記事提供:しらべぇ

何度となく議論の俎上(そじょう)に載せられながらも、都度、立ち消えてきた日本国内での「屋内全面禁煙」論。個人の住宅などを除き、宿泊施設や飲食店、公共施設などの屋内を一律禁煙にしようとする動きのことだ。

すでに欧米諸国では当たり前になっているところが見られるが、最近では台湾や北京市内など、アジアの国でも追従する傾向にある。

国際オリンピック委員会(IOC)が「タバコのない五輪」を推進していることもあって、4年後に東京五輪を控える日本もいよいよ「屋根のあるところは一律禁煙」という措置を検討する段階に入っているようだ。

■売ってる・持ってる、でも吸えない

「屋内全面禁煙」を検討するにあたって、これまでの取り組みを見てみよう。

日本ではかつて、駅の構内や公共交通機関・タクシーの車内に至るまで、自由にタバコを吸うことができていた。

旧・国電や私鉄の車内を手始めに禁煙化が徐々に広がり、公共の施設では全面禁煙も珍しくない。同時に分煙化の動きも進み、壁で仕切られた喫煙所でのみタバコが吸える仕組みになったところもよく目にする。

屋内のみならず屋外でも、都市部などでは路上を禁煙化しているところがある。禁を破って喫煙した場合には条例により1,000円程度の科料を認めていることも多い。

愛煙家にとってはつらいところで、移動などで車内にいることが多かったり、見知らぬ街角で喫煙所を見つけられないで一日を過ごすと、「今日は1本も吸えなかった」という事態に陥ることもままある。

そこへ屋内も全面的に禁煙となると、タバコを吸える場所はもっとなくなる。手元にタバコがあるのにどこへ行っても吸えないとなると、隠れタバコなどのルール違反をする人が増えるかもしれない。

■「完全分煙」での共生を

最近では、煙の出ないIQOSや副流煙・匂いの少ないタバコが広まりを見せているが、やはり愛煙家は肩身が狭い。

嫌煙家からのバッシングも強まる中、外圧に屈するかのような形でタバコを締め出そうとせず、たとえば分煙化をもっと後押しするなど、両者の共生にも力を注いでほしいところだ。

嫌煙家の立場にのみ寄り添うようなルール作りは、どこかバランスを欠くものになりはしないだろうか。

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