アメリカ、テキサス州ヒューストン在住の2人の娘を持つジェニファーさん(仮名)を突然襲った悪夢は、現代社会において誰にも起こりうることでもあります。

防犯用に監視カメラを設置している家庭が増えています。遠くからも自宅の様子が伺え、セキュリティー会社と連動させればさらに安心です。最近まで別室で眠る赤ちゃんの泣き声が聞こえるように、音が拾えるモニターをベビーベッドのそばに置く家庭がアメリカではとても多かったのですが、今では動画で確認できる監視カメラを手軽に安価で購入できるようになりました。

設置法も簡単なため、個人で自宅に数か所カメラをつけている家庭も少なくありません。

ジェニファーさん宅 少女2人の子供部屋

出典 http://abcnews.go.com

娘たちの様子が観られるようにと、設置した監視カメラでした。ところが、この動画を観ていたのは、ジェニファーさんだけではなかったのです。

この事実が発覚したきっかけは、オレゴン州に住む同じく2人の娘を持つ女性が、ライブストリームにこの動画を発見したことでした。

少女ふたりのプライバシーが流出している!


きっとこの家族は、子供部屋の監視カメラ動画がライブストリームで世界中に発信されていることは知らないはず、咄嗟にそう思った女性は、すぐさまこの家族を探し始めました。知らせてあげなくては!

画面の右上にテキサス州ヒューストンと書いてあったため、この家族が暮らしている地域はある程度絞ることができました。

Facebookで糸口を求め

Licensed by gettyimages ®

Facebookに開設されていたヒューストン在住母のグループ。ここなら誰か知り合いがいるかもしれない!そう思った女性は、何が起こっているかを投稿し、シェアするように呼びかけました。

そして、その投稿はジェニファーさんの目にも飛び込んできたのです。「このベッドルームは・・・」

この時の彼女のショックは計り知れません。

どうしてプライベートな監視カメラ画像がインターネット上で誰でもストリーミングできるようになっていたのでしょうか。

ジェニファーさんが心当たりがあると思ったのは、8歳の娘が7月の末友人と一緒にコンピューターゲームをしていた時のことでした。ゲームをするとき名前とサーバー名を打ちこむように誘導され、検索してプロテクションがかかっていないサーバーを見つけてそれを使っていたのです。

プロテクションがかけられていないサーバーは多く存在し、全く問題のない健全なものもありますが、中には子供やパソコンに詳しくない人がひっかかってくるのを待っているという悪質なものがたくさん存在します。

専門家によるとハッカーはこのサーバーを通して子供がゲームに使ったiPadから家族のIPアドレスをゲット。モニターやパソコンのシステムの詳細を調べ、最後は監視カメラが接続されているモデムやDVRシステムへのアクセスを不法に確立していた、そうです。

出典 http://abcnews.go.com

発覚したとき、ジェニファーさん宅の監視カメラのストリーミングページには571のいいねがついていました。少なくとも500人以上の人が、幼い少女たちのプライベートな動向を昼夜観ていたということが考えられます。

ジェニファーさんは、すぐに子供たちのコンピューターへのアクセスを禁止しましたが、すでに赤の他人からプライベートを侵害されていたというトラウマを消すことはできません。

”子供たちの安全のためにと設置した監視カメラが、反対に子供たちの身を危険にさらしていた”

ジェニファーさんに起こったことは、大きな怒りと同時に、我が身に置き換え想像しただけでも、親として子供を守れなかったことに対するやり場のない深い罪悪感が残ります。

最近の監視カメラは、インターネット経由でアクセスできる機能があります。通常はIDとパスワードを設定して、第三者には見られないように設定しますが、中には初期設定のID・パスワードを使用している場合があり、その場合は実質誰でもアクセスできてしまうことになります。

InsecamはIDとパスワードを不正に取得してハッキングしている訳ではなく、監視カメラの機種毎に初期設定のまま映像をインターネットに流してしまっているものを拾ってきているだけです。

厳密な意味での不正アクセスではありませんが、設置者には無断で映像を取得して、ネットで配信していることには大きな問題があります。

出典 http://riskhedgehog.com

もしあの時オレゴン州に住む女性が子供と一緒に地球の姿を映したストリーミング動画を探していなかったら?ストリーミング動画の中から、これはプライベートな監視カメラに違いない、と気づくことがなかったら?

今も、犯罪者や幼い少女をターゲットにしようとする邪な人々から覗き見をされれ続けていたかもしれません。

・セキュリティー対策のソフトウェアを常に最新のものにしておくこと。
・アンチウィルスソフトなどウィルス対策を忘れないように。
・ファイアーウォールがきちんと作動しているかどうか確認すること。
・子供がパソコンを使う場合、大人がブロックをかけることができるソフトウェアを使用すること。
・子供たちに、危険なリンクやサイトについて話すこと。

出典 http://ijr.com

ネットゲームでは見知らぬ赤の他人と一緒にゲームをしているという現実を子供たちに説明し、危険性を教えなければいけません。

そして、大人は子供たちがパソコンでどんなことをしているかも、常に見守る必要性があるということは言うまでもありません。

この記事を書いたユーザー

LittleD このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。テキサス州在住。料理研究家でフリーランスのコラムニスト

得意ジャンル
  • 話題
  • 動物
  • グルメ
  • 育児
  • 料理
  • 暮らし
  • カルチャー
  • 感動
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス