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「1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ」の著者の立石美津子が、ママ達の育児の素朴な疑問に応えるQ&A連載、【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】をお伝えします。

第15回は『なかなか文字を覚えてくれないんですが…』の疑問にお応えしましたが、第16回のテーマはこちら。

■空の巣症候群の予備軍にならないように

“空の巣症候群(からのすしょうこうぐん)”とは40代~50代の女性に見られる抑鬱症状。

子育てが終わり、子どもが結婚したり就職したりして家を出て行ったあと、空虚感にさいなまれる症状をさします。

夫は仕事で忙しく“これからは自分のためにやっと好きなことが出来る”というラッキーな状況なのにもかかわらず、世話をしたり構ってやれる相手がいなくなり、空虚感に襲われ涙もろくなります。

■幼児期に「子育てが生きがい」なのは悪くはない

世の中には子育てを他人に丸投げして自分の仕事や趣味を優先させたい人もいます。反対に、自分のやりたいことをすべて犠牲にして子育てだけに専念する人もいます。

後者の場合これが行き過ぎて、子どもを親の思う通りコントロールし“子どもが良い子に育っていること=いい出来栄えの作品=自分の存在価値”となってしまう人もいます。

子育ての主体は家庭であり、その担い手は主にお母さんとなります。でも、子どもを自分の所有物のように錯覚するのは危険なことです。

乳幼児期はママの姿が見えないと“金魚の糞”のように母を追い求めていた子どもも成長するにつれ、親と一緒にいるよりも友達との時間を大切にし、ママの知らない世界を作り始めます。

すると、それまで“自分の存在価値=子どもの世話をやくこと”のみだった場合、子どもが離れていくような気がしてなんとも言えない寂しさに押し潰されます。

50代になって子どもが独立したり結婚したりして本当に家にいなくなると夫婦二人だけになってしまい、打ち込むことがなくなり鬱状態に陥る人もいます。

■“親子カプセル”って?

“親子カプセル”という言葉があります。“親子共依存状態”です。子どもが成長していくことを嬉しく思いつつも、心の片隅では「いつまでも私に世話をやかせる赤ちゃんのままでいて」の矛盾した気持ちが起こってしまうのです。

子どももそれを敏感に察し、ママのねじれた期待に応えようと子どものままでいて、問題行動を起こしたりします。しかし、これは健全な親子関係ではありません。

アルコール依存症の夫に困っている妻が、よくないとわかっていても夫の世話を焼くことだけが自分の存在価値になっていて、治癒しないように無意識にお酒を飲ませてしまうのと似ています。

■子どもを「王様」にしない

“なんでも子ども優先”、“子どもを王様”にしないことです。

例えば、ソフトクリームを買ったとき、たまには大きくて形が綺麗な方をママが食べてしまいましょう。

また、時には子どもを預けて息抜きにショピングするのもよいでしょう。「子どもを放っておいて自分が楽しんでいるのは罪だ」なんて罪悪感を感じてはいけませんよ。

0歳~3歳くらいまでは子育てに専念せざるを得なくなります。

わが子が年齢を重ねて親以外の人間関係の中で自分の居場所を作り、自立の第一歩を踏み出すためには、親が足を引っ張ってはなりません。子どもを自分の人形のように扱ったり、理想の子ども像に近づけようとするのは止めましょう。

ママが“自分だけに目を向けている”ことに対して子どもは逆にしんどい思いをしているかもしれませんよ。

子どもが成長しても共依存関係から抜け出ない“母子カプセル”に陥らないようにしましょう。

あなたにはあなた自身の存在価値があり、また子どもにもあるのです。

子どもはお腹から生まれた瞬間からあなたの所有物ではないのです。“子どもと自分は別の人間であり別々の人生を歩むもの”と思うことも時には必要ですよ。

【参考】

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