、これまで通り長距離トラック競技での出場となりました。

そして、今年のリオ五輪で見事マラソン選手として代表を勝ち取った福士選手。
マラソンを始めてから実に8年という苦節を経ての悲願が叶った大会となりました。

レース後に流した涙・・・その理由とは

五輪のレース結果は14位と、思うような結果が出せなかった福士選手。
レース後のインタビューでは涙を流しながらも笑顔でこう語りました。

金メダル取れなかったあ!!! でも頑張った・・・
本当しんどかったー。

出典リオ五輪レース後のインタビュー場面より

「暑いのもあったけど、いろいろしんどすぎて・・・」とレースだけでなく、ここに至るまでの苦節の日々を振り返った福士選手。

しかし・・・

でも金メダル目指したから最後まで頑張れました。

出典リオ五輪レース後のインタビュー場面より

と、トラック競技からマラソンへと種目変更しながらも、オリンピックでの金メダルを目指し続けていたという、強い思いがあったことを語りました。

さらに、インタビュアーから「オリンピックの経験は何度もある中で、マラソンでの挑戦でしたが?」と問われると

こんなに頑張った自分はいないかな、と思いますね。
特別な時間を過ごせました。

出典リオ五輪レース後のインタビュー場面より

と、マラソンに挑戦するという自らの決断と努力の日々を振り返っているような、そんな表情を見せました。

女王の座を捨ててでも叶えたかった思い

長距離トラック競技では国内無敵と言われながらも、やはり海外勢には歯が立たず、過去3度五輪に出場するも入賞すら叶わなかった福士選手。なかには「オリンピック出場」を競技人生の目標と掲げている選手もいるほど、出場できるだけで大変名誉な大会であることは皆さんもご存知の通りです。

それでも、「オリンピックでメダルをとりたい」という、誰にも負けない強い思いがあったからこそ実現できた、4度目の五輪出場。結果、夢のメダルには届きませんでしたが、自分の夢と限界に挑戦し続けてきた福士選手の競技人生は、やはり誇りに満ちたものであったのだと感じました。

レース後に福士選手が流した涙は、悔し涙というよりも、頑張ってきた自分に対する労いの意味が込められていたのではないかと思います。

ついメダリストばかりにスポットライトが当たってしまいがちですが、自分の夢に果敢に挑み続けた福士選手にも「感動をありがとう」と伝えたいですね。

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