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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
若い女性がかかる子宮頸がんの検査を受けると「子宮頸部高度異形成」という結果が出ることがあります。
これは、先々がんになる可能性がある病変のことなので、注意が必要です。

そこで今回は「子宮頸部高度異形成」について、医師に詳しい話を聞いてみました。

「子宮頸部高度異形成」とはどのような状態ですか?

子宮頸がんの検査では、子宮膣部の細胞を調べます。
それが異常な細胞であった場合、悪性度により段階的に分類されます。

【子宮頸部異形成〜がんの段階】

1.軽度異形成
2.中等度異形成
3.高度異形成・上皮内がん
4.微小浸潤扁平上皮がん
5.浸潤がん

この「高度異形成」は、がんと正常の間の状態、つまりがんになる一歩手前の状態と考えられます。
高度異形成や、初期のがんである上皮内がんでは、通常、自覚症状はありません

さらに進行したがんでは、不正出血、下腹部痛、排尿痛などの症状がみられることがあります。

「子宮頸部高度異形成」を引き起こす原因は?

ほとんどの子宮頸がんが、高度異形成の段階を経て、がんとなります。
子宮頸がんも、子宮頸部高度異形成も、性交渉によって、ヒトパピローマウイルスが感染することが、主な原因と考えられています。

したがって20歳代以降の性交渉の経験がある女性は、子宮頸がん検診を受けることが、早期発見のためには重要です。

「子宮頚がん」と「子宮頸部高度異形成」の違いは?

子宮頸部高度異形成は、がんの一歩手前の状態である「前がん病変」であり、がんではありません。

ただし、がんへと進行する可能性が高いため、高度異形成の場合も、がんの初期の段階と同様の治療を推奨されます。

「子宮頸部高度異形成」と診断された場合、どのような治療が行われますか?

子宮頸がん検査の結果が「軽度~中等度異形成」であった場合は、自然にまた正常な細胞に戻る可能性もあるため、経過観察とされることが多いです。
しかし「高度異形成」の場合は、子宮頚がんの初期の段階と同様の治療をすすめられます。

治療は外科的手術で、子宮頸部円錐(えんすい)切除術です。これは、子宮の入り口を円錐状に切除し、病変を取り除く方法です。
子宮や卵巣は残されますので、将来、妊娠・出産をすることは可能な手術です。

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最後に医師からアドバイス

子宮頸がん検診で「高度異形成」という結果が出た場合は、がんの一歩手前の段階である可能性が高いということです。

自覚症状がなくても、検診結果にしたがって、早めに婦人科でより詳しい検査、治療を受けるようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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