デジタル9ch”でお馴染み、地上波の東京エリアテレビ局『TOKYO MX』。かゆくてたまらなかったトコロを思いっきり引っ掻いてくれるような、“誰もが欲してた”番組を届けてくれる同局の冠番組といえば…。

番組の大テーマに“言論の自由”を掲げた、ふかわりょうさんがメインMCをつとめる『5時に夢中!』は、月〜金曜の17時〜生放送の人気番組!“ゴジム”メンバーこと出演者の方々は、完全に個性のサラダボウルでしょう。放送された内容のトピックが、即時にヤフートピックスに掲載されることも多く、放送エリア外にもその名を轟かせています。

個性のサラダボウル・その2。『5時に夢中!』生放送終了後からわずか3時間後にスタートするのがオトナの夜のワイドショー『バラいろダンディ』。

さらには、田村淳さんがメインMCをつとめる『週刊リテラシー、東京の週末にぴったりな情報をリアルタイムで知れる『週末めとろポリシャン♪』も同局を代表する看板生放送番組です。

そんなこれら4つの番組は、すべてひとりの男性によってプロデュースされていました。「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」と、あの映画で言っていたように、彼にとって番組は現場ありきなのでしょう。その男性が自ら月曜から土曜まで担当すべての番組に立ち会っていることは、テレビを通して聴こえてくる威勢のいい笑い声から明らかなのでした。

マツコさんやミッツさんを初めてレギュラー番組で起用した、その敏腕プロデューサーに会いたい!

出典Spotlight編集部

というわけでSpotlight編集部、やって参りました、東京は半蔵門にあるTOKYO MX!右側のカーテンの向こうはスタジオになっており、ここで『5時に夢中!』をはじめ、先ほど紹介した4番組すべてが生放送されています。

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お邪魔します…。もうすぐ“5時夢”のリハーサル開始、というバタバタなときにも関わらず、快くスタジオを見学させていただいちゃいました。

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ご覧ください、あのセットですよ!出たばかりの夕刊をもとに、番組で使用するニュース記事が早急にピックアップされていきます。短時間で、膨大な中から“5時夢”らしいトークが展開される記事を厳選していくスタッフさんに感動…。

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ふかわりょうさんと、上田まりえアナウンサーのカンペを発見!念には念。毎日繰り返される冒頭の挨拶であっても、しっかり用意されているんですね。

貴重なスタジオ見学を終え、いよいよ“あの方”のもとへ…。敏腕プロデューサーこと、大川貴史さんは、1995年にTOKYO MXの新卒1期生として入社をし、現在は編成局局次長ならびに制作第2部長をつとめ、同番組の冠番組をプロデュースされています。

そして、遂にご対面…

出典Spotlight編集部

大川Pよっ

無名だったマツコ・デラックスさんや、ミッツ・マングローブさんなどを初めてテレビのレギュラー番組で起用した、敏腕かつ名物プロデューサーの大川貴史さん。生放送だらけという本当に多忙な中、快く出迎えていただきました。

早速、Spotlight編集部は気になるあれこれを伺ってみることに…。地上波でありながら豪速球の下ネタや「そこまで言っちゃっていいんですか!(でもそれが聞きたかった)」なトークを繰り広げている大川さんプロデュースの番組。

それらにGOサインを出している大川さんにとって、一体どこからが「放送事故」になるのでしょうか?

大川さんが考える放送事故は“下ネタ”じゃない

出典Spotlight編集部

大川:スポンサーさんからお金をいただいて、自分たちもお金を使って番組制作をしている以上、ひとりでも多くの方に見ていただかなければいけない。そういう責任感のもとやっていて「放送事故」が起きてしまうとしたら、それは「多くの方を不快にしてしまったとき」。やっぱり個人攻撃ですよね。個人の誹謗中傷とか、人権侵害はしてはいけない。

そう考えると、実は“下ネタ”って誰も傷つけてなかった。人の下ネタを言っちゃったらセクハラになるんだけど、自分の下ネタだったらただの自虐になるだけで、人は傷つけてないんですよね。

あとは、下ネタって喋る人のパーソナリティによるんじゃないかな。生々しい話だと不快になる人もいると思うけど、その人があまりにもあっけらかんと話してたら、逆に現実味がなくて“ファンタジー”になっちゃうんですよ(笑)

出典Spotlight編集部

大川:まぁそれに…基本的にみんな下ネタ好きですよね。けっこう女性のほうが好きだったりする。女子会とかヒドイでしょ?『5時に夢中!』って、実は「井戸端会議」夕方におばちゃんたちが井戸端会議している延長線上にあるのが、番組なんですよね

おばちゃんたちの会話は「あちらの旦那さん、浮気してるらしいわよ?」って噂をするのが楽しいんであって、内容が正しいかどうかを議論してるわけじゃない。僕らの番組に求めていただいているのも、真実というよりはトークなんです。

ーーそういえば井戸端会議って、最近見かけないですよね。

大川:今ってあんまり井戸端会議をしない時代だから、逆にテレビに対して欲してるのかもしれないですね。

出典Spotlight編集部

大川:それで「番組で毎日違うトークを放送するにはどうしたらいいだろう」って考えた結果が“ニュース”だったんですよ。『5時に夢中!』は新聞ニュースをトークの入り口にしているからワイドショーに見えるだけで、それ以前にトーク番組。

出演者の方に、その話題に対して的確なコメントを必ず入れてもらいたいわけじゃない。そこから全然関係のない話に脱線していってくれてナンボですよ、むしろ。

毎日生放送。でも、軍隊よりはキツくない

ーーニュースを扱う以上、放送直前まで番組内容が定まっていないことが多いと思います。それも日曜以外毎日、“すべて生放送の番組”を担当されていて、ご多忙ですよね…。

大川:軍隊に入ったと思えば、それに比べちゃ意外と家に帰れてる。たとえば兵役制度で2年ぐらい1日も帰れないことを考えると、今は思ったより帰れてるなって感覚なんですよね。

