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日焼け止めが手放せない女性のかたもいらっしゃるかとは思いますが、去年開封して余っている日焼け止めを使用しても大丈夫なのでしょうか?

何気なく使ってしまっているかもしれませんが、明確にしておきたいので薬剤師の吉澤先生に真相を聞いてみました。

まず、日焼け止めはどのようなメカニズムで日焼けを予防する薬ですか。

日焼け止めには、紫外線吸収剤紫外線散乱剤があります。

・紫外線吸収剤
肌の表面で紫外線を吸収して肌へ紫外線が浸透することを防ぎます。

・紫外線散乱剤
日焼け止めが紫外線を反射・散乱させて肌の中に紫外線が浸透することを防ぎます。
また、日焼け止めの効果の強さは、SPFとPAで示されます。

・SPF
Sun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略で紫外線防御指数と呼ばれ、紫外線UVAを浴びた際に皮膚が赤くなるのを防ぐ強さを示したものです。
日本では、50+が一番強いSPFです。

・PA
Protection Grade of UVA(プロテクション グレイド オブUVA)の略でUV-A防御指数と呼ばれ、紫外線UVAにより肌が黒くなる皮膚の黒化を防ぐ強さを示したものです。
PAの強さは、PA+,PA++,PA+++の3段階です。

1年前に購入し開封した日焼け止めを使用しても、効果はありますか。また、肌への悪影響は出ますか。

SPF、PAの効果そのものに変化がない場合もありますが、日焼け止めに含まれる防腐剤などの添加剤が酸化などにより変質してしまうこともあります。

また、雑菌などが繁殖することも考えられ、1年前の日焼け止めの使用により皮膚炎などを起こす可能性があります。
とくに防腐剤などが配合されていないものは、変質が早く進む場合もありますので1年前の日焼け止めの使用は避けたほうが良いでしょう。

日焼け止めの使用期限を教えてください。

一般に日焼け止めに限らず、化粧品や医薬品は、未開封の状態で生産時から3年です。
開封後については、以下を参考にしてください。

・クリーム、ジェル、ローションタイプ
開封後6カ月までに使い切りましょう。

・スプレータイプ
開封後も中身が空気に触れず、容器の外からの混入などの恐れがないものであれば、生産時と同じ3年と考えてよいでしょう。

無添加の日焼け止め
開封後6カ月を目安にしていただきたいのですが、開封後は防腐剤が添加されているものに比べ変質も早く、雑菌なども繁殖しやすいといえます。

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吉澤先生からのアドバイス

皮膚炎などが起きる可能性は、個人差がありますので1年前の日焼け止めを使用したからといって全員が皮膚炎が起きる訳ではありません。
しかし、古い日焼け止めを使用したことで皮膚炎を起こしたという方も多く聞かれ、実際に私も患者様から古い日焼け止を使用し、皮膚炎を起こしたという相談を受けた経験があります。

薬局では軟膏なども一度開封したものは、開封後は6カ月が使用期限とお伝えしています。この理由は、開封後6カ月が、衛生的に安心して使用いただける目安になるからです。

開封後6カ月未満でも正しく保管していただくことが大切です。 直射日光を避けて、常温の室内で保管してください。
また、使用後は、容器の口もとを拭き取り雑菌の繁殖を防ぐよう清潔を保ってください。

1度皮膚炎を起こすと回復まで時間を要したり、色素沈着を起こす危険もありますので古い日焼け止めの使用は、避けることが望ましいでしょう。

これから夏本番に向けて、お手持ちの日焼け止めの使用期限などをチェックしてみてはいかがでしょうか。

(監修:薬剤師 吉澤 恵理)

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