記事提供:長谷川豊 公式ブログ

一昨日出演した「虎の門ニュース8時入り」や、私の公式チャンネル「本気論・本音論TV」の中で「読書」について少しお話をしました。すると視聴者の方から、

「私はそんなに本を読んでいません」

「どんな本を中心に読まれているんですか?」

「本って苦手で…何がそんなにいいのでしょう?」

と立て続けにメッセージを頂戴したので少しだけ。

申し上げた通りで、私は週に1~2冊のペースで本を読みます。大体年間60~70冊ほどです。もっと読みたいですが、今の私の仕事のペースではこれが限界です。

私が読むのはとにかく「オールジャンル」です。こう答えるしかありません。

そもそも、私は物心がつく前から、母に地元の公民館に連れて行ってもらい、「きかんしゃトーマス」などの絵本を読むことが大好きだったそうです。小学生になってからはもっぱら小説を読んでいました。

でも、社会人になってからはニュースを自分で伝える立場になり、新聞を読むことがあまりにも増えてしまい、局アナとして働いている間は、実は本をほとんど読めてきませんでした。

毎日違う現場・違うニュースを担当するのですが、その取材現場に向かう前に読む膨大な量の資料を読み込むことに集中しなければいけなかったからです。

取材に行く以上、単なる流し読みは不可能でした。資料に書いてある内容に関しては、固有名詞にデータ上の数値に至るまで、全部頭の中に入れてしまわなければいけませんでした。

「読む」と言うよりは完全に「暗記する」という作業に近かったので、仕事を離れた状態で、なお活字に触れる気力がほとんど湧きませんでした。

でも今は完全に個人として働いていますし、自由な時間も今までと比べ物にならないほどにありますから、朝起きて仕事が一区切りついたときや、夜寝る前などにゆっくりと大好きな本と向き合えます。

本を読む速度はとても「遅い」です。かなり遅い方です。

中には「速読」を自慢する人もいますが、私自身、フリーになって3年で6冊の本を書いてきたのですが、全文自分で書いていた関係で、本って、著者の方々の色んなこだわりがあるように感じていたのです。

なので、声に出すわけではないんですが、朗読するくらいの速度で読みますので、普通よりはずっと時間をかけて読んでいる方だと思います。

最近興味深いのは、一流の研究者の方々が書かれる「分かりやすい専門知識の本」です。

これは、本当に「驚くような分野」に応用が利くことが多いのです。

例えば、私はかつて20回以上取材報告をしてきた関係で、少子化問題や周産期の医療にとても興味があるのですが、日本って少子化…全く改善できないでしょ?

先日「少子化に改善の兆し!1.46に回復!」とか面白すぎるタイトルの記事を見かけましたけれど、合計特殊出生率1.46って、世界中のどこでも「少子化が改善」って言える数値な訳ないですからね(苦笑)。ゴリゴリの「超少子化国家」が日本です。

で、専門家(を名乗ってる変な人たち)などが笑える程に的外れなことをテレビでも話していますよね。

「安心、安全な社会を作らなければ、ますます少子化になってぇぇぇぇ!」

「安心して保育園に預けられるようにならないと、ますます子供なんて作る気にならないですよぉぉぉぉ!」

私はいつも、そういう意見を見ながらクスリとさせてもらっています。もちろん、多くの方は知識なんてなくても分かる通りで、上記のコメントは、

的外れもいいところ

のコメントであり、「人間を全く分かっていない発言」だったりします。

安全や安心と言うのは脳内の「セロトニン」という分泌物によって感じる「感覚」であることは「脳科学」の分野では常識です。なのでこの「セロトニン」は一部で「幸せホルモン」なんて呼ばれています。結論から言ってしまえば…、

「安全で安心な社会は、そのまま何もしなければ圧倒的に少子化が進む」

事は最低レベルの脳科学を勉強している方の本を読めば、どこにでも書いてある知識です。逆に自称「少子化ジャーナリスト」とか名乗ってる人たちって、その程度の本も読んでいないことが分かるわけです。だって、

「セロトニン」が「圧倒的に性欲を減退させる」ことは、人間だけではなく、あらゆる動物実験でも明らかになってることだからです。

皆さんも不思議に思っていたでしょう?

