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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
世の中には「知的障害」や、「自閉症」「学習障害」「ADHD」「アスペルガー症候群」を含む「発達障害」など、さまざまな脳機能や神経の障害が存在します。
それぞれに発症する症状には特色がありますが、「発達障害」と「知的障害」は違いがあり、定義も異なってきます。

そこで今回は「知的障害」と「発達障害」の違い、国の援助の仕組みなどを医師に解説していただきました。

発達障害、知的障害とは何ですか。

発達障害

生まれつき脳の一部の機能が通常と異なる脳機能障害の一つであり、いくつかの種類に分けられます。
一例としては自閉症、ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群、学習障害などがあげられます。

非常に個人差が大きく、1人の人が2つ以上の発達障害を持っている場合もあります。

知的障害

知的発達に障害を持つもので、18歳未満に生じ、全般的な知的機能の発達が年齢に比して明らかに遅れがあり、日常生活や学習などに対する適応に制限があるものを指します。

知的障害の原因は何ですか。また、度合いについてはそれぞれどのようにわけられていますか。

知的障害は、病的ではない遺伝子の組み合わせによってたまたま知的障害として現れたもの、病的な遺伝子や染色体の異常、あるいは生育環境や周産期のトラブルによるものなど様々なものがありますが、多くは原因不明です。

知的障害の評価はいくつかの方法がありますが、一般的なものでは「知的機能」と「適応機能」の二つの項目で評価され、以下のように分類されます。

・IQ20までの最重度知的障害
・IQ20~35の重度知的障害
・IQ36~50の中度知的障害
・IQ51~70までの軽度知的障害

自閉症とはなんですか。

自閉症とは先天的な脳の機能障害で、周囲の状況や物事などの把握がうまくいかず、社会性やコミュニケーションの問題が出たり、極端に興味や活動の幅が狭まったり、同じ行動を繰り返すことにこだわったりします。

自閉症と知的障害が併存する場合も多くありますが、必ずしもそうではありません。

学習障害とはなんですか。

学習障害とは、知的発達に大きく遅れはないものの、計算ができない、漢字を読むことや書くことが極端に苦手であるような場合を指します。
読む、書く、聞く、話す、計算するという5つの能力のうちのいずれか、あるいはいくつかに問題があるとされます。

1つのことは苦手だが、別のことは非常に得意であるなど偏りがみられることが多くあります。

学習障害は知的発達に大きな遅れがないことが基準の1つにもなっており、知的障害とはその点が異なります。

知的障害者認定とはなんですか。

知的障害者認定とは、国の基準に従って日常の様々な場面でどのくらいの援助を必要とするかを判定し、1~3級までに分類して知的障害の認定を行うものです。

(1級が最も多くの援助を必要とする者に対して与えられます。)

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医師からのアドバイス

知的障害は、知能指数のみではなく、社会への適応能力などによっても評価や援助の必要度などが大きく異なります。

知的障害がありながら、社会で非常に活躍されているかたもたくさんいらっしゃいますよ。

(監修:Doctors Me 医師)

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