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出産直後に赤ちゃんがおっぱいを吸うのに、素敵な理由があるって知っていましたか?そこにはお母さんを気遣うこんな理由があったんです。助産師がお伝えする、体の神秘です。

おっぱいの役割

出産すると、すぐに始まる「お母さん業」。その中でも、待ったなしなのが、おっぱいをあげること。

今は粉ミルクの種類もたくさんあって、いつでもだれでも簡単にあげることができるけど、できれば産んですぐ赤ちゃんにお母さんのおっぱいを吸わせてあげられたらいいなぁと思います。そこには、こんな理由があるんです。

「産後の授乳」どういうイメージ?

出産された経験のあるお母さん、産後の授乳はどういうイメージで記憶されているでしょうか?

「吸われて幸せ」

「お母さんになった実感がわいてきた」

「可愛くてしょうがない」

と思ったかもしれません。

反対に、

「産めば出るものだと思っていたのに、なかなか出なくてつらかった」

「吸われて痛くておっぱいが切れた」

「泣いて起こされ、眠れない」

「乳腺炎等のトラブルがつらかった」

「好きなものが食べれない、コーヒーも飲めない」

といったつらい記憶があるお母さんもいるかもしれませんね。

産まれてすぐにおっぱいを吸う赤ちゃん

最近は、たくさんの種類のミルクもあるので、おっぱいを吸わせることをさほど重要視しない病院もたくさんあります。確かに、おっぱいを飲ませなくても、ミルクだけでも赤ちゃんは育っていきます。

ですが、「母乳だけで赤ちゃんを育てられるように」と力を入れている病院は、必ず出産後30分から1時間以内に、生まれたばかりの赤ちゃんにおっぱいを吸わせてあげます。

これは、生まれてすぐにおっぱいを吸ったかどうかで、その後の母乳分泌に差が出てくるといわれているからです。

特に処置を行わず、すぐにお母さんの胸に抱かせてあげると、赤ちゃんはすぐにおっぱいを探し始めます。明らかに本能に備わっているんですね。そして、ほとんどの赤ちゃんが、まだほとんど母乳の出ていないおっぱいを、1時間も2時間も吸い続けるのです。

その姿を見て、「おっぱい出てないのにかわいそう」とか「出ていなくてごめんね」というお母さんもいらっしゃいますが、実はこの時期はおっぱいが出なくていいのです。

おっぱいと子宮の関係

一方、赤ちゃんを産みだした子宮は、赤ちゃんが出た後に、急激に縮んでいきます。この時に感じる痛みが「後陣痛」と言われるものです。

ここで子宮がきゅっと縮まないと、いつまでもダラダラと出血が続きますので、産後の体には、この子宮がしっかり縮むことが何より肝心になってきます。

実は、赤ちゃんがおっぱいを吸えば吸うほど、子宮を収縮させるホルモンが出て、子宮はきゅっきゅともとに戻っていくのです。

「子宮収縮剤」を点滴する必要もないのです。赤ちゃんは、自分を育ててくれた子宮をちゃんとお掃除するかのように、しっかりおっぱいを吸って、子宮のお手入れをしてくれます。

この時、出産直後からおっぱいがたくさん分泌されていたらどうなるでしょう?赤ちゃんはすぐにお腹がいっぱいになって、そんなに長く吸えません。

赤ちゃんは、2~3日はそんなにおっぱいを飲まなくても大丈夫なように、ちゃんとお弁当を体に蓄えて産まれてくるのです。

そして、最初の2~3日は、お母さんの子宮のお手入れすることを第一に、一生懸命おっぱいを吸ってくれるのです。赤ちゃんがおっぱいを吸うたびに、ぎゅーっと縮む子宮を感じてみてください。

赤ちゃんは生まれたときから必要なことを知っていて、ちゃんと生きているのだと実感できると、痛みの恐怖や育児の不安も少なくなっていくかもしれません。

しかも、最初の数日に、どれだけおっぱいを赤ちゃんが吸ったかによって、それ以降の母乳の出る量が変わってきます。

やはりここでも、たくさんおっぱいを吸わせることが必要です。出産したばかりにあまりおっぱいが出ないということは、ちゃんと意味があるのです。

これから産後を迎える方は

そんなわけで、これからまた産後を迎える機会がある方は、「おっぱいがなかなか出ない」とクヨクヨすることなく、最初の数日一生懸命おっぱいを飲ませてあげるのがおすすめです。

もしもバースプランで希望できるならば、出産直後におっぱいを吸わせたいと希望してみるのもいいかもしれないですね。

おっぱいを吸われるのは痛かったり、切れたりすることもあると思いますが、そこはおっぱいを見てくれる助産師さんにアドバイスをもらいながら、ぜひおっぱい生活続けられたらいいな、と思います。

いつか、「おっぱい続けてよかったな」と実感できるときがきっとくるのではないでしょうか。

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