みんなが普段疑問に思っていることを調査・解決するコーナー「素朴なギモン」

みなさんが住む街に商店街はありますか?昔は夕飯の買い物ひとつをするにしても、商店街に出かけ、八百屋、肉屋、魚屋などをはしごしたものですが、近年ではショッピングモールやコンビニに押され、全国の商店街は減少傾向にあると言われています。

しかしそう言われながらも、いまなお商店街で営業を続けるお店の経営はどのようにして成り立っているのか、不思議に思ったことはありませんか?

ということで、今回のギモンはこちら!

出典Spotlight編集部

「商店街のお店って儲かってるの?」

占い師は自分自身が幸せなのか?」に続き調査をしてくれるのは、昨年芸能界に復帰し、俳優として活躍中の元猿岩石・森脇和成さん。巣鴨の地蔵通り商店街にて飛び込み取材を行ってきました。

森脇さん:ここに来るのは久しぶりだな〜。そういえば、20年くらい前に24時間テレビのロケで来たんですよ。懐かしいなぁ。このSpotlightの黄色いTシャツもちょっと24時間テレビのTシャツっぽいですよね!

お店に突撃ということで、どこのお店に行こうかな…。あっ、あのお店とかどうですか!?

出典Spotlgiht編集部

まずはじめに訪れたのは、洋装店「越後屋」

総合衣料と婦人服を扱う「越後屋」さん。社長の奥様がインタビューに答えてくださいました。

出典Spotlight編集部

森脇さん:こんにちは!こちらのお店は創業何年くらいなんですか?

奥様:80年ほどですかね…。現在の社長が三代目になるんですよ。

森脇さん:そんなに長くお店が続いているということは、きっと儲かっているんですよね!?

奥様:ありがたいことに、お客様はたくさん来てくださっていますね。すぐそこがバス停で、ツアーのお客さんの通り道になっているんです。商品は、デパートにおいてあるような1着1万円くらいの服を買いたいお客様と、数千円の手頃なものを買いたいお客様の両方のニーズに合うように種類も値段も幅広く置いています。

森脇さん:ほうほう。それが80年もお店が続く秘訣なのでしょうか?

奥様:そうかもしれませんね。あと、ウチはこのビルのオーナーなんです。

森脇さん:ビルのオーナー!と、いうことは家賃がかからない上、ビルの家賃収入もあるんですね。なるほど。

出典Spotlgiht編集部

森脇さん:あっ、お客さんだ。取材中にも服が何枚か売れています。たった5分で2人くらい買って行きましたよ!

奥様:売上は月によってぜんぜん違うんですよ。売れ行きが良いは5〜6月、11〜1月ですかね。暑すぎたり、寒すぎたりするとみなさん外に出てこないですし。

森脇さん:1日に何点くらい売れるんですか?

奥様:売れるときは、1日に100点以上売れて忙しい日もあったんですけど…。

森脇さん:100点!1着1万円で100点売れたら、1日で100万円ですよ!

奥様:えぇ…そうですね。

森脇さん:一番売れる商品はなんですか?

奥様:腰曲がりパンツという医療パンツですね。テレビでも紹介され、注目を集めたんですよ。後ろが少し長くなっていて、腰が曲がっている方が履いても、背中が出ないようになっています。

出典Spotlight編集部

森脇さん:へぇー!これかぁ。実用的なものなど、お年寄りのニーズをきちんと捉えているのもポイントですね。越後屋さん、ありがとうございました!

なんと創業100年以上!「石栄堂印房」

続いては、巣鴨地蔵通り商店街の中央に位置するはんこ屋「石栄堂印房」さんに伺いました。

出典Spotlight編集部

森脇さん:こんにちは!おじゃまします。

店主:あれ…猿岩石の…?よく生きて帰ってきたねぇ。

森脇さん:そうなんです!身体だけは丈夫なんです。さっそくなんですが、いろいろお話聞かせて下さい。こちらのお店を始めてどのくらいになるんですか?

店主:創業はね、大正元年。100年以上になるね。

森脇さん:大正元年!?スゴイ…。お父さんは何代目になるんですか?

