【1】夏休みも終わりに近付き…宿題は大丈夫?

8月も終盤になってきました。この時期に気になるのは、夏休みの宿題でしょう。宿題をやらなければならない「学生さん自身」にとっても気の重い話になりがちですが、本人以上に心配しているのが親御さんだったりする…なんて事も、よくある話です。

宿題の中で、特に悩みのタネになりがちなのが「自由研究」です。与えられた問題集とは違い、テキストに書かれた質問に答えるだけ…ではダメ。自分で質問や課題を設定し、それを解決していかなければなりません。

自由研究で重要なのが「テーマ選び」です。色々なネタが数多あると思いますが、この記事では、「よく取り上げられるメジャーな題材だが、子供だけでなく・大人もロマンを感じる」という要素が強い話題、「恐竜絶滅の原因」について見て行きたいと思います。

この話に関しては、未だに「100%、絶対にコレだけが原因!」という説が確定していません。話のタネとしては、格好の材料かと思います。
当記事を読んで頂き、何かしらの参考にして頂ければ幸いです。

【2】古生物学の巨大ミステリー

恐竜が繁栄したのは、今から2億5000万年前~6600万年前とされています。長期に渡って栄えた生物であり、大きさ・生息域・生態が多種多様で、地球上のどこでも見られる生物だった模様です。

映画やアニメの題材としても、恐竜が多く取り上げられています。日本映画では「ゴジラ(元々はゴジラザウルスという恐竜)」、ハリウッド映画では「ジュラシックパーク・シリーズ」が有名です。戦隊ヒーロー等でも扱われる事が多く、直近では2013年放送の「獣電戦隊キョウリュウジャー」があります。

約2億年もの間、「地球の主」として君臨していた恐竜ですが、その姿や繁栄ぶりとは裏腹に、突然に姿を消してしまいました。何らかの理由で、絶滅への道を辿ってしまったのです。

この原因については諸説あり、「有力説」から「超個性的な説」まで多種多様です。ザッと挙げただけでも、以下の説があります。

海退・海進説
地殻の大変動が発生し、海岸線が大きく変化した。今まで陸だった所が急に海になったり、逆に海が陸になったりして環境が激変した。その結果、恐竜は絶滅した。

火山噴火説
1000年単位での「世界規模の大噴火」が起こった。溶岩流は大地を焼き、火山の噴煙は太陽光を遮り、地球の環境が激変した。その結果、恐竜は絶滅した。

伝染病説
強烈な伝染病が突如蔓延した。その結果、恐竜は絶滅した。

超新星爆発説
地球から近い所で「超新星爆発」が起こり、宇宙に有害な放射線が撒き散らされた。その影響で、恐竜は絶滅した。
(ちなみに「超新星爆発」とは、非常に重い星が寿命を迎え、最後に大爆発を起こす現象の事。爆発時のエネルギーは凄まじく、爆発から数十光年の範囲にある星は壊滅的影響を受ける…という説が多い)

卵乱獲・少子化説
哺乳類などに卵を狙われ、少子化が進んだ。その結果、恐竜は絶滅した。

種族の寿命説
恐竜に限らず、大量絶滅は何度か起こっている。そもそも、生物は繁栄と衰退を繰り返すもので、種族としての寿命がある。恐竜が絶滅したのは、その寿命が訪れただけの事。

実は絶滅していない説
絶滅ではなく、鳥類に進化して生き残っているとする説。確かに、鳥類には恐竜と共通する部分が多い。

便秘説
ユニーク説のひとつ。草食恐竜が食べていた草の中に「便秘を促すもの」があり、その草がどんどん増えていった。当然、それに比例して便秘になる草食恐竜が増え、体調を崩して死に、数が減っていった。
草食恐竜が減ると、それらを餌とする肉食恐竜も減る。そのスパイラルで、恐竜は絶滅した。

UMA説
上記「実は鳥類に進化して生き残っていた説」よりも個性的な説。我々が気付いていないだけで、実は現代にも恐竜は生き残っており、イギリス・ネス湖の「ネッシー」や、北海道・屈斜路湖の「クッシー」など、目撃事例もある…との説。

