世界中で人気の「ポケモンGO」ですが、実は2014年4月1日にすでに遊んだことがある人がいるかもしません。「ポケモンGO」の日本でのリリースは2016年7月。そんなバカなと思いますよね。

Google社がエイプリルフールネタとして、2014年にこんなゲームを公開したのを覚えていますか?その名も…

『Pokémon Challenge(ポケモン チャレンジ』

毎年、凝りまくった高クオリティのエイプリルフール・ネタを提供しているGoogle社が、2014年に公開したのが「ポケモンチャレンジ」という採用試験ネタ。Googleマップ上に出現するポケモンをすべてGETすると、ポケモンマスターに認定、2014年の9月1日からGoogleで働けるようになるというネタ動画が、まさにポケモンGOなのです。

世界中に潜むポケモンを探して、人々がスマートフォンを覗き込みます。

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険しい密林を探検する男性の手にスマートフォン。その画面を覗くと…

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そこには肉眼では見えないリザードンの姿が!!!!

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砂漠でラクダに乗ってスマホをかざす男性。

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草原で車を走らせながらスマホを覗く男性。

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大海原でスマホでポケモンを探す男性。

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街中でスマホで屋根の上に向けてかざす女性。

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空に向かってスマホをかざし、ポケモンをゲットしようとする男性を、不思議そうに見る周りの人々。まるで今の街中の風景を予言するかのような動画なのです。

そんな『Pokémon Challenge』の動画がこちら!

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採用試験というのはもちろんエイプリルフールネタですが、Googleマップを使ってポケモンをゲットするゲームは、実際にプレイすることができました。マップ上に出るポケモンをタップするだけというシンプルなものでしたが、Googleマップ上で世界中に放たれたポケモンは全部で151体。

4月2日までにすべてのモンスターを捕まえるというミッションは、結構盛り上がりました。果たして、これは偶然なのでしょうか?もちろん、偶然ではありません。実はポケモンGOは2年前のこの時から、すでに動き出していたのです。

ポケモンGOの開発元nianticのCEOはgoogleの元社員

ポケモンGOを開発したnianticのCEOジョン・ハンケ氏は、実は1年前までgoogleの社員。在籍中にはグーグルアースを立ち上げるなど、数々のサービスを手掛けました。

しかしハンケ氏は、実は幼少の頃から大のゲーム好き。仕事は順調でしたが、2010年頃になるとゲームに対する情熱が再熱「地図とゲームを合わせた位置情報ゲームを開発したい」と退職を願い出たものの慰留されてしまいます。

イングレスの誕生

そこでハンケ氏は、google社内で秘密のゲーム会社・nianticを設立。最先端技術を使ったゲームの開発を試みます。そして2012年、GPS機能を使った対戦型陣取りスマートフォンアプリ『イングレス(Ingress)』が誕生するのです。このゲームが、後に『ポケモンGO』の開発にも大きく関わってきます。

一部のコアなゲーム好きな人々には評判の良かったイングレスですが、google社内での評判はあまり良いとは言えませんでした。そこでハンス氏は、スーパーマリオやドンキーコングといった有名なキャラクターを使った位置情報ゲームを開発しようと考えます。

偶然、同じ時期にポケモンチャンレンジが

偶然にも時を同じくして、密かにあるプロジェクトが進行していました。それは、エイプリルフールのネタとして、googlemapを使ってポケモンをゲットするサービスの開発。ポケモン社もそのアイデアを気に入り、すんなりとこのプロジェクトの開発が決まります。

こちらが2014年4月1日エイプリルフールに「来たれ! 真のポケモンマスター」のタイトルで公開されたGoogleのブログ。

やせいのポケモンは、街中、駅、デパート、博物館、森、湖、山頂、海、砂漠と Google マップ上のいたるところに生息しています。さっそく旅に出ようと思ったあなた。冒険に出発する前に、忘れずに最新版のモバイル版 Google マップ(Android/iOS向け)を入手しましょう。Google マップアプリを起動したら、検索バーをタップ。冒険が始まります。

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このエイプリルフールネタは大いに盛り上がり、世界中の人たちがGooglemap上でポケモンをゲットしました。

すごい!ホントにGoogleマップアプリにポケモンが出た。

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Googleマップで日本を舞台にポケモン。普通に面白い。今日中に600匹いけるのか。

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他社のエイプリルフールネタが「まっくろソフト」だの「JA-KU-SA」だの、それっぽい名前に言い換えてる中で、ちゃんと任天堂のマルシーを取ってくるGoogleの本気度

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そしてこの時にとても多かったのが、ネタ動画に対するこんなコメント。

この動画みたいなゲームやりたい。(´・ω・`)

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そして本当に「この動画みたいなゲーム」が誕生する!

