記事提供:デイリーニュースオンライン

リオデジャネイロのオリンピック開幕に世界の目が集まる隙を、狙っていたはず。それほど尖閣諸島に押し寄せた中国の船団は大規模だった…。

15隻の中国海警局の公船が接続水域を航行し、断続的に領海に侵入したのだ。これは2012年に日本が尖閣諸島を国有化して以来、最多。さらに周辺に200~300隻の漁船と称する船(注1)を従えて来たのだから、<史上最大の侵略>の序曲かと思ってしまう。

当然、岸田文雄外務大臣が程永華・駐日中国大使を呼び出して抗議したが、「(尖閣諸島は中国領土と主張して)活動は当然だろう」と、盗人猛々しい。

今回は上陸までは行かないようだが(注2)、日本はこれまで以上に周囲と連携を取り、中国の暴挙に歯止めをかけなくてはならない。その為の防衛や憲法を巡る論議を急ぐのは、必定だろう。イデオロギーの左右を問わずに、だ。

ところが「平和を守れ~」とか「戦争が恐くてふるえる~」だのと、しつこく連呼していた人たちから、迫る危機に対するコメントが無い。

「もし本当に中国や韓国が攻めてくるというのなら、(略)とことん話して、酒を飲んで、食い止めます。それが本当の抑止力でしょう?」

こんな発言をしたメンバーを抱えるSEALDs(学生とかアルバイターとか外国人が集って国会前で太鼓を叩いていた政治団体)は、何をやっていたのか?

――内輪モメだった。

■内輪で批判合戦?

「(奥田愛基は)日和ってるというより、誤魔化していると言った方が適切だと思う」と、SEALDsのリーダー奥田君を真っ向から批判したのは、実質的No.2と目されるU君。理由は活動方針をめぐる方向性の違いのようだ。

これに限らず有名女性メンバーが奥田君に噛みついたりと、何かと内輪モメが多いのも若さゆえなのか。

いやいや。SEALDsと思想を近くする先輩格の方々も、負けてない。まずは大惨敗に終わった「東京都知事選」を巡って、岡田(克也)執行部批判が渦巻いたのは民進党。

「(推薦予定だった)古賀茂明なら勝てたのに!」(松原仁議員)

執行部にポンコツ候補(鳥越俊太郎氏)を押し付けられたことへ、怒りを爆発させる党員が少なからず居たのだ。先の都知事選では自民党も分裂。特に自民都連は恥をさらしたが、野党<統一>を謳った側はもっと酷かった。馬鹿らしいので列挙するが、

<民進党・蓮舫代表代行が憲法改正の議論に加わると表明しただけで、支持者から抗議の電話・メールが殺到>

<山本太郎氏(注3)が都知事選で推していた三宅洋平氏が、仲良くなった安倍昭恵首相夫人を連れて沖縄の米軍基地工事現場に登場。プロ活動家の方々から“裏切り者”と罵倒された>

<当初、都知事選で共産党候補を有力視されていた宇都宮健児氏が、鳥越氏を推す陣営から撤退を強要されたことを暴露。SEALDsや反差別を掲げる暴力集団などから、恫喝を受ける>

などなど。時期やモメ事の種類はさまざまだが、結果的に「内輪や陣営内の細かい違いが許せず、徹底的に追い詰める」点が共通している。

中国による尖閣侵略のような大きな問題に、ほぼ誰もが言及しない点も同じだ。

前出の宇都宮健児氏は、この手の人たちをこう定義づけた。

「(安倍首相を独裁だ!と言っている自分たちこそ)密室でものごとを決めて押し付ける。独裁だ」

似た者同士だから、そりゃ中国に文句は言えないね。

(注1)漁船と称する船…訓練を受けた工作員が乗り込んでいる可能性大
(注2)上陸はしなかった…米軍の警告もあったと言われている
(注3)山本太郎…<なかまたち>に寛容なのかが試される

著者プロフィール

コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。

Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中“ダスティ”ねぃ。

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