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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
私ごとですが、隣の席に足が臭い上司がいます。ふとした瞬間にどこからともなく「ふわっ…」と臭ってくるので、ちらりと隣に目をやると靴を脱いでいたり。…正直つらいです。その人にこの前、冗談めかして「足、臭いますよ~」と言ってみましたが、「水虫じゃないからそんなことはない」と言われました。

そこでいろいろ調べましたが、水虫と足の臭いは全く関係がないんです。(厳密にいうと、足臭いひとは水虫が原因、というわけではないんです。)

上司のように水虫と足の臭いを混合している人が多いので、今回はそこをぶった切って、それぞれの原因について分かったことと対処法についてまとめます。
自分では足の臭いに気づきにくいようなので、自分は足臭くない!と信じているひとも一度疑ってチェックしてみてください。

「足の臭いの原因は、水虫ではない」正しく理解したい足臭理由

前述のとおり、足が臭くなる原因は水虫ではありませんでした。しかし、足の臭いひとが水虫になりやすいのは事実のようです。それは、足の臭いも水虫も、「高温・多湿」による劣悪な足環境によって引き起こるから。
ということは、足が臭いひとは水虫予備軍かもしれませんし、水虫のひとも実は足が臭いかもしれません。

足の臭いの本当の原因は、「長時間ムレた靴下・靴」にあった

足の臭いは、水虫でも汗の臭いでもなく、長時間汗によってムレた状態の靴下・靴から発生していました。

足にかく汗は、「エクリン腺」と呼ばれる腺から分泌されます。この汗自体は、無臭です。では何が臭うのか。それは、汗によってムレた靴下や靴です。長時間放置することで、雑菌がどんどん繁殖し、臭いを発するようになります。それが足にうつるから、足が臭くなるのですね。

つまりポイントは、足をムレさせない、清潔に保つことが重要です!

水虫菌も、高温・多湿が大好き

水虫は、白癬菌というカビの一種が皮膚や爪に棲みつくことで発生する感染症です。この菌は、自然界のいたるところに潜んでいます。

高温・多湿で活発に活動するため、ムレた足は菌にとって最高の環境。どこからともなくやってきて、足の皮膚や爪にある「ケラチン」というタンパク質を食べながら元気に活動し、どんどん繁殖していきます。

【危険】水虫菌はこんなところからうつります

水虫の菌は、日常のあらゆるシーンでうつります。
水虫患者のパラパラと剥がれた皮膚から
水虫患者の患部に直接触れて
プールや温泉、ジムの床から
スリッパから  など
水虫が足に巣くってしまう24時間以内にしっかり追い出し、皮膚の奥の角質層まで侵入させない、棲みつかせないことが重要です。

「足の臭いと水虫のW予防に」今すぐできる21のこと

足の臭いも水虫も、高温・多湿の劣悪な足環境を作らないこと、清潔に保つことがポイントです!それでは、足臭&水虫知らずで過ごすために、日々心がけておきたいことをご紹介します。

1.こまめに爪を切る
爪に溜まる垢は、放っておくと雑菌が増え、臭いを発します。こまめに爪を切り、清潔に保ちましょう。

2.爪切りは個人用を使う
爪切りを共用すると水虫に感染する可能性があります。出来る限り個別に爪切りを持つようにしましょう。

3.通気性の良いスリッパを使用する
スリッパは湿気がこもりやすいため、つま先が空いているものや、通気性の良い素材のものを使用しましょう。

4.スリッパは定期的に洗い、天日干しする
スリッパも履き続けると雑菌が繁殖してしまいます。洗えるものはこまめに洗い、天日干ししましょう。洗えないものは、消臭スプレーをして干すとよいでしょう。

5.スリッパは共有せず、個人用を使う
スリッパを水虫のひとと共用で使うと感染する可能性大です。スリッパは共用せず個別に用意しましょう。

6.素足で靴を履かない
素足で靴を履くと、足が蒸れやすく、雑菌が繁殖してしまいます。なるべく靴下を履くようにしましょう。
ストッキングも化学繊維のものが多いので避けたいところですが、パンプスを履くときなどは仕方のないこと。履き替えるなどしてなるべくムレを防ぐようにしましょう。

7.靴下は5本指のものを履く
指と指の間がくっついていると、湿気がこもり雑菌が繁殖しやすくなります。5本指ソックスで1本1本の指を離し、湿気を逃がすことで臭いを防ぎ、水虫予防にもなるでしょう。
足の先のほうだけの5本指ソックスも売っているので、恥ずかしいひとはその上から通常の靴下を履けば問題なし。