戦争地域や経済が不安定な国の方がはるかに子供たちが多いですよね?

あれはね、脳内にセロトニンの真逆の分泌物である「ドーパミン」という興奮物質が多量に分泌されるからです。ちなみに「ドーパミン」は性欲を著しく増幅させることが確認されている分泌物です。

なので、情勢が不安定な国は、そのまま何もしなければ、子供がジャンジャン生まれることになります。戦後の日本がそうだったでしょ?

安全で安心な国づくりはとても大切な分野でもあるのですが…「少子化」とはリンクしないどころか、ちゃんと手を打ちながらやらないと国の大切な労働力が減る事態になります。

その程度の対策はフランスなどでは100年も前からやってきていることだったりします。

私が「女性の社会進出」ばかりを正義かのように言い、社会進出を促しながら、保育園の整備ばかりを唱える人たちを口汚く批判するのは、

彼らが完全に間違っている

からです。保育園など、少子化とは全くリンクしません。そんなデータは世界中でどこにも出ていません。これも少し勉強すればわかる話だったりします。

先日テレビで紹介されて一方的に批判されていた「ブラック部活」の話も同じですね。

NHKのクローズアップ現代が、必死になって話題作りをしている変な先生と組んで、部活を懸命にしている先生方や生徒の現状を「ブラックだ」とイメージ操作してディスり続けていましたが、そもそも強豪校であれば、

「勝ちたいんであれば、休日返上で部活に取り組むのは当たり前」

です。イヤなら辞めりゃあいいだけの話です。そんな当たり前のことを、彼らは、

「辞めようにやめられない雰囲気があって…」

という意味不明の言葉で片付けようとするのですけれど、それはただの甘えです。

そもそも、辞める自由があるのに、一生懸命に頑張りたい、と願う生徒たちの「努力するチャンスを奪う」可能性のあるレッテル貼りな放送を、NHKがやっちゃあいけない。

これも、動物行動学や進化論の本を読んでいれば分かります。

「ヤーキーズ・ドットソンの法則」が有名ですよね。

動物や生物は「負担を受け、ストレスを受け、苦しむから」成長するのです。周りが「先に」甘やかしてしまうと、成長するチャンスが奪われることも理解しなければいけません。ヤーキーズ博士やドットソン教授が全部証明しています。

子供たちが苦しむ顔を見るのは、私たちも正直言って嫌です。でも、それを黙って見守ってあげないと、成長期真っただ中の子共たちは「伸びて成長する機会」を奪われることにもなるのです。

「ブラック」で言えば…ブラック企業は労働力に対して対価である賃金が支払われていなかったり、法の下に決められている労働時間を守っていません。単なる労働基準法違反です。

頑張っている部活と全くリンクしていません。

ちなみに「ブラック部活」の話題では、私の番組で前園さんや柔道の篠原さん・池谷さんらが笑いながら酷評していました。「こんなの、普通だよ」って。そりゃそうだ。

実は芸能分野の知識が政治の世界に役立つことがあります。

実は脳科学の分野が少子化問題に役立つことがあります。

想像もしていないでしょうが、料理の知識が医学の分野に役立つことがあります。

本はすべてが正しいわけでは全くありませんが、先人たちが一生懸命証明してきた様々な知識と触れ合えるとても有効な勉強の場です。

出来れば、アマゾンではなく、本屋さんに足を運んでみてください。

絶対にピンとくる本があります。多少値段はしても、出来ればブックオフで買うのではなく、本屋さんで買いましょう。私、本の文化、大好き人間です。絶対に損はしないので、皆さんにもおすすめです。

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