82歳のジョン・ペインさんにとって愛犬スウィフトは心の友であり家族でした。ところが先月、ジョンさんが敗血症を患い入院中に、スプリンガースパニエルのスウィフトは9年の生涯を閉じました。看取ってやることができなかったことと家族のように可愛がっていた愛犬を失った悲しみで、ジョンさんはそれ以降落ち込んでいたそう。

祖父の悲しみを知った孫のジョディさんは、何とかして祖父に笑顔を取り戻したいと思い、2週間かけて亡きスウィフトと全く同じ血統の犬を探し求めました。

しかし、ほとんどのブリーダー先がジョンさんのような高齢者の下へ犬を引き渡すことを躊躇していました。引き取っても飼い主が高齢者では、病気になったり亡くなったりと責任を持って飼うことは困難になるからです。

やがてジョディさんは、サウザンプトンを拠点にしているスプリンガースパニエルの保護団体を発見。その団体は犬たちに新しい家を探すことに献身的で、ジョディさんはジョンさんに10歳のフライという名のスプリンガースパニエルを見つけることができたのです。フライは元の飼い主に飼育を放棄され、痩せ細っていました。

互いを必要とした一人と一匹

Pinned from metro.co.uk

飼育放棄された犬にとって、新しい家では必要とされること、常に飼い主の傍にいることが何よりのセラピーとなります。フライはジョンさんに最適のパートナーと思われました。保護団体の審査がジョンさんには内緒で密かに行われ、ジョンさんはフライの飼い主として適していると認められたのです。

そしてジョディさんは大好きな祖父のために素敵なサプライズを決行。何も知らない祖父を庭に呼び出し、フライと引き合わせました。ジョンさんは、亡きスウィフトを思い出したのでしょうか。姿が似ているフライを見て嬉し泣き。

ジョディさんは24時間常にジョンさんがスィフトと一緒にいたことを知っていました。深い絆で結ばれていたジョンさんとスウィフト。だからこそ自分が入院中にスウィフトを失ってしまったという事実は、ジョンさんの中で深い悲しみとなっていたに違いありません。

「みんな泣いてたわ」

Pinned from metro.co.uk

フライを初めて見たジョンさんが嬉し泣きする姿を見て、ジョディさんの頬にも涙が。祖父を思うジョディさんは、フライの写真を貼ったカードに「僕の名前はフライです。もし、新しいお父さんになってもらえるなら、僕の名前を呼んでください」と書かれたメッセージを添えてジョンさんに送りました。

今では、ジョンさんフライはずっと一緒。ジョンさんには、まるでスウィフトが生き返ったかのように感じていることでしょう。どこに行くにも一緒。そして寝る時も一緒なんだそう。「人生で一番驚いたサプライズだったよ。死ぬまであの日のことを忘れないよ」と語ったジョンさん。

孫のジョディさんにとっても、ジョンさんの笑顔が戻り、亡き愛犬の死から立ち直ってくれることが何より嬉しいこと。愛するペットを失った人の中には立ち直るまでに相当の時間がかかり、なかなか次のペットが飼えないという人もいます。筆者もそんな一人。

でも82歳のジョンさんにとって、孤独を紛らわし共に労りあう仲間は必要。フライはきっとスウィフトの後を引き継いで、ジョンさんに喜びと癒しを与えるに違いありません。犬と人間の深い絆に毎回感動させられますね。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 動物
  • 社会問題
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • 美容、健康
  • カルチャー
  • ファッション
  • コラム
  • 感動
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら