ネットやテレビで話題のニュースに関して、編集部が独自の切り口で取材調査をする「ソコ行く!?ソレ聞く!?取材班」のコーナー。今回も興味深いお話を伺ってきました!

猛暑ぶりがヤバイと噂される、2016年の夏。


先日は岐阜県多治見で39度という記録的猛暑を記録、8月9日も全国で40度に迫る酷暑日になると報道されるなど、日本の「灼熱化」は止まらないようです。

そんな連日の猛暑の始まりだった7月のはじめ、大阪のTwitterユーザーが目にした驚くべき光景が話題となりました。

大阪市=ムンバイ説

猛暑には慣れっこであろうインド人が、大阪の暑さを「インドやでコレ」と発言するとは…。日本の夏の暑さは、我々が思っている以上にヤバイ事態になっているのかもしれません。このまま猛暑が続けば、日本はまさかの「インド化」してしまう可能性もなきにしもあらず…。万が一にでもそうなってしまったときのことを考えて、今から対策を打っておかなければいけません!

じゃあ、実際にインド出身の方が行っている猛暑の対策方法を知れば、灼熱の暑さの中で快適に過ごすヒントになるかも?と考えた筆者は、「インド式の猛暑回避法」を知るために、横浜市都筑区にある「インド家庭料理ラニ」のオーナーシェフ、ハリオムさんにインタビューを敢行しました!

インド人にズバリ聞いてみた。日本とインドの夏、どっちがつらい?

出典Spotlight編集部

取材に答えてくださったハリオムさん

ーーハリオムさんでも、日本の夏は暑いと感じますか?

ハリオムさん(以下ハリオム)日本の夏もなかなか暑いですね。インドとは違って、湿気でベタベタするのが嫌です。ただ、インドのほうがもっと気温が高いので、まだまだインドの暑さのほうがつらく感じます。僕は、この間も1ヶ月間くらいインドにいたんですけど、暑くて外に出られないくらいでしたから。インドの暑さが特別なんだと思いますが、それに比べると、日本の暑さはまだまだですね



ーインドの人にとっても、やはり日本特有の湿気は、嫌な暑さにつながっているようです。とはいえ、「インドと比べれば、日本は暑くない」とのことなので、インドはこの日本の猛暑をはるかに凌ぐ暑さのようです。では、実際のインドはどのくらい暑いのでしょうか?


ーーインドって、どのくらい暑いんですか?

ハリオム:インドは、クーラーが暑さで壊れちゃうときがあるんですよ。あと、僕が覚えている記憶では、1983年〜1984年ごろの暑さが一番つらかった。そのときは、気温が47~8度までいったんです。僕は、その日はあまりの暑さに具合が悪くなり、仕事に行けなくなるほどでした。会社に電話したら、『こんなに暑かったら、逆に来ないほうがいい』と言われちゃいました

日本では、35度以上の気温を観測した日を猛暑日と呼んでいます。それを踏まえると、47~8度という気温は、まさに想像を絶する暑さ。会社が休みになるのもうなずけます。ちなみに、2016年5月、インド西部のラジャスタン州ファロディでは、51度を記録したそうです。

そんなインドでは、どうやって猛暑を回避しているのでしょうか?

インドならではの、「食」を使った猛暑回避法

ーーインドならではの猛暑回避法について教えてください。

ハリオム:インドでポピュラーな飲み物が、「レモンジュース」です。レモンに塩、コショウで味付けしたドリンクです。私もインドでは毎日飲んでました。体を冷やすことができるんですね。あと、「ラッシー」もよく飲みます。

ただ、毎日飲んでいると飽きてしまうので、日本人はあまりやらないでしょうけど、僕たちは塩を入れて飲むこともあるんです。結構さっぱりしておいしいですよ。また、インドで本当に暑いときって、ご飯も食べたくならないんですよ。なぜなら、飲み物でお腹がいっぱいになっちゃうから。

あの和食材がインドでもおなじみだった

ーー暑い中では、どんなものを好んで食べるんですか?

ハリオム:和食にも使われる「かぼちゃ」は、じつはインドでもポピュラーです。私は、パンプキンのカレーを夏に週2~3回食べていますね。体にもいいので、夏バテ予防にもなります。あとは、「野菜ライタ」もいいですね。ヨーグルトの中に野菜をきざんで入れて、塩で味付けするサラダなんですけど、体を冷やしてくれるので、よく食べています。

ーラッシーに塩、ヨーグルトに野菜…、日本人にはちょっとびっくりの組み合わせですが、ハリオムさんいわく「意外とおいしいので、試してみてください」とのこと。塩分を摂取すれば、熱中症予防にもなりますし、この夏、「インド式ドリンク&食べ物」で、猛暑回避を試みるのもいいかもしれません。

それにしても、インドくらい暑いと、昼間の仕事にも影響が出そうです。インドでは日中は外に出ず、夜に仕事をすることもある、と聞いたこともあります。実際はどうなのでしょうか? 日本との働き方の違いについて聞いてみました。

インドでは、お昼にお店はクローズ。夜から仕事をすることも多い

ーーインドの暑さは、仕事にも影響が出そうですね。日本とインドで働き方に違いはありますか?

ハリオム:インドでは、個人経営の店は、昼の12時からしばらくお店を休みにしちゃうんですよ。暑さで、お客さんが全然いませんからね。僕も、昼間はどこに行くにも暑くて、なかなか出かける気分にならないな…。どうしても閉めることができないショッピングモールなどは、店員が通常4人いるところを、1人に減らしたりしているようです。

「インド家庭料理ラニ」のハリオムさん

ーーインドでは、暑い昼間は外に出ず、夜に仕事をすることが多いと聞きました。これは本当でしょうか?

ハリオム:本当です。暑いところで仕事をしても、1時間で終わる仕事が、3時間、4時間もかかっちゃう。人が具合悪くなっても、おかしくない。暑さで倒れちゃう人がいっぱいいるんですよ。

工事現場のような屋外の仕事に就いている人は、みんな19時や20時から仕事を始めて、夜中まで働いています。夜は昼間より、10度くらい気温が下がりますからね。僕も夜に仕事したことがありますよ(笑)。

ーーインドの猛暑事情について詳しく知ることができました。ありがとうございました!

暑さによって会社を休めたり、昼間働かなくてもよかったりするのは、ちょっとうらやましいですが、でも、それだけインドの日中は恐ろしく暑いということなのでしょう。

日本は、過去100年間において、熱帯夜や猛暑日が増え、冬日(日最低気温が0度未満の日)が減っており、熱帯や亜熱帯にしか生息しないような海洋生物が全国各地で水揚げされています。このまま行くと、日本はやっぱり「インド化」してしまう…!? その日に備えて、ハリオムさんに紹介していただいたインド式の飲み物・食べ物を用意しておくのもアリかもしれません!

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