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記事提供:ダ・ヴィンチニュース

幼い子どもが物を持ってきて「はいどうぞ」を繰り返す。同じような質問を何度もしてくる…。「それが子どもだ」と笑顔で一緒に遊べる大人もいれば、「子どもと遊ぶのが苦手」という大人もいる。

大人になると、知らず知らず、遊びに「目的を持つこと」「成果を得ること」、玩具に「正しく扱うこと」を求めてしまう。

その意識をすこし変えれば、子どもとのびのび遊ぶことができるというのは、『あそびのじかん――こどもの世界が広がる遊びとおとなの関わり方』(しみずみえ:著、須山奈津希:イラスト/英治出版)だ。

人気の職業・社会体験施設「キッザニア東京」の創業に携わり、あそびコーディネーターとして活躍する著者が、「キッザニア東京」のノウハウから子どもとの遊び方を紹介している。

キッザニアでは、こんな親を見かけることがあるという。子どもが同じパビリオン(仕事や社会体験をする場所)を二度三度訪れていると、親は「さっきもやったから、もういいじゃない?」「もっと違うのもやったら?」と言って、別のパビリオンへ誘おうとする。

大人にとっては「同じものばかりではもったいない」「一度やったら、それで充分」なのだろう。確かに、このような体験型の遊びは、一度やればそれがどんなものなのかを「知る」ことはできる。

しかし、子どもたちは「知る」ために体験するのではなく、「楽しむ」ために体験している、と本書は子どもの気持ちを代弁する。

子どもたちは「気に入ったこと」や「楽しいこと」を繰り返すことで、結果的に学びを得る。大人のように、遊ぶ前から目的を持ったり、成果を期待したりしていない。

子どもは、大人から「ほら、マジメにやりなさい」「ちゃんとしなさい」と言われるとプレッシャーで遊びが楽しいものではなくなってしまい、せっかくの“何か”を得るチャンスを失ってしまうという。

子どもの遊びは、ときとして「目的はないけれどわくわくすること」だったりする。

例えば、「ねんど遊び」と大人が聞くと、「ねんどで形をつくる遊び」と目的を先にイメージしてしまいがちだが、子どもはねんどをたださわる、こねてみる、といった手ざわりを楽しむことに終始することがある。これも、子どもにとっては立派な遊びなのだ。

言い換えると、子どもは「答えのない遊び」に没頭して、その中から学びを得ようとする場合がある。大人は、一見答えのなさそうな遊びにも答えがあることを理解すれば、子どもとの遊びに関わっていきやすそうだ。

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