東日本大震災で被災した岩手県・宮城県・福島県と熊本地震で被災した熊本県が、ポケモンGOを被災地の観光復興に活用すると発表しました。東日本大震災や熊本地震で受けた直接的な被害だけでなく、風評による観光客数の減少、記憶の風化を防ぐ為の取り組みであり「位置情報ゲームと連動した被災県観光復興」を目指します。

実は、ポケモンGOを開発・運営する株式会社ナイアンティックは、今までもゲームアプリを通じて継続的な東北支援を行っています。

ポケモンGOの前進”Ingress”による被災地支援

株式会社ナイアンティックが開発・運営しているゲームアプリIngressも、ポケモンGOと同じく実際にその場所に行くことでスマートフォンの位置情報を使いゲームを楽しむ事ができるというもの。ポケモンGOは、Ingressとのコラボアプリとして開発されました。そのため、ポケモンGOの中のポケストップの場所は、Ingressのポータルの位置が引き継がれています。先日、あるポケストップが話題になりました。

この映画館のポケストップも、Ingressのポータルです。もともと東北地方の復興の為、多くのイベントを行ってきたIngressが、2016年の春に行った東北復興イベント“Initio Tohoku Mission”でポータルに申請されたもの。

東日本大震災から5年が経過したいま、“少しでも多くのひとに東北を訪れるきっかけをつくる”ことをテーマに、これまで停止していたポータル申請機能を2016年4月中旬~5月末までの期間、限定で復活

出典 http://app.famitsu.com

ゲームの中で残り続ける「記憶のポータル」

「もうなくなっているものを、あえてポータルに設定しました。ここにはこういったものがあったんだと、ゲームを通して知れる」

出典 http://www.huffingtonpost.jp

ポケモンGOでは復興支援にどんなことができるの?

具体的な展開は近日中に決定するとしていますが、各県の特長を生かした内容となるように検討するということで、早くもネットユーザーの間では期待の声も。

ポケストップ、ポケモンジムを被災地に追加

ユーザーの周遊目的で、被災地にポケモン同士を戦わせる「ジム」や、各種アイテムが獲得できる「ポケストップ」を被災地に増設。

周遊ルートマップ・スクラッチ・クーポンなどを作成

ポケストップ、ポケモンジムの周遊ルートマップや、被災地での食事やお土産購入に使えるクーポンやスクラッチを作成。岩手県では今年開催される国体に合わせて、ゲームと連動した沿岸のバスツアーも検討中。

ポケモンGOと被災地を結ぶイベントの開催

ユーザーと地元が揃って笑顔になる取り組みを

観光復興の大きな目的である誘客促進。熊本では、ゴールデンウィークに九州全体で70万泊以上のキャンセルがありました。政府協力のもと最大で7割引きという「ふっこう割クーポン券」を出すなどの対策をしていますが、観光客はまだまだまだ戻ってこないと言います。

この状況は東北3県でも同じで、福島の観光客入込数震災前の約88%まで回復しているとはいえ、宿泊日数は震災前の約50%にとどまっています。このように、被災地にとって風評被害による観光客の現象は大きな問題となっています。

ポケモンGOのゲーム特性である『実際に人が動く』という特徴を生かし、実際に被災地を訪れ、食事をし、お土産を購入し、地元の人との交流と、被災地住民同士の交流を期待しているこのプロジェクト。開始の時期は各県によって異なりますが、早ければ秋頃を予定しているそうです。

主催者代表である宮城県の村井嘉浩知事は、会見で「来て、見て、感じて、被災地の"今"を知って欲しい」と、このプロジェクトについて語りました。ポケモンGOをきっかけに、被災地に足を運び、ポケストップやジム、その周りの風景、そこで暮らす人々を肌で感じる一つのきっかけとなるであろうと期待すると共に、改めてゲームユーザーがルールを守り安全なプレイをする事が大切だと感じます。ユーザーも地元の人も笑顔になれる様な観光復興に期待したいですね。

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