◆ あなたは「絶望のパスタ」をご存知ですか?

出典 http://www.vvox.it

最近とあるグルメ雑誌でふと目にした「絶望のパスタ」という文字。最初はどこかのパスタ屋さんが創作して名付けたメニューなのかな、と思っていたのですが、検索してみるとなんとイタリア料理にはれっきとした「絶望のパスタ」という名の料理が存在する事が判明しました。そこで、気になったので絶望のパスタについてまとめてみたいと思います。

◆ 絶望のパスタは、ペペロンチーノだった?

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絶望のパスタ(もしくはスパゲティ)をまず検索すると、イタリアのアブルッツォ州発祥のパスタ料理である、スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(Spaghetti aglio, olio e peperoncino)が紹介されています。いわゆる、ペペロンチーノですね。でも、日本では「絶望のパスタ」なんて呼び方はしていません。

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その理由は、ペペロンチーノの材料に由来しています。「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」は、アーリオ=ニンニク、オーリオ=オリーブ油、ペペロンチーノ=唐辛子という単語から成り立っています。諸説ありますが、「どんなに貧しくてもペペロンチーノはこの3つの材料さえあればなんとかなる」と言われている事が由来しているようです。

パスタとしてスパゲッティを選んだものが、アーリオ・オリオ・ペペロンチーノである。 このパスタは別名「絶望のパスタ」とイタリアでは呼ばれることがあるが、その理由は諸説あり、一例として「貧困のどん底にあってもオリーブ油とニンニクと唐辛子さえあればなんとかなるパスタ」との説がある。

出典 https://ja.wikipedia.org

なんで、「絶望のパスタ」なのか?これも諸説あるらしい
●具がなく寂しいパスタ
●人生のどん底の人間、あるいはかつでどん底でそれに慣れた人間が食べるパスタ
●貧困のどん底にあってもオリーブ油とニンニクと唐辛子さえあればなんとかなるパスタ
●シンプルな調理のために料理人の腕前がモロにばれてしまうパスタ
●あまりに原価が安いので、いくら美味く作っても高い金を取れないパスタ
●一般人とプロの腕の違いを見せることが難しいパスタ
などなど・・・

出典 http://lltj.exblog.jp

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また、ほとんど具材が入っておらずどこか寂しいという理由であったりと、ペペロンチーノが「絶望のパスタ」と言われている理由は多すぎるくらいなのですが、コレ!といった決定的な理由というものはなさそうです。ただ、ペペロンチーノ自体はイタリアではもちろん、日本でも幅広く知られている定番のパスタのひとつですよね。

何故絶望のスパゲッティと呼ばれているかと言うと、使われている食材が、スパゲッティ、オリーブオイル(olio)、ニンニク(aglio)、唐辛子(peperoncino)だけで、何の具も入っていないからだと言う。
 以前アルポルトの片岡護シェフがテレビでそう言っていたし、関心空間のもやいの空間 / デスペラートでカピトリーノの吉川敏明シェフが、スパゲッティ・ディ・デスペラート(Spaghetti di disperato)として紹介されていると言う記事がある。

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有名シェフもテレビや雑誌などでこのように紹介されていた事例も。

◆ 「絶望のパスタ」は他にもある?

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ペペロンチーノが「絶望のパスタ」と呼ばれている事がわかったところで、筆者がグルメ雑誌で見かけたパスタとなんか写真が違うな…と思い、もう少し調べてみたところ実は「絶望のパスタ」と呼ばれるレシピには、ペペロンチーノのほかにもある事が判明しました。こちらの写真の「絶望のパスタ」はトマトベースのパスタなのですが、やはり材料はシンプル。名前の由来もペペロンチーノと同じところから来ているようです。

また、ほかに「絶望」という名のパスタもあるらしい
これは「デスペラート」というパスタで「ぺペロンチーノ」とは逆に野菜やスパイスなどをふんだんに使ったパスタらしい。
これがなぜ、「絶望」かと言うと、野菜などの食材をひたすら徹底的に細かく刻む作業が果てしなく続くために絶望を味わう、とか、肉だと思って食べていたのに野菜しか使ってないことが分かって絶望した、だのこれも諸説色々あるらしい。

