記事提供:AbemaTIMES

昨今、3万5000円で一連の葬儀関連を取り仕切ってくれるAmazonの「お坊さん便」が登場するなど、お寺関連の「お布施」などを含む費用を具体的に明かす動きが出ている。

そんな中、寺のしきたりを改革し、お布施の金額を明かしたうえで、檀家制度をやめて「会員制」に変更した住職がいる。

曹洞宗見性院の橋本英樹(はしもとえいじゅ)住職だ。橋本住職がこれまでの檀家の枠にとらわれず、“来るものは拒まず”の方針を表明したところ会員が多数集まり、寺の収入も「3倍になった」という。

同寺のキャッチフレーズは「みんなのお寺」。宗派や国籍考えず、というのが方針だ。

8月11日に放送されたAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』には、橋本住職が中継で登場。

「もう私の時代は、自然に檀家が増えるわけではない。現状維持では、絶対に衰退するという確信があった」と語り、寺の将来について危機感を持ったことが、この改革を断行した理由だと話した。

ここで、スタジオにはお寺の運営に詳しい仏教経済ジャーナリストで通称“ZENマスター”の井上暉堂氏が登場。

「もともと檀家制度は、寺が代々檀家を囲い込む制度であり、昔は婚姻届や死亡届もお寺を通じて届け出ていた」と解説。その上で井上氏は「橋本住職の改革は“勇気ある選択”」だと述べた。

橋本住職は、檀家制度を廃止した理由をこう話す。

「ひと言で言うのは難しいですが、時代に合わないということと、過去のしがらみがあまりにも強すぎて、住職として“やりたいこと”ができなかったんです。

がんじがらめの檀家制度というか、お寺の制度を取っ払わなくては、これからの若い住職が自由に活動できないという確信がありました。これは、私自身もストレスを感じていました」(橋本住職)

結果的に、お布施も安くしたところ、お寺の収入は増加。一時的に収入が減少したものの、2~3年ほどかけ、他の収益事業を考え、垣根を取っ払いながら新しいチャレンジをした結果、収益が上がったそうだ。

橋本住職は「かつての檀家の頃と比べて会員は3~4倍にも増えた」という。

テレビ朝日アナウンサーの小松靖氏から「他の寺や仏教団体から『そういうことされると困る』という声があるかどうか?」との問いが投げかけられると、橋本住職は「かなりあります。お叱りはいただいています」と発言。

しかし、橋本住職は「お寺の衰退は待ったなしですから、矢面に立つしかないと命がけでやっている」と話す。同時に、寺における「大本山」「総本山」などのピラミッド構造の組織が問題となっていることを指摘。

つまり、これらがあることにより、今までは自由な宗教活動、経済活動ができなかった。

重要なのは、志を同じにする小宗派で組んで、一つ一つの寺を自営業者化し、自立していくこと。

橋本住職は「これまで寺の収益は葬儀等のお布施に頼り過ぎている。そこに頼らない寺が(今後も)生き残るのでは?」と述べた上で、

「誰かが憎まれ役をやらないと…いちかばちかの賭けに出ているところもある。明日の日本の仏教はないと思って、頑張っています」と語った。

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