記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
便通の頻度は、毎食後必ず出る人から数日に1回という人まで、個人差がとても大きいです。

一般に3日以上便通がない場合を便秘といいます。ここでは、便秘の原因と解消法について医師に解説していただきます。

便秘のさまざまな原因

身体的理由

腸の蠕動運動が正常に行われないと、便が腸の中に長く停滞してしまいます。
すると便の中に含まれていた水分が腸内で再吸収され、便がかたくなり、ますます腸の中で動きにくくなり、便秘となります。
また、女性では腹筋が男性に比べて弱く、いきむ力が弱いことも便秘になりやすい原因のひとつです。

ホルモン

女性ホルモンのひとつ、黄体ホルモンは、体に水分をたくわえようとする作用があります。
そのため黄体ホルモンの分泌がさかんな月経前や妊娠初期では、腸内で水分の再吸収が進むために、便がかたくなり、便秘になりやすくなります。

ダイエット

過度なダイエットにより食事量を減らすと、食物繊維の摂取も減ってしまうため、便のもと(食べ物のかす=食物繊維)が少なくなってしまいます。そのため便秘になりやすくなります。

食生活

水分をあまり摂取しなかったり、食物繊維の少ない肉類の多い食生活をしていたりすると、便秘になりやすいです。

精神的な理由

緊張したりストレスを感じたりすると、腸の蠕動運動が抑えられ、便が腸内に長く停滞します。すると便中の水分が再吸収されて便がかたくなり、さらに腸の中で動きにくくなります。

病気

大腸がんイレウス腸癒着などの病気があると、腸の中のとおりが悪くなり、便秘となります。
また糖尿病パーキンソン病などでは、腸の蠕動運動をつかさどる神経の異常により、便秘になりやすいです。

環境の変化

旅行などで長時間排便を我慢する状況にあると、便が腸内に長く停滞し、便中の水分が再吸収されて便がかたくなり、便秘になりやすくなります。

便秘のさまざまな種類

弛緩性便秘

腸の蠕動運動が低下することが原因で起こる便秘です。

けいれん性便秘

自律神経の働きで、腸がけいれんしたように過剰に緊張してしまうことが原因で起こる便秘です。

直腸性便秘

直腸(肛門のすぐ上)に便が長時間停滞して出口をふさいでしまうことが原因で起こる便秘です。

器質性便秘

腸の病気のために腸の中のとおりが悪くなることで起こる便秘です。

医師がオススメする効果的な便秘解消法

・ 水分をたくさん摂取する(夏は1日2リットル以上、冬は1リットル以上を目安)。※ただし持病があり、主治医から水分制限されている場合はそれに従う。

・ 毎日30分以上、ウォーキングなどの運動を行う。

・ 野菜の多く摂り、肉類は控えるようにする。

・ 便意を感じたら我慢せず、早くトイレに行くようにする。

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便秘による不調と便秘改善による嬉しい効果

便秘によって引き起こる不調

・腸の運動が悪いために腹痛を感じたり、嘔気、嘔吐が起こる
・ 体に老廃物がたまってしまうため、肌荒れやにきび・吹き出物が出やすくなる
・ 食欲が低下し、あまり食事が食べられなくなる

便秘改善による嬉しい効果

・ 肌荒れ、にきび・吹き出物などの肌トラブルがなくなる
・ 大腸がんや痔など腸の病気の予防になる
・ 体に老廃物がたまらないので、全身のバランスが健康に整う

ご自身の便秘の原因をチェックし、予防につとめましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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