記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
手元は年齢が出る場所といわれますが、みなさんは爪のお手入れまでしっかりとしていますか?
最近はネイルを楽しむ女性が増え、男性でも最低限のお手入れをするのがマナーといわれています。爪を見られたときにボロボロの状態だとちょっと恥ずかしいですよね。
そこで今回は爪と栄養との関係を医師に解説していただきました。

「爪を見ればその人の栄養状態が分かる」というのは本当?

爪は毎日少しずつ伸び、手の爪で半年、足の爪で約1年かけて生え変わるとされています。爪を作るのは爪の根本にある爪母(そうぼ)と呼ばれる部分です。爪の成分は骨ではなく髪と似ており、ケラチンというタンパク質の塊でできています。タンパク質の結晶が規則正しく並ぶことで強さを作っています。

爪が伸びるのはゆっくりですが、爪母では常にさかんな細胞分裂が行われています。強く美しい爪を作るには、様々な栄養素が必要です。
まずはタンパク質やアミノ酸です。肉、魚、卵などの動物性タンパク質と、大豆などの植物性タンパク質をバランスよく食べましょう。
またビタミンBやCは皮膚や髪、爪を作るのに重要ですし、ビタミンA、Eといった脂溶性ビタミンも必要です。

栄養不足のサイン!スプーンネイルって何?

爪に現れる重要な栄養不足のサインとして有名なのが、鉄欠乏性貧血のスプーンネイルです。これは爪の中央がへこみ、爪全体がスプーンのように変形した状態です。

鉄分が不足すると爪がもろくなり色も白や灰色の不健康な感じになります。女性は月経により鉄欠乏性貧血になりやすく注意が必要です。ほうれん草やひじきが有名ですが、どうしても体質的に食物からは十分に鉄が取れない方もおられ、その場合は鉄剤の内服が必要です。鉄剤内服で胃が痛くなるなどの副作用が出やすい方は、鉄剤の注射が有効です。

他にもある!爪の状態でわかるさまざまな不調とは?

・横線
一時的に極端なストレスが加わったり、栄養不足がひどい時期があると、その時に作られた爪だけが異常になり年輪のように横線が入ることがあります。
・縦線
縦線は皮膚のしわと似た加齢現象です。
・ほくろ
黒い線や丸いほくろができることもあります。ほとんどは皮膚のほくろと似た現象で心配ありませんが、まれに悪性腫瘍のことがあります。見覚えのないほくろが爪に急に現れた場合は念のため皮膚科の受診をお勧めします。
・二枚爪
爪がはがれてしまう二枚爪は、ネイルのやりすぎや除光液の使い過ぎなどによる物理的刺激や乾燥の影響が大きいといわれています。

爪とは少し違いますが、指の先がくるんと丸くなり、太鼓のばちの先のようになる現象をクラブ・フィンガー(ばち状指)と呼び、COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)や心疾患、重症の喘息や喫煙者などの慢性的な低酸素状態で生じることがあります。

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医師からのアドバイス

「爪のこの症状はこの栄養を取れば治る」というほど、栄養素と爪の症状には特定の結びつきはありませんが、爪のトラブルがある場合は、タンパク質やビタミンを中心に、バランスの良い食事を心がけてみてください。
(監修:Doctors Me 医師)

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