記事提供:日刊SPA!

【週刊SPA!連載 痛男!(イタメン)】

―『負け美女』のオトコ観察絵日記 犬山紙子 ―

◆「浮気を許すのはイイ女」という激烈なカン違い

今回の痛男は、過去に私が遭遇した男集団について。1年ほど前、下北沢で女同士で飲んでいたら知り合いの知り合いくらいのオシャブカル(お洒落サブカル)おじさん3人と偶然一緒になり、そのまま合流して飲むことになったんですね。

最初は共通の知り合いの話とか当たり障りない話をしていたのですが、そのうち「そういえば犬山さん結婚したんだよね?」と私の話に。

「旦那さんとも共通の知り合いがいるんだよね~」という話になり「はあ、そうですか」なんて返事をしていたら「でもさ~、犬山さんだったら旦那が浮気しても、それぐらいあることだって許しそうだよね、器が大きそう」とぶっ込んできた。

「何言ってるんだこいつは」とビックリしていたら、ほかのサブカルおじさんたち(千鳥格子メガネ、丸メガネ)も「確かに犬山さんは浮気ぐらいで怒らなさそう」と相槌を打ってくる。

なにこの「浮気を許す女が器のでかいイイ女で、犬山、お前もそうであれ」という圧力!イラっとして「いや、私浮気されたら許すどころか自殺しますよ」と返事をしたのですが(その答えもどうかとは思うが)、

そこから「ええ~嘘~」「もっとサバサバしてると思ってた~」とブーイングのようなものが始まったわけですよ…。

サバサバしとったらこんなコラム書いてないわ!どこ見てんの!って思ったけど、それより、この「男の浮気を許すのが、器のでかいイイ女だ」みたいな印象操作にはほんと辟易しております。

よく、芸人さんとかが浮気したときに、妻が夫をかばったり、笑って許していたりすると「できた嫁だ!」っていう風潮があるじゃないですか。

それって器がデカいからじゃなくて、そうするのが今の社会、大人の事情もあるなか、生きていくうえで“致し方ない対応”だってことなだけだと思うんですよ。

なのに、それを利用して一部の男が「イイ女とは男の浮気を笑って許すものである」みたいな自分たちに都合の良いムードを作ろうとしている。あと、男尊女卑が激しかった時代のエラい人がそういうことを言っていたのをタテにしたりもして…。

で、この旨をツイッターでつぶやいたら、男性から「そういう男は一部だけで、同じ男として腹が立ちます」とか「僕は浮気を許すのは都合の良い女なだけであって、イイ女だとは思いません」という反応が結構返ってきまして。

男性もこういう一部の男に困っているのか、と思った次第。

「浮気を許すのはイイ女」思考を押し付けてくる層って、権力もあって実際に浮気をしている人が多いのですが、そういう人って“反論しにくい空気”をバシバシ出してるからほんと厄介であります。

オシャブカルおじさんたちには、別に権力はなかったけど、数で場の空気を支配していたし。

誰か権力のある男性が、自分は浮気できなくなることを覚悟して「それは違うぞ」って言ってくれたらカッコいいのだけども…。浮気したけりゃせめて公認で!

【犬山紙子】

エッセイスト。単行本デビュー作『負け美女』(マガジンハウス)で注目を浴びる。著書に『高学歴男はなぜモテないのか』(扶桑社新書)ほか。TVでは『スッキリ!!』ほかでコメンテーターとして活躍中。

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