出典Spotlight編集部

店主:僕はね、三代目。いま息子が四代目として後を継いでくれているよ。

森脇さん:三代目!僕もお店をやったことがあるんですけど、やっぱり続けることって大変じゃないですか。それを大正元年から続けるって、スゴイです。ちなみに、1番の売れ筋商品は何ですか?

店主:そうだねぇ、黒水牛のはんこかな。

森脇さん:こちらの商品ですね!

出典Spotlight編集部

森脇さん:あの、ちょっと失礼な質問なんですが…はんこってそんなに次々売れるものなのでしょうか?

店主:売れるものではないね。人生のうちにはんこを作る機会なんて実印と銀行印くらいでしょ?

森脇さん:そうですよね。たまに無くしてしまったりして、買い換えることはあるかもしれないですけど。

店主:ある意味、ここまで長く続けたから意固地の部分もあるかな。商売的には衣料品を扱うお店をやっていたほうが絶対儲かると思うんだけど、まだ必要とされる商売だから、どこかではんこ屋がいないと困るんだよね。はんこ屋はこの商店街でウチの店だけだし。

森脇さん:では、この辺りに住む方のはんこはお父さんが作ったものなんですね!ちなみに、こちらのお店はネット販売とかは行っていないんですか?

店主:10年以上前にインターネットでHP作ったこともあったんだけどね、来るメールは「いつ完成しますか?明日ですか?」「もっと安くなりませんか?」という問い合わせばかりで、それに全て返信するのが大変だったんだよ。もう嫌になっちゃって、HPを閉じちゃった。

出典Spotlgiht編集部

店主:なんではんこ屋はつぶれないのか不思議だよね。潰れそうだよ。本当に。でもやるしかないんですよ。

でも、昔ははんこだけを扱っていたけど、今は9月〜12月くらいになるとカレンダーが毎日のように売れるんだよ。ウチは店と家がくっついていて家賃が発生しないから、飯が食えればいいんだ。

猿岩石だって同じだったよね!あんな倒れたり、死にそうになりながらも一生懸命に旅して、飯食って。

森脇さん:えっ、リアルタイムで見てくださっていたんですか?

店主:ずっと見ていたよ!いつ死んじゃうんじゃないかと、いつも心配してたんだよ。

出典Spotlight編集部

森脇さん:あはは。ありがとうございます!お父さんに色々なお話を聞けてよかったです。

手作りふとんで幸せ家族。「有限会社 篠原ふとん店」

お次は、職人が手作りしたふとんを販売する「篠原ふとん店」さんに伺いました。

出典Spotlight編集部

森脇さん:こんにちは!こちらのお店は創業何年になるんですか?

店主:65年になります。まだ父と一緒に店をやっているので代替わりはしていないんですが、私は三代目になります。

森脇さん:また三代目だ!他のお店にも伺いましたが、三代目の方が多いですね。おふとんって僕も何年かに1度しか買い換えしないんですが、そんなに次々売れるものなのでしょうか?

店主:やはりそんなに回転はしないですね。でもデパートでは扱っていないような職人の手作りふとんを求めてきてくださるお客様が多いです。

出典Spotlight編集部

森脇さん:へぇ!でも、手作りだからといって何十万するってわけではなく、意外とリーズナブルなんですね。1日どのくらい売れるのでしょうか?

店主:日によってなんですが…1枚も売れないなんてこともありますし、売れる日は注文が重なって数十万円になることも。売れ行きに波がありますね。まとまった注文を受けていたふとんを納品すれば、まとまった収入にもなるという感じです。

森脇さん:ふとんが売れる時期はいつごろなんですか?

店主:やはり11月や12月など、寒い時期は注文が多いですね。

出典Spotlight編集部

森脇さん:すごく聞きづらい質問で申し訳ないんですが…。お店は儲かっていますか?

店主:儲かってはいないですね。なんとか食べていける感じです。店舗の上に家があり、家賃がかからないのと、家族でやっている分人件費がかからないので、なんとかやっていけてますね。

森脇さん:もし家賃が発生するとしたらふとん屋さんを続けていくのは、厳しいですか?