出典Spotlight編集部

大川:僕はずっと野球やってたんですけど、高校生のときは12月31日と1月1日、年に2日しか休みがなくてあとは全部練習だったんですよ。だけど、家に帰れるんですよね。大学の野球部入って、全寮制で、家に帰れない辛さを初めて味わった。24時間誰かに気を遣ってなきゃいけない、自分主導の時間が全くないっていう精神的な辛さが半端なかったんですよ…。

でもそういうのが今になって、活きてるんですよね。その当時、いろんな人の無茶な命令を飲み込むには、笑いに変えないと、自分で自分を笑わないと不可能だった。「みんなが今頃女の子とチューチューしてるときに、俺、なんで消しゴム使ってボール磨きやんなきゃいけないんだ」と(笑)。落ち込んじゃうところを笑いにするという感性が磨かれましたね

出典Spotlight編集部

(今日イチ笑顔になる大川さん)

他局の番組をチェックする「意外な理由」

ーーそんな独自の感性を極められている大川さんが、他局の番組で“思わず嫉妬した”ものを伺ってみたいです。

大川:他局の番組ではなにをやってるんだろう、誰が出てるのかな、の部分を気にしていますね。キー局のお金を凄く使ってる番組って、本来テレビの世界だと王道じゃないですか。そういう王道があるから、僕らみたいな邪道が許される

僕らの番組って、基本“なんちゃって”なんですよ。だから王道を見ておかないと、“なんちゃって”が出来ないんですよね(笑)…いや、ホントに。

嫉妬した番組は、2011年の秋から5ヶ月間放送されていた、フジテレビさんの『世界は言葉でできている』。あれが放送されたとき、やっぱ凄いなって思いましたよね。センス、企画、出演者のチョイス…素晴らしかったです。

出典Spotlight編集部

MXの番組で、女装家タレントがウケる理由

大川:僕らの放送局は、他局がお金をかけて作れる番組「じゃない部分」でやっていく必要があると思っているんで、決して主流派になろうとは思っていないです。出演者の方々やスタッフたちにも「僕らの番組はあくまで“なんちゃってワイドショー”だから」と重々言ってるんですよ。

TOKYO MXの番組がマツコさん、ミッツさんのような女装家さんと相性がいいのも、女装家さんが“なんちゃって”を理解していて、おしゃれな悪ふざけを一緒に楽しくやってくれるからなんです。

その職業じゃない人が、“フリ”をしているから面白いんですよね。ミッツさんとか『5時に夢中!』で女子アナのフリをしているけど、そういうおふざけ感覚を残しているところが番組の肝だと思いますね。

ーーなるほど…。マツコさんやミッツさん、『バラいろダンディ』に出演されているダイアナ・エクストラバガンザさん、ナジャ・グランディーバさんといった方々が、MXの番組で輝きを放っている理由が、物凄く納得できました。

「でしょ」

出典Spotlight編集部

ーー女装家さんをはじめ、バラエティに富んだ“個性の塊”を持つ方々が一堂に会するので、とんでもない化学反応が生まれますよね。それゆえ、大変なこともあるのかなとちょっぴり思いました。

大川:どこでも、個性豊かな人がたくさん集まるところって、どうしても問題は起こりますよね。僕も平穏無事だったことなんてないかもしれないけど…飲み込んできた。というのも、僕は番組を長くやりたいんですよ

なんでかっていったら、この番組で飯を食ってる、生活をしているスタッフ達がいるから。外部から来てくれている人、フリーランスの人も含めて、曲がりなりにも僕を慕ってくれて「それで飯を食いたい」っていう彼らがいる以上…そいつらのためにも少しでも長くやりたいって思って、笑いに変えて飲み込んできた

でも、もう吹っ切れた。

ーーあれ。

大川:というのは、もうそいつらが「僕は『5時に夢中!』とかでやってました」って言えば飯食えるぐらい、おかげさまで実績ができたから。地上波とネットの間みたいなことをやっているこんなローカル局なんて、全く話題にならないはずなのに、今じゃスポーツ紙のネット版の記者さんが、生放送を見てすぐ記事にしてくれるんですよね。そのネットを見て、放送エリア外の方も「なんだ?」ってなってくれる。ラッキーでしたよね。

だからもう吹っ切れた!スタッフのことは気にしない!

出典Spotlight編集部

と、まぁ“オチ”のような豪快な笑いで、場を和ませてくれた大川プロデューサー。野球少年時代の過酷な経験や、何事も笑いに変換してしまうポジティブシンキング、TOKYO MXの“なんちゃって”精神がキャラの濃い出演者たちとハマったこと…など、大川さんの番組がホームランを放つ要因は数多く存在するのでしょう。

それでも、番組が「唯一無二」を確立できている1番の理由は、大川さんが出演者を含む膨大な“チームメイト”を心底可愛がっているからなんだろうな…とSpotlight編集部は思わずしみじみ。

「たそがれてないで、今度“5時夢”の生放送を見に来てくださいよ」

出典Spotlight編集部

ーーえ!いいんですか?

大川出張“5時夢”ってことで、今後熱海で公開生放送やることになったからさ。ただ、熱海ってTOKYO MXの電波届いてるか微妙な所だから、地元の人誰ひとり『5時に夢中!』のことを知らないかもしれないけどね!

…というわけで、“5時夢”公開生放送 in熱海 の潜入記事はこちらです!

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