8.靴下は、撥水性の高い綿・麻・絹などの素材を選ぶ
ムレを防ぐために、素材選びも重要です。なるべく綿や麻・絹などの素材を選び、化学繊維の靴下は避けましょう。

9.制汗スプレー・消臭パウダーをつかう
靴下を履く前に制汗スプレーをシューッとひと吹き、もしくは消臭パウダーを
ササッとひと振り。それだけで、雑菌繁殖を防ぐ助けになるでしょう。

10.靴に10円玉を入れておく
銅には消臭効果があります。靴の中に10円玉を入れておくと、消臭効果が期待できるでしょう。

11.替えの靴下を用意しておく
汗をかいた足、湿った靴下のまま過ごすと、雑菌が繁殖してしまいます。そんなときは、替えの靴下を用意しておき、履き替えると良いでしょう。

12.休憩時間に足をシートで拭く
なかなか靴下を脱げる機会はないとは思いますが、休憩時間にトイレなどで汗を拭き取り、乾燥させると良いでしょう。

13.中敷きを敷く
中敷きなら簡単に洗えますし、清潔に保つことで靴自体の雑菌繁殖を防ぐことができます。消臭タイプの中敷きもあるようですよ。

14.靴は通気性の高いものを履く
革靴やしっかり覆われたブーツなどは、湿気がこもりやすく雑菌が繁殖しやすい環境。臭いが気になる方や、水虫が心配な方は、毎日そのような靴を履くのを避け、たまに通気性のよい靴を履くように心がけましょう。

15.定期的に靴を脱ぐ
ムレた状態で靴を履きつづけると、雑菌が繁殖してしまいます。できればオフィス内ではサンダルのような蒸れにくいものに履きかえましょう。

16.一日履いた靴は、休ませて乾かす
毎日同じ靴を履いていると、湿気がこもって水虫の大好きな環境になってしまいます。1日履いたら、1~2日は休ませて乾かしましょう。その際、下駄箱にはしまわずに、玄関などの通気性のよいところに置いて乾燥させるようにしましょう。

17.足の指の間までよく洗い、しっかり流す
石鹸で足の指1本1本の間まで丁寧に洗いましょう。すすぎも石鹸が残らないようにしっかり流してくださいね。
保湿効果のあるボディーソープではなく、水切れが良く、殺菌作用もある固形石鹸を使用することをおすすめします。

18.重曹を入れたお湯に足を10~15分つける
洗面器にお湯を張り、小さじ1杯の重曹を入れ足を10~15分ほどつけておくと、消臭効果があるそうです。

19.古い角質をやさしくオフする
古い角質は、臭いの原因となる雑菌の大好物。角質が溜まらないように、隔週に1回ほど、湯船につかりやわらかくなった足裏の角質を、軽石などでやさしくオフしましょう。
くれぐれも、強くこすって傷つけないように。傷があると水虫菌は侵入しやすくなります。

20.足ふきマットの代わりにタオルを使う・毎日洗う
足の古い皮膚が残りやすく、湿った足ふきマットを敷きっぱなしにしておくとは、水虫に感染する可能性大!足ふきマットの代わりにタオルを使い、使用後は毎回洗いましょう。

21.お風呂あがりは、しっかり水気を取る
お風呂から上がったら、足の指の間までしっかりを水気を取り、乾燥させましょう。ドライヤーの冷風を使うといいかもしれませんね。

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まとめ

水虫は足臭の原因じゃなかったけれど、同じ「高温・多湿」による劣悪な足環境によって起こることがわかりました。足の臭いも水虫も、なるべく足環境を良くし、ムレても放っておかずに乾かすことで防げそうです。

それでも一度水虫にかかってしまうと、自然には治りません。完全に菌を退治するまで、しつこく棲みつきます。まわりにうつさないためにも、早めにお医者さんにかかりましょう。

よくなった!と思っても油断は禁物。寒く乾燥している冬は皮膚の奥でおとなしく眠っているだけかもしれません。夏になってまた菌が活発に動き出すことも。
途中で諦めず、根気よく治療を続けましょう。

さて上司には明日さっそく、「水虫じゃなくたって足は臭くなりますよ」、ついでに「足臭いってことは油断してると水虫にもなりますよ」って教えてあげることにします。わたしも最近外出続きでパンプスがムレるので、【21の対策】をさっそく実践してみます。

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