記事提供:ミラクリ

「会社の上司に怒られて、みんなの前で泣いてしまいました。大人として、プロとして本当に恥ずかしいです」読者の方からこんなメッセージをいただきました。ありがとうございます。

ただ、「大人として、プロとして本当に恥ずかしい」のあたりが、ぼくには理解できませんでした。人前で泣けるのは「強さ」ですよ、むしろ。

「大人は人前で泣いてはいけない」が理解できない

大人って、人前では泣かないものなのでしょうか?

「いい大人が人前で泣くなんて…」という言葉を聞いたことはありますが、なんで泣いちゃダメなんですかね。映画に感動することだってあるし、あまりの名曲に心を揺さぶられることだってある。親友の結婚式で涙することだってあるでしょう。

でも、問題になる涙の種類は、これら以外のことだと思います。仕事のこと、人間関係のこと。つまり「大人の世界」で涙を見せてはいけないということですよね。

ちょっと意味がわかりませんよね。

「プロなら涙を見せるな」の意味がわからない

「仕事の世界でも、「プロなら涙を見せるな」というようなことが言われています。おそらく「同情を誘うな」「涙を武器にするな」というニュアンスなのでしょうが、明確な意味はわかりません。

その割には、仕事の世界のあちこちで言われているように思います。ストイックなタイプが使いそうな言葉ですが、自分に甘々なぼくとしては、よく分かんないんですよね。つい3日前も、人間関係のトラブルでワーーーンって泣きましたし。

プライドが邪魔をして泣けないだけでは?

ぼくは思うんです。人前で泣かない、もしくは泣けないのは、プライドが邪魔しているのでは?と。涙なんて衝動的に出てくるものですから、堪らえようとしても無理ですよね。

「プロだから」「大人だから」の理由で涙をブロックできるとしたら、本当に超人ですよ。尊敬です、尊敬。感情のコントロールができて、涙腺を調節できるなんてリスペクトしかありません。

その一方で、押し殺した感情があるのでは?と心配になってしまいます。

悲しいとき、悔しいときにちゃんと泣ける人は強い

ぼくは人前で泣けるのは、むしろ強さだと思いますよ。だって普通は恥ずかしいじゃないですか、人前で泣くなんて。

ライバル視している同期や、いいところを見せたかった上司の前で泣くなんて、顔から火が出るほど恥ずかしいですよね。でも、逆に言うと恥なんか気にしていられないほど悔しかった、悲しかったということじゃないでしょうか。

裏を返せば、それだけ本気だったということですよね。人目を気にしない人のほうが、よっぽど強いと思いますよ。

「察して欲しい」が通じない人もいる

「「察して欲しい」が通じない人もいるんですよ、世の中には。もちろん察し合える関係が理想的ではありますが、それができないから人間関係に苦しむわけで。涙を見て初めて「あぁ…この人は悲しんでいるんだ…」と感じる人もいる。

いくら言葉で伝えても、不満気な態度で示しても、理解できない人は理解できないんです。じゃあ本心をズバッと伝えたほうが、よっぽど良いコミュニケーションになりますよね。それがたまたま「涙」という形だっただけで。

「カッコ悪い自分」「弱い自分」をさらけ出せば協力者が現れる

カッコ悪い自分とか、弱い自分をさらけ出すと、必ず協力者が現れますよ。数は少ないかもしれませんが、ビハインドを背負った人間に手を差し伸べてくれるようなタイプですから、力があることは間違いありません。

でも、小さなプライドが邪魔をして、「私は平気」と言い続けていると、いつの間にか隙がない人になってしまいますよ。隙がない人って近寄りがたいんです、完璧だから。

つまらない助言なんか跳ね返されるような気がするし、助けなんか必要ないように見える。高い意識を持っている人ほど完璧な人間を目指すみたいですが、誰にも頼れないなんて大変ですよ。

恥じることはない・もう一回がんばろう

冒頭のメッセージをくださった方に言いたい。人前で泣いたからって恥じることはないですよ。むしろ何もかも脱ぎ捨てて涙を見せたことは、ものすごく大きなことだと思います。職場の空気を壊したかもしれないし、一時的に冷ややかな目を向けられるかもしれない。

でも、そんなことは自分が思っている以上にすぐ忘れられます。その涙によって、あなたが何を感じ、何を考えていたのかは、十分に伝わったはずです。もう一度、いや何度でも思い切っていきましょう。

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