店主:それだと、ふとん屋はやらないですね…。ふとんは日々使うものですけど、頻繁に買うものではないですし。もし、店舗を借りていたとしたら厳しいですね。

森脇さん:そうなんですね。お答えいただきありがとうございます。あ、この布団、ふわふわしてていいな。僕もそろそろ買い換えようかな。

ベビートイから大人が楽しめるおもちゃが揃う「ますや玩具店」

お次は「有限会社 篠原ふとん店」の斜め前にお店を構える「ますや玩具店」。笑顔の素敵な奥様がインタビューに答えてくださいました。

出典Spotlight編集部

森脇さん:こんにちは!子供向けのものからプラモデルまで、おもちゃがたくさんありますね!

お母さん:そうなんです。戦前は足袋を製造する用品屋だったんですが、おもちゃ屋をはじめてからもう70年くらいになりますね。主人はいま85歳なのよ。

出典Spotlight編集部

森脇さん:こちらのお店も歴史が長いですね。お客さんはこの辺に住んでるお子さんが多いですか?

お母さん:そうね。でも、今はおもちゃ屋さんがないのよ。この辺りだけじゃなくて、日本全国、少なくなってる。みんなデパートとかに行っちゃうの。インターネットでも買えるし、時代が変わっちゃったわね。

森脇さん:そうなんですね…。さみしいですが、確かに街のおもちゃ屋さんが少なくなりましたよね。

お母さん:おもちゃ屋は衰退する商売でね。家もお店もあるし、あとは食べていければ良いの。家業を続けていくには、借りていたらなかなかやっていけないわね。

森脇さん:あ!「あいのり」のカードゲームがある。恋しながら夢の様な旅をしていて、僕、すげー嫉妬していましたからね!(笑)

「こんにちは!」

出典Spotlight編集部

森脇さん:あ、男の子が来ましたよ。

お母さん:あら。いらっしゃい。ゆうちゃんじゃない!ゆうやくんって言って、おじいちゃんと一緒に小さい頃からウチへよく買いに来てくれたのよ。

ゆうやくん:はい、お世話になってます。ここでおじいちゃんに仮面ライダーのおもちゃとかたくさん買ってもらいました。

森脇さん:おじいちゃんは孫がかわいいから、買っちゃうよね。

出典Spotlight編集部

お母さん:ゆうちゃん、いまいくつになったの?

ゆうやくん:14歳です。

お母さん:背も高くなったし、髪の毛も伸びて…最初誰だかわからなかったわ。

ゆうやくん:前に来たのは1年前でしたね。髪はずっと寝ぐせかな?と思っていたんですが、最近“天然パーマ”だということに気づきました(笑)。

森脇さん:「俺、天パじゃねーかよ!」って!?おもしろいな。ゆうやくん、この辺に住んでいるの?

お母さん:違うの。おばあちゃんがこの近くに住んでいて、昔からおばあちゃんの家に来るたびにいつも顔を出してくれるから嬉しいのよ。こういうのがあるからやめられないのよね。

森脇さん:お母さん、とっても嬉しそう。なんだかすごくいいシーンに遭遇できて幸せです。ありがとうございました!

出典Spotlight編集部

取材を終えて

出典Spotlgiht編集部

森脇さん:どのお店も歴史があって、最後なんかは短編ドラマを見た気分だったなぁ。デパートや大型店にはない、こういった人と人とのつながりが商店街の良いところですよね。きっと。

いやぁ、しかしみなさん本当に優しくて素敵な人でしたね。やっぱり商店街は良いな。買い物に来ている人たちも明るくて活気がありました。

ということで、今回の調査結果はこちら!

出典Spotlight編集部

「ほとんどのお店が自宅兼店舗なので、大儲けはしていないが商売は成り立っている」

森脇:「儲かっていない」とは言っていましたが、持ち家で家賃がかからないので商売を続けられるというお店ばかりでした。

先祖代々受け継いだお店を守り続けるのもスゴイことだし、インターネットやデパートでの買い物をする人が増える中でも、人との繋がりを感じられる商店街ってすごく貴重な場所ですよね。商売を続ける理由は、きっとお金だけではないんだろうな…。

あと、僕が思ったのは…音楽業界も巣鴨の商店街も、時代は「三代目」なんだなと。店主も三代目の人たちが活躍していましたね。

森脇さんはこれからも「素朴なギモン」をどんどん検証していきます。次回の企画もお楽しみに!

この記事を書いたユーザー

Spotlight編集部 このユーザーの他の記事を見る

Spotlight編集部の公式アカウントです。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス