スポーツ、テクノロジー、エンターテインメント、様々な分野で日本を代表し、世界を相手に戦う日本人の姿には本当に心震わされますよね。

今回は、製品も企業としての存在感もトップクラス、ビジネスマンの誰もが憧れるトヨタが世界最高峰の戦いの場で味わった“ある敗北”にスポットライトを当てます。

巨大で盤石、敗北とはおよそ無縁に見えるトヨタが世界で味わった“ある敗北”とは、一体どういうものだったのでしょうか。

戦いの場はモーターレースの世界最高峰「ル・マン」

クルマメーカーとして世界の頂点を目指すため、戦いの場としてトヨタが選んだのは「ル・マン 24時間レース」。言わずと知れた世界最高峰の舞台で、約100年の歴史を持つ最古の耐久レースです。毎年、そのタイトルを求めて世界中のクルマメーカーが凌ぎを削ります。

各国から、各社最高最新の技術を駆使したエンジンシステムを搭載したマシンが集結するル・マンに、トヨタが初参戦したのは1985年のこと。以来30年間、トヨタのエンジンはル・マン参戦によって研鑽を積まれ、進化してきたといっても過言ではありません。

例えば、私たちの身近でも当たり前となったハイブリッドシステム。これはトヨタのル・マン参戦の賜物のひとつで、2012年のル・マンからトヨタが純粋にレースでタイトルを狙うことに加え、「市販車の開発に生きる技術を短期間で得ること」を目的としてきた結果といえます。

もうシルバーコレクターではない。“ゴールド”を目指した2016年

ル・マン参戦30年の歴史を持つトヨタですが、意外なことに優勝は1度もなく、4度の準優勝を経験してきたことから「シルバーコレクター」と呼ばれてきました。

世界を相手に準優勝、しかも4度もなんて偉業じゃないか。応援する側の国民としてはそう思うのですが、ル・マン初優勝、すなわちクルマメーカーの頂点を目指すトヨタが欲しいのはシルバーではなく、あくまでゴールド。そんな彼らにとって「シルバーコレクター」と呼ばれることは、むしろ不名誉なことだったのかもしれません。

総合優勝を争うワークス勢はいずれも最新のハイブリッドシステムを搭載。その最高峰を競うワークス勢同様、2台体制で臨んだTOYOTA GAZOO Racing。5号車には昨年に続き中嶋一貴、6号車には小林可夢偉という日本を代表するトップドライバーがステアリングを握っている。

出典TOYOTA GAZOO Racing

2016年こそ、初優勝を狙うには申し分のない技術にドライバー。エンジニア、ドライバーをはじめとするTOYOTA GAZOO Racingチームの全員には、ル・マン挑戦への並々ならぬ自信がみなぎっていました。

ラスト3分で世界のトップ!初優勝への確信と同時に魔物が降臨した…

2016年6月19日、23時間56分36秒、ゴールまであと約3分のサーキットでトップを守るトヨタ。舞台は整っていました。「今年はトヨタだ。」誰もがそう思ったといいます。しかし突然、本当に突然に、ル・マンの“魔物”が姿を現し…

涙を浮かべる者、呆然と天を仰ぐ者。クルーたちの表情が一変します。

確信したはずの初優勝が目の前から消え去っていく様子は、とても文字では表現しきれません。トヨタに一体何が起こったのか?魔物とは何だったのか?真相は壮絶なドラマが凝縮された動画で確認してみてください。

▼ル・マンの魔物、降臨の瞬間

出典 YouTube

同じミスを繰り返さない。魔物を超えてやる。再び“雪辱の鬼”と化したトヨタ

1985年のル・マン初参戦から30年間、日本を代表するクルマメーカーとして負けが許されないというプレッシャー、そして負けず嫌いではなく“負け嫌い”という強い信念で技術を磨き、満を持して挑んだ31年目のル・マンでしたが、トヨタは5度目の準優勝に終わりました。

トヨタ史上、すなわち日本のクルマメーカー史上最大級の屈辱を味わったTOYOTA GAZOO Racingチームにうちひしがれている暇はありません。「シルバーコレクター」を返上できなかった2016年の敗北と向き合い、さらなる“雪辱の鬼”となって2017年のル・マン初優勝に向けて、私たちの生活により快適で安全をもたらすクルマの開発に向けてすでに始動しています。

大事なことは次に同じことを繰り返さないために、なぜ起こってしまったのか、みんなでそのプロセスを検証して、再発防止をすること。それがトヨタのやり方。

出典TOYOTA GAZOO Racing

TOYOTA GAZOO Racingチームのモータースポーツユニット開発部、村田部長の冷静でシンプルな言葉からは、リベンジに燃えるトヨタの信念が伝わってきます。

また、この言葉はトヨタが2016年のル・マンで味わった敗北に対してだけでなく、多くのビジネスマンが日々味わっている悔しさを克服、リベンジするための後押しにもなるはずです。

最後にもう一度、リベンジに燃えるトヨタからのメッセージ動画を見て、身近に潜む“魔物”に立ち向かうための気持ちを高めてみてください。

▼魔物を超える誓いのメッセージ

出典 YouTube

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