偶然にも、このエイプリルフールネタを考案したのは、ハンケ氏のGooglemap時代の部下、エンジニアの野村達雄氏でした。キャラクターを使った位置情報ゲームを考えていたハンス氏は、このエイプリルフールネタの成功を知り、野村氏を通じて早速ポケモン社にモバイルゲームの開発を打診します。

そしてエイプリルフールからわずか1ヶ月ほどの2014年5月に、ポケモン社CEOの石原恒和氏とハンス氏の商談が実現するのです。元々、ハンス氏の開発したイングレスの大ファンだった石原氏は、ポケモンを使った位置情報ゲームという素晴らしい可能性に賛同。任天堂の前社長・故岩田聡氏の協力もあり、ハンケ氏は2014年の夏にはイングレスとポケモンをコラボさせた『ポケモンGO』の開発に着手しました。

こうしてただのエイプリルフールネタが『ポケモンGO』となって、現実の世界へやってきたのです。

『Ingress』でも用いられた位置情報を利用するゲーム性とポケットモンスターをコラボさせ「私たちが暮らす現実世界を舞台に、ポケモンをゲットする」という『ポケモンGO』このゲームの開発には、多くの人たちの熱い思いが込められていました。Nianticの川島優志氏が、共にポケモンGOを開発してきて、発表目前の2015年7月11日に亡くなった任天堂の前社長・岩田聡氏に向けたメッセージも話題になりました。

やっと発表することができた。岩田さんが逝去された時も、公にメッセージを書いたりできなかった。その数ヶ月前にはお会いしていたというのに、だ。

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Ingressは、見過ごされていた街の小さな芸術、大きな芸術、人の創造力の素晴らしさに、テクノロジーの力で光を当てることができることを示した。もう一度、自分の立っている世界をよく見つめ、周囲に立っている人とつながること。国境や言語や文化を超えて、共に歩むこと。

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この体験を子供の世界へとさらに広げていくことという挑戦に、岩田さんは、力強く頷いてくれた。特に、子供が自分だけでスクリーンの中にこもるのではなく、親と一緒に家族で世界を、楽しめるようにすることに、喜んでくれていたと思う。

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子どもたちの80%が運動不足と言われている現代。一方の未来には、子どもたちが、家で機械を被りスクリーンに没頭している世界がある。一方には、スニーカーを履いて、友達と街へ飛び出したくてうずうずしているような、未来。テクノロジーを否定するのではなく、活用し、Niantic はパートナーたちとそういう未来の可能性を探ろうとしている。

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そして、岩田さん、ようやくここまで来ました。どうか空からどれだけの人々が外へと飛び出していくか、見ていてくださいね。

Pokémon GOが、現実の世界の捉え方を変えるきっかけになったら。世界が素晴らしい場所であることに気づくきっかけになってくれたら、と願っています。

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岩田さんが最後に遺した落し子が、世界の子どもたちと一緒に世界へと歩き出すその日が、僕は待ちきれない。
ようやくいうことができる。ご冥福をお祈りします。子供がみんな家に引きこもったいたら、天国からは見えない。一人でも多くの子どもたちの笑顔が岩田さんのいるところから見れるよう、微力を尽くしたいと思います。

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ポケモンとイングレスのコラボアプリとして発表された時の動画がこちらです。

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ちなみに、2014年のエイプリルフールに出されたミッション「たった2日で151体全て」を集められた人っていたのでしょうか。答えは「います」見事、ポケモンマスターになった人達は、さすがにネタという事で入社はなかったそうですが、動画で紹介されていたあのPokémon Masteの名刺が送られてきたそうです。

今見ると、なんだかタイムスリップした様な不思議な気持ちになってしまう『Pokémon Challenge』の動画ですが、この動画にも最後にちゃんとこの注意書きが。

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『自動車等の運転中の使用は危険ですのでお控えください』

エイプリルフールネタから2年の時を経て、多くの人たちの思いを詰め込んで開発され、私たちが実際にプレイできる様になった夢のゲーム『ポケモンGO』正しい遊び方を守って、安全なプレイを心がけましょう!

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