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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
近年、メディアなどでよく見かける「ジェンダーレス男子」をみなさんはご存知ですか?
「男らしく」の枠組みから飛び出し、中性的な見た目、女性物も着こなすファッションなど、既定の概念にとらわれない男性のことを指すワードです。

この「ジェンダーレス男子」の背景から、セクシャルマイノリティ、「自分らしく」 あることの意味を、精神科医に分析していただきました。

ジェンダーレス男子とは?

従来の男性はこうあるべき、女性はこうあるべきといった枠組みにこだわらない中性的なファッションを好み、高い美意識をもつ男性が「ジェンダーレス男子」と呼ばれています。

日焼けを避けて、念入りなスキンケアによって柔らかいふんわりした肌を目指したり、髪形もツインテールなどこれまでは女性の髪形とされてきたものを好んだり、ファッションも男性用、女性用の区別なく楽しんだりする、といった特徴があるようです。

自分の好み、自分なりの美意識を追求し、男女どちらのものも取り入れるといった、従来の「女装」とは異なる傾向を持っています。
ジェンダーレス男子の外見上の特色として、以下があげられます。

ジェンダーレス男子の5つの特色

・女性用の服を問題なく着こなせる小柄で細い体型

・自分の美意識に対するこだわり

・日焼けを防ぐために家のカーテンまで閉めてしまうといった徹底した紫外線ケア

・性別に全くとらわれない

・食事内容なども美のためにコントロール

最近人気の「ジェンダーレス男子」

「ジェンダーレス男子」の足掛けとして、日本人気を集めているのが以下の方たちです。

・とまん
OYSグループ・XOX(キスハグキス)のリーダーを務めるとまんさん。身長162cmの体重は38Kgという男性とは思えない体型の持ち主です。
とまんさんがインタビューで「僕がもっと自由の幅を広げたい」と語っているように、彼のこだわりによって、「概念にとらわれない多様性ある生き方」という考えが世間に広まっていっていると考えられます。

ここで、Youtubeで公開されているとまんさんのインタビュー動画をご紹介したいと思います。

出典 YouTube

・ゆうたろう
ファッションモデルや、TV番組で活躍するゆうたろうさん。お姉さんが2人、妹さんが1人の女系家族の中で育ったそうです。

・こんどうようぢ
マルチな才能で活躍するこんどうようぢさん。歌手、デザイナー、モデルなど多方面で脚光を浴びています。

・Usuke Devil
海外でも人気が高いUsuke Devilさん。その浮世離れした見た目から3次元から離れた「ネオイケメン」とも呼ばれています。

ジェンダーレス男子から見る社会的背景

・個性の主張
男らしくあれ、という教育が以前に比べて弱まり、自分らしくあること、自分の個性を主張することが受け入れられるようになった。

・核家族化
核家族化や近隣とのつながりが弱まったことによって、個性的なファッションなどがしやすくなった。

・オタク気質
集団でスポーツなどをしたり、一対一で恋愛などをするよりも、一人で自分のことに集中し、趣味や自分磨きに時間やエネルギーを割くことを楽しい、とするいわばオタク的な文化が広く受け入れられている。

このような社会的背景から、肉体的には男性でありながら、従来の男らしさを求めず、女性でも男性でもない、自身のスキンケアやファッションを中心に据えたライフスタイルを好むジェンダーレス男子には、男性、女性という枠組みにとらわれたくない、自由で自分らしくありたいという気持ちが見て取れます。

また、当然個人差はあるでしょうが、これまで若い男性の特徴として考えられてきた、旺盛な食欲や女性への強い興味、性的な欲求といった生々しさから一線を引きたい、といった傾向があります。

既に海外で広まる「ジェンダーレス」

国によっては日本よりさらに、ジェンダーの多様性を尊重していこうという動きが早くから見られ、同性婚などが広く認められている国や地域もあります。
服装や社会的な性、結婚など様々な場面で、ジェンダーの選択がおこなわれています。

また、世界のファッション業界では、日本の「ジェンダーレス男子」でみられるような、以前でははっきりとしていた男女の境界線のないトレンドが取り入れられています。

「性や既成の概念にそらず、自分の着たいものを着る」というスタイルが当たり前になっていきました。その流れの中で、着る人の性別を感じさせないジェンダーレスファッションが登場しました。

世界でもっとも美しいとされるモデル、アンドレイ・ぺジック

オーストラリアのトップモデル、アンドレイ・ペジックさんは男性モデルでありながら、同時に女性のファッション・ショーでも脚光を浴びました。
2014年に性別適合手術を受け、女性として新たな人生をスタートさせた彼女が、アメリカの人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーンでのスピーチにて、幼いころの「性」に関する経験を語っています。

出典 YouTube

私たちが普段抱えている「男らしさ・女らしさ」のイメージも、ジェンダーにとらわれた勝手な概念であります。

その壁を壊す、本来の自分の在り方を目指すライフスタイルの先駆けとして「ジェンダーレス男子」が日本にも現れたのではないでしょうか。

性の多様性を目指す「東京レインボープライド」

2011年に設立された東京レインボープライドをご存知でしょうか。

これはLGBT※1をはじめとするセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)が、偏見や差別にさらされることなく、自由に自分自身の愛を持つことのできる社会を目指すイベント、団体となっており、毎年渋谷の代々木公園では参加者によるパレード、パフォーマーによるフェスタが開催されています。

このように「性の多様性」を持つ人々が前向きに生活できる世の中にするための動きなどを通じ、近年LGBTという存在や認知度が上昇してきたということは言えるかと思います。

※1:LGBT……
女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、性同一性障害を含む性別越境者など(トランスジェンダー、Transgender)の人々の頭文字をとった性的少数者の総称。

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自分らしく生きることを、あたりまえに。

ブームということで性の多様化、「男らしく、女らしくではなく、自分らしく。」という思想が広まっていることは良いことです。

しかし、流行ではなくても、それ以前に 「誰もがみな、人として普通に生きている」 という至極当たり前である認識を持つことがまず大切なのではないでしょうか。

そのひとつのきっかけとして「ジェンダーレス男子」の存在が、自分らしく生きることのできる社会への実現を導いてくれることを願います。

(監修:Doctors Me 医師)

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