公共の場での授乳のマナー。これに対しては度々ネット上でも討論が行われています。子供に食事を与えているという純粋な母の行為であるとはいえ、公共の場となるとやはり他人の目があるために、ケープや服で隠しながら授乳をするのがマナーと言われています。

このほど、この授乳を巡って驚くべき出来事がイギリスで起こりました。ある女性がFacebookの公開ページに投稿したことにより拡散。各英メディアでも報じられたのですが、その女性によると授乳していた母親から「母乳を噴射された」と言うのです。

イギリス南部、ケント州のダートフォードのある公園でその事件は起きました。匿名女性がFacebookにこのような文章を投稿しました。

「ダートフォード公園で授乳中の女性が目についた。その姿は私の夫の目にも留まったほどで、周りの者の視線を集中しかねない姿だったために私はその余生に近付き『プライベートな場所へ行って授乳をしてはどうか』と言った。するとその母親は私の態度に激昂し、『うるさいね!あっちへ行きな!』と口汚く罵って母乳を私に向かって噴射した。そんな態度を取る必要は一切なかったはず。恥を知りなさい!」

出典 https://www.facebook.com

この匿名女性の投稿には500件近いコメントが寄せられています。

ユーザーたちは「確かに怒って母乳を噴射する母もよくないけど、だからってどうして公共の場で授乳してはいけないの?どうして授乳する母親はプライベートな場所にばかり移動しなきゃいけないの?それっておかしいでしょ」「どこかへ行けって言われても、子供がお腹を空かせているからそこで授乳してたんでしょ。母親は公共の場で授乳できる場所なんてあんまりないんだから、公園ぐらいいいじゃないの」

「あなたの方が恥じるべきよ。そんな簡単に自分の夫の目が授乳中の女性に奪われてしまうことは、あなたの夫の責任であって授乳している母親の責任じゃないわ。見なければいいいだけのことでしょ!」「誰がどこで授乳しようとその人の勝手」「心が狭い人ね」という圧倒的に授乳していた母親の味方をする意見が寄せられていました。

授乳風景は、日本でもここイギリスでも繊細な社会問題です。小さな子供を持つ母親は周囲に気を配って授乳するのが当たり前という社会ルールが出来上がっているために、それなりに公共の場での授乳には気を付けていることでしょう。ところが、どんなに気を付けていても批判をする人はいるもの。

今回の出来事は、あくまでもFacebookに投稿した女性側からのストーリーでしか判断できませんが、授乳をしていた母親も、ひょっとしたら彼女なりに気を配っていたのかも知れません。そんなところへ「他の場所へ行って授乳して」と見知らぬ人から言われて頭に来たのかも。とはいえ、母乳噴射とは凄いな…と思ってしまいますが。

その行為自体も、本当にスプレーのように噴射したのかどうかも定かではありません。「夫の視線がその母親に集中した」というだけで気分を害したこの女性がそういう風に投稿しただけなのかも。真実はどうであったかというのはFacebookのページからはわかりませんが、周りの意見では圧倒的に「授乳のママ」を応援する声が多かったのが印象的でした。

イギリスでは、2010年以降「公共の場で授乳している母親に、その場を移動するように言うこと」は法的に禁じられています。母親の立場の平等性を主張した法律であり、子供に食事を与えている母親が公共の場で不快な思いをするのは間違っているという考えに基づいてこの法律が定められています。

授乳する立場もマナーを弁えることは当然でしょうが、わざわざその女性に「よそで授乳して」と伝える権利はこの匿名女性にはない、とネット上では批判していました。度々起こるこうした公共の場での授乳問題。授乳する赤ちゃんがいるママにとってはつい神経質になってしまうことでしょう。

授乳している母親を見たら、周りの人の理解も大切ではないでしょうか。あなたはどう思いますか。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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