記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
みなさんは毎日、何時間くらいPCに向かっていますか?人間はPCに向かう時間が長いほど、まばたきの回数が減る傾向にあります。

実はこれ、ドライアイを引き起こす最大の原因です。今回は、正しいまばたきをマスターして目を守る方法をご紹介します。

まばたき不足が原因で、3人に1人がドライアイ!

1日の仕事を終えて、「目が疲れた」と感じることはよくあると思います。しかし、その疲れが翌日になっても残っていたり、目の乾きをおぼえたり、光をまぶしく感じるようであれば、それは『ドライアイ』かもしれません。

ドライアイとは、涙の分泌量が減ることで目の表面を潤わす力が低下した状態をさします。加齢による涙の減少や薬の副作用などの避けがたい要因もありますが、それ以上に生活習慣が大きく関係しています。

冒頭でもお伝えした通り、ドライアイを引き起こす最大の原因はPC作業によるまばたきの減少です。日本では推定800万人から2千200万人ものドライアイ患者がいるといわれています。その中でもPC作業が中心のオフィスワーカーは特にまばたきの回数が減りやすく、3人に1人がドライアイを患っているというデータがあるほど事態は深刻なのです。

メリットいっぱい!まばたきするだけで目は健康に

「ドライアイになったところで別に困ることも…」「ドライアイってただ目が乾くだけでしょう?」

そんなふうに、ドライアイを軽くとらえていませんか?確かに、ドライアイは失明につながるような重篤な病気ではありません。しかし、慢性化すると話は別です。眼精疲労、目の不快感、頭痛、肩こり、全身の倦怠感…。

ドライアイがきっかけで、うつ病を発症するケースもあるのです。また、近年の研究結果からドライアイが視力低下を引き起こすこともわかっています。そして、ここからが本題です。ドライアイにならないためにはどうしたらいいのでしょうか?

それは、「正しいまばたきを頻繁におこなう」ことに尽きます。

実は、まばたきにはさまざまなメリットがあります。まばたきをすることで、瞬間的に光を遮断して目を休める効果があります。ほかにも瞳孔の筋肉の緊張をやわらげたり、目の周りにあるリンパ液の循環を活発にしたりする働きもあるそうです。まばたきは、目が正常な機能を保つために欠かせない行為なのです。

≪涙が足りない…あなたの瞳は砂漠寸前?≫
目を開けたまま10秒間耐えられる?耐えられない人は要注意!

目をギュッと閉じるのはNG!正しいまばたき法を大公開!

ここでは、誰でもすぐに真似できる正しいまばたきのやり方をご紹介します。


【3ステップでおこなう正しい『まばたき』のやり方】


その1 1回のまばたきにつき、5秒間かけてゆっくりと開閉をおこなうこと。

その2 まぶたを閉じるときに決して力を入れないこと。ギュッと閉じるのはNG!
その3 まぶたを閉じるときに鼻から息を吐き、まぶたを開けるときに鼻から息を吸うこと。


以上の3点を守りながら1分間、まばたきをおこなってください。これを最低でも1日2回(午前、午後など)するだけで、正しいまばたきを習慣づけることができます。

『ドライアイは自分で治す努力で治す』の著書である石川眼科医院院長によると、ドライアイを発症する方の中には、もともとまばたきがきちんとできていない『瞬目不全(しゅんもくふぜん)』(本人はまばたきをしているつもりでも完全に目が閉じない状態)というケースがあるそうです。

この瞬目不全の方は、くり返しまばたきをおこなっても目のすみずみまで涙が行き届かず、ドライアイが改善されることはありません。

自分で確認することは難しいため、家族や身近な方にまばたきする様子を見てもらいましょう。もし瞬目不全だとしてもご安心ください。眼輪筋を鍛えるトレーニングをおこなえば、まばたきができるようになりますよ。


【瞬目不全を改善する眼輪筋トレーニング】


1. 左右の目尻を人さし指で上方外側に押し上げる(上がり目にする)

2. まぶたの力だけを使い、ゆっくりとまぶたを閉じる。
3. 以上の流れを1分間くり返す。鏡でチェックしながらおこなうこと!


このトレーニングをくり返しおこなうことで目を取り囲む眼輪筋が鍛えられ、まばたきの際にきちんとまぶたが閉じられるようになるそうです。

まぶたの引き締め効果も期待できますから、目元をすっきりさせたい方はぜひお試しください。正しいまばたきを習慣化させることはドライアイや視力低下の予防となり、目の健康を向上させる第一歩になります。

日ごろから働きづめの目に感謝を忘れず、こまめな『まばたき』で目を労ってあげましょう。

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