出典 http://lltj.exblog.jp

ところが、なおゆき氏のブログ/アーリオ・オーリオとデスペラートでは、実際イタリア語のサイトを検索し、リチェッテ(ricette/レシピ)を翻訳し、スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノとスパゲッティ・アッラ・デスペラータは、必ずしも同一ではない事が書かれている。 アブルッツォ州では、スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノをスパゲッティ・アッラ・デスペラータと呼ぶのだろうか?

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◆ アンチョビを使った「絶望のパスタ」

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こちらはペペロンチーノによく似た材料、味付けの「絶望のパスタ」です。アッチューガ(アンチョビ)が追加されているのが特徴。また、白ワインで味付けをしており、素材はシンプルながらも美味しいパスタに仕上がっています。

弱火にして、オリーブオイル、皮をむいたニンニクの1片と、唐辛子、アッチューガを入れる。フォークでかき混ぜながらアッチューガを潰して、グラス半杯の白ワインを入れる。スパゲッティをアルデンテに茹で上げ、フライパンに入れ合わせて、パン粉、グラーナ・パダーノ、またはパルミジャーノ・レッジャーノを加え軽く火を通す。

比較的スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノに近いレシピだが、アッチューガの独特の風味と、白ワイン風味、チーズ風味が加わっている。

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イタリアンパセリ(普通のパセリでもよい)をたっぷりとふりかけて!

◆ トマトベースの「絶望のパスタ」

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こちらはトマトベースの「絶望のパスタ」です。筆者がグルメ雑誌で見かけたものはこちらが近いですね。一見、ミートソースのように見えますが、実は肉はほとんど入っておらず、細かくみじん切りにされた野菜がたっぷりと入っています。料理人が「いつまでみじん切りをしなくてはいけないんだー」と絶望した事が名前の由来なんだそう。

弱火にして、オリーブオイル、潰した1片のニンニクを入れ、オイルに香りがついたら取り除く。みじん切りしたアッチューガ、潰したトマト、水戻ししてカットした乾燥キノコ・・・ポルチーニ茸等を入れる。スパゲッティをアルデンテに茹で上げ、フライパンに入れ合わせて、塩胡椒で味を整え、オレガノ、終わりにキノコの戻し汁、仕上げにイタリアンパセリを入れる。

これは全然スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノと違うレシピ。
なおゆき氏の翻訳したスパゲッティ・デスペラーティ(Spaghetti Disperati)のレシピにかなり近い。

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出典 http://ricette.guidone.it

Spaghetti alla “disperata”(絶望のパスタ)という名前でレシピが紹介されていた、海外のパスタです。という事は、海外ではこちらのタイプが広く知られているのでしょうか?
玉ねぎやにんじん、セロリ、シメジなど数種類の野菜ときのこだけで出来たソース、オリーブオイルで炒めてトマトを加えて煮る作り方はミートソースとまったく同じです。

◆ 日本でも「絶望のパスタ」は食べられる?

出典 http://30min.jp

自分で作ろうと思えば作れる「絶望のパスタ」ですが、すでに看板メニューとなっているレストランを発見しました。口コミサイトなどでも「絶望のパスタ」が看板メニューとして人気のレストランのようです。
そのお味はというと、ミートソースに細かくみじん切りにしたオリーブとキノコクリームが入ったもの。じっくり煮込んだミートソースに、さらにキノコでコクを足した複雑な味わいなんだとか。

出典 http://staffsnap.jp

味はもちろんの事、お皿からはみ出してしまいそうなほどに盛り付けられている、たっぷりのソースも人気の理由のようです。

ランチにしてはボリューム満点すぎるのですが、お値段もそれほどしないので結構オーダーされる方が多いんだそうですよ。

筆者も気になるので、近いうちに「絶望」の味を是非味わいたいと思います!

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