子どもたちが家にいる時間が長くなりがちな夏休みですが、家の中には、子どもにとって事故に繋がる危険がいくつも潜んでいます。

なかでも死亡事故に直結するのが、ベランダや窓からの転落事故です。

今日は、相次ぐ幼児の転落事故について、その現状と対策についてお話ししたいと思います。

■低層階だから大丈夫…は危険! 2階からでも重症に

窓やベランダからの転落事故、どのくらいあると思いますか?

東京消防庁の発表によると、都内で発生した、5歳以下の子どもの住宅等の墜落事故は114人(平成23年〜平成27年の5年間)。

4歳男児がマンション3階のベランダから転落したり、2歳男児がベッドで遊んでいたところベッド脇の窓から転落したりなど、家具や植木鉢などを踏み台にして窓やベランダから転落する事故が後を絶ちません。

なかでも2歳児の事故が1番多く45.6%と約半数のお子さんが「生命の危険が強いとされる重症以上」にという結果も。

「でも、我が家は2階建てだから……」と安心してはいけません。

2階からの転落でも、22人が重症以上と診断され、また階数の違いによる転落事故数は2階からの転落が64%と最も多くなっているのです。

これは、「低層階だから大丈夫」という気のゆるみから来るものかもしれません。

■「手すり」の法律規制は、ユルユル?

これだけ多い転落事故ですが、法律はどのようになっているのでしょうか?

現在の建築基準法では、3階以上の建物やマンションなどのベランダの手すりについて、その高さを1.1m以上とする規定がありますが、2階建ての戸建て住宅の場合は、ベランダの手すりの規定はありません。

ベランダの手すりについては、“高さ”以外のこまかな規定は一切なく、設計者や販売業者が自主的に安全対策を取っているのが現状なのです。

マンションや戸建て住宅を購入するときは、ベランダやバルコニーの安全性をしっかり自分でチェックする必要があります。

また、2階以上の窓ですが、こちらも落下防止のための手すりを付ける規定はありません。

しかし「品確法」という“任意”の法律があり、そこで窓における落下防止のための効果的な手すりの設置方法を規定しています。

窓に手すりをつけたい場合は、こちらの数値を参考にするとよいでしょう。

■今すぐ確認して! わが家の安全対策10カ条

法律にも規定がない落下防止策。

子どもの事故防止のためには、自分で自宅の安全対策を取らなければなりません。

1、子どもの手が届かない位置に補助鍵を付けたり、一定以上窓が開かないようにするロックをつける。
2、窓際にはベビーベッドやソファー、家具を置かない
3、子どもたちだけにして外出したり、子どもを1人にしない。子どもと離れるときは、窓の鍵をかける
4、ベランダには植木鉢や段ボールなど、足がかりになるものを置かない
5、子どもにベランダの危険を教え、ベランダで遊ばせない
6、足がかりにならないよう、室外機などの設備機器の位置を考えて配置する。
7、ベランダには屋外用の椅子やテーブルを置かない。
8、手すりがぐらついていないか、確認する。
9、手すりの柵と柵の間が10cm以下か確認する(子どもの頭が通れば、落下してしまう)
10、ベランダに不要なものや物置を置かない



いかがでしたか?

子どもは日々成長し、好奇心とともに行動範囲も日々広がっていきます。昨日まで上れなかった場所に、今日は上がっているかもしれません。

子どもの安全対策に「やりすぎ」ということはありません。

自宅に潜む危険を回避し、楽しい夏休みにしたいものですね。

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