神による絶滅説
いわゆる「神様」が、神様の意思によって、恐竜を絶滅に追いやった…とする説。

エイリアン攻撃説
恐竜の進化が凄いので、身の危険を感じた地球外生物(エイリアン)が恐竜を攻撃し、絶滅させたという説。

【3】最も有力な説は、「天から降って来た災厄」

上記の様に様々な説があり、長期間の議論があったのですが…。それぞれ「断言できる決め手が無い」「そもそも証明方法が怪しい」などの弱点があり、意見の統一が難しかった模様です。

諸説ある中、研究が進んだ現在で最も有力視されている説は、「巨大隕石の衝突による絶滅説」です。

恐竜が絶滅したとされる6600万年前の地層を調べてみると、「イリジウム」という物質が多く検出されました。
このイリジウムは、いわゆる「レアメタル(希少金属)」の一種です。精密機器製造や自動車部品などに使われるもので、非常に高価なものです。なぜ高価なのか?と言えば、地表で取れる量が少なく、採掘にコストがかかるからです。掘らないと出てこない金属です。

恐竜が絶滅したとされる地層には、そのイリジウムが多く含まれていました。掘らないと出てこない・深いところにあるイリジウムが含まれるという事は、大規模な採掘が行われたということです。しかし、恐竜が鉱山開発をした…なんて事は、考えられません。

これを「巨大隕石衝突によって地表がめくれ上がり、深い所にあるイリジウムが地表に出てきた」とすると、うまく説明できます。
そもそも、イリジウムは「隕石衝突によって宇宙から持ち込まれる物質」「隕石衝突によって生成される金属」との説もあります。

【4】隕石衝突説、更に信憑性が増す

この隕石衝突説に、更なる援護がありました。つい先月、日本の東北大大学院理学研究科と気象庁気象研究所が、隕石衝突・恐竜絶滅説について、新たな調査結果を発表しています。

上記記事の内容を、筆者なりにザックリ纏めると、以下の様になります。

●6600万年前に起きた恐竜の絶滅は、地球に小惑星レベルの巨大隕石が衝突し、舞い上がった「スス」による気候変動が原因だった。

●隕石落下地点として、最も有力とされている場所は、現在のメキシコ・ユカタン半島。

●東北大の海保邦夫教授を始めとするグループは、「カリブ海の国・ハイチ」と「欧州・スペイン」で、隕石が衝突したと思われる時代の地層からススを採取し、成分を分析。その結果、「コロネン」という物質の含有率が高いことが判明。

●コロネンは、コールタール(道路舗装で使う、アスファルトに似た黒い物質。染料などに使用)や、焦げに含まれる物質。超高温で有機質が焼けた場合に限って、含有率が高くなる。

●小惑星レベルの巨大隕石が衝突すれば、その時に発生する熱は想像を絶する。その結果、コロネンが生成されたと思われる。

●当時の気象変動をコンピュータで計算すると、舞い上がった大量のススが、上空約10~50kmで7~8年間ほど滞留し、太陽光を吸収し続けた…と思われる。

●ススが太陽光を弱めた結果、地表に届く太陽エネルギーが減り、気温が低下 → 海水が蒸発しなくなり、雲が発生しにくい環境になる → 降水量が激減 → 植物が枯れる → 植物を餌とする生物が飢えて減る → 草食動物を餌とする動物も減る…というサイクルに陥る。

上記の様な道筋を辿り、恐竜が絶滅したと説明されています。

【5】まとめ

この様に、恐竜絶滅の原因は「巨大隕石衝突による、環境の激変」であるとの説が、今日では有力になっています。この説に乗っかり、自分なりに解釈して文章を纏めるだけでも、ひとつの自由研究になるでしょう。

逆に、立場の強い「隕石衝突説」ではなく、それ以外の説を検証してみる…というのも面白いかも知れません。
なぜその説が出てきたのか?、根拠とされた証拠は何か?、なぜ今日では有力で無くなったのか?…等の切り口から調べてみても、かなり面白い自由研究になるでしょう。

自由研究において大事だと思われる要素は、
「自由研究を行う本人が、興味を持つ内容である」
「思い込み等では無く、実際に文献・ネット・あるいは自分の足で調べた情報である」
「全ての情報を鵜呑みにせず、必要に応じて情報内容を分析している」
「結果についての説明を求められても、論理的に答える事ができる」
「分からない事は素直に報告できる。知ったかぶりはダメ」

などです。

これらは、社会人になったら常に求められる事でもあります。自由研究は「貴重な訓練の場」ですから、この機会に頑張ってみる事をお勧めします。

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