記事提供:東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

都知事選後、にわかにこれまでタブーされていた「都議会のドン」にスポットが当たり、各種メディアから内田茂都議についての質問が殺到している状況です。

内部の話ばかりで恐縮ですが、都政改革を進めていく上で重要なポイントがありますので、本日はこちらの件について少しばかり、私が知っていることを述べておきます。

明日、緊急の自民党都連の会合が開かれるそうで、そこで内田茂氏を含む幹部総退陣も噂されています。

石原伸晃氏が都連会長辞任へ、内田氏ら総退陣案も(日刊スポーツ)

しかし、仮に内田茂さんが幹事長から退いたならば、

「都議会のドン」の支配は終わるのでしょうか?彼の権力ははたして、「属人的」なものなのでしょうか?

一時的には影響や混乱はあるかもしれませんが、根本的な問題は解決しない可能性が高いと私は感じています。

なぜなら「都議会のドン」にはすでに、後継者と目されている人物が存在するからです。

その最右翼とされているのが、前都議会議長・高島なおき都議です。

参考:第46代議長の活動

別にそれ自体については外野がどうこう言う話ではないのですが、彼が「二代目都議会のドン」と目されるようになるまでのプロセスに、

都議会のブラックボックスっぷりが表れているので、その点だけお伝えしたいと思います。

結論から言うと高島なおき都議は2014年に、極めてイレギュラーな形で都議会議長に就任しています。

通常、都議会の議長は2年任期。

これを絶対に崩してはいけないという「鉄の掟」がありました。

にもかかわらず都議会自民党は、任期途中で吉野議長(当時)を不可解な理由で退任させ、自公以外のほぼ全議員の反対にあいながらも、強引に高島なおき氏を議長に就任させました

この事件の顛末については、以前に力作を上梓してます。

少し長いのですが、なぜ都議会議員選挙が統一地方選挙の時期からずれているのかなど、都議会の暗黒の歴史がわかる記事ですので、ぜひこの機会にご一読いただきたいです。

・都議会議長、突然の辞任!私が棄権票(白票)を投じた理由と、東京都議会の黒歴史

以下はこの記事より一部抜粋。

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実は、今期の議長は1年で交代するのではないか?との説は、少し前からまことしやかに風の噂で流れていました。

09年~13年の4年間、都議会では民主党が最大会派であり(政権交代前に選挙があったため)、第二党に甘んじた自民党はこの期間に、議長を輩出することができませんでした。

すると党内には、人材の「後がつかえて」しまうわけですね。期数としてはもう議長を経験して、「次」に行かなければならない。年齢としてもタイミングとしても、これ以上待っていることは難しい…。

交際費の額こそ当時と比べ物にならないとはいえ、「東京都議会議長」というポジションは、政治の世界では権威あるものです。議長として政治資金パーティーを行えば、集まるお金のケタも異なるでしょう。

このような政治的思惑が垣間見える突然の議長交代・選出には、全会一致として賛同することは到底できません。

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で、この時はここまでしか踏み込んで書かなかったのですが、実は太字にした部分「以外」に、この強引な都議会議長交代劇の理由があったと言われています。

現在内田茂氏が務める自民党都連の「幹事長」ポストは、都議会議長の経験者であることが暗黙の条件になっているそうです。

内田茂氏も高齢で、いつ何時なにがあるかわからない。そろそろ「後継者」を明確にしておき、権力の移譲体制を整えなければならない。

しかしながら、内田茂氏と非常に近い関係で後継者にしたい高島なおき氏には、議長経験はない。

なるべく議長の「順番待ち」をしている他の都議たちへの影響を最小限にしながら、彼に短期でも早急に、そのポジションを経験させなければ…!

こうして高島なおき氏は猛反発にあいながらも都議会議長の座を射止め、今や(たぶん)自他ともに認める内田茂氏の後継者と目されているわけです。

ここまで権力移譲の「お膳立て」を整えてきたわけですから、仮に内田茂氏ひとりがいなくなったところで、一部の権力者が見えないところで意思決定をするという、

都議会の「ブラックボックス」はそう簡単には解消できない
というのが私の見方です。

ちなみに私がなぜこんなことを蒸し返しているのかというと、

2年前の突然の議長交代劇に未だにまったく納得がいってないからです。

歴史的経緯もあり、自民党が自ら「2年任期」に固執してきた都議会議長を、突然退任させて特定の人物を後任に充てる。どれだけ理由を問いただしても、

「一身上の都合」以上のものが出てこない…。

もちろんこの理不尽な議長交代劇については侃々諤々の議論がありましたが、それらはやっぱりすべて非公開の「議会運営理事会」で行われていました。

都民が知れたのは、ただ議長選挙が行われて、39票の白票が投じられたという結果のみです。

ちなみに「深刻な体調不良・病気が原因か?」とも言われて交代した元議長については、数日間欠席したのみで特に議員辞職などをすることもなく、ほどなくして一般の都議としての公務に復帰しています。

…先日就任したばかりの都議会自民党の新幹事長は、

「ブラックボックスなんていうものはない」

と断言してましたが、どう考えても闇が深すぎるでしょ。こんなの。

残念ながら当時は大きな話題にはなりませんでしたけど、こんなパワーゲームをやっている都議会に、都民の信認が得られるとはとても思えません。

闇があるところに、不健全な権力構造は生まれます。

都政については、小池百合子新知事が情報公開に着手をしました。

都議会についても引き続き、できるだけ多くの会議体や意思決定プロセスが公開されるよう、内外から働きかけていきたいと思います。

以上、都議会の「実態」を知るためのご参考まで。

それでは、また明日。

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