「ポケモンGO」の裏側

出典 http://www.androidauthority.com

総ダウンロード数7,500万件を突破した「ポケモンGO」。もはやこの地球上の人間たちの生活空間は、あの小さなスマートフォンの中。画面だけをじーっと見つめ、周辺を行き交う人々や美味しそうなお店、新しく出来た建物…なんて見向きもしない。

出典 http://www.theverge.com

そう、この世の人間たちは、自分達で第二の世界を作りだし、その中へ入り込んでしまったのです。

地図は既存のもの。だからいつも歩く街並で親しみも感じます。位置情報機能で、スマートフォンが次歩む道の選択を与えてくれます。小さなスマートフォンの画面だけど、その中は、現実の世界と全く同じ。毎日通る道がそのままあるから。

出典 http://www.theverge.com

カメラが写しだす情報を利用して、画面に「拡張現実」という「現実社会の物事」と「コンピュータの情報」が混ざり合って、「ポケモン」を探し出します。いつもの風景なのに、そこには現実の世界にはいないモンスターたちが…。

出典 http://www.newsflow24.com

「ポケモンGO」のユーザーたちは、そのスマートフォンの画面を通した半現実の世界を見ながら生活しているので、視線はいつも斜め下。そんな異様にも映る人々が、世界中に存在します。

しかし、ゲームに夢中になりすぎて、現実世界では、立ち入り禁止区域に侵入してしまったり、交通事故を起こしてしまったり、人間同士のトラブルなども連日のように報道されています。

もはや「危険」しかない?!

出典 http://www.popsugar.com

あまりにも白熱する「ポケモンGO」ですが、起こしてしまった無免許運転の事故の「いいわけ」に使われてしまった例も。

出典 http://patch.com

「今は運転に集中。ポケモンは後で捕まえて」


こんなにも毎日のように報道されるポケモン関連事故。そんなゲームが今まであったでしょうか。ひとりのユーザーの使い方次第で、使用していない別の人々にまで迷惑を与えたり、事故に巻き込んでしまったり…。

アメリカでは、あまりにも熱中しすぎた若い男性2人が、崖から転落して死亡してしまったという事故もありました。

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この15歳の女の子も、ポケモンを捕まえた後、自宅へ戻ろうとラッシュ時の4車線道路を横切ったときに、車にはねられました。ポケモンを捕まえに行かなければ、こんな所を横切ることもないのに…

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さらには、原発の敷地内に迷い込んだというニュースもありました。

日本では東京電力が敷地内にはキャラクター出現の設定をしないようゲームの運営会社に申し入れしたりと、問題は山積み。

出典 http://4travel.jp

インドネシアでは、軍用地にフランス人男性がポケモンを追って、フェンスを飛び越えて侵入してしまい、一時拘束されていました。


在住者のみならず、海外から観光でいろいろな国へ訪れてまでもポケモンを追い続ける人々も多いですよね。海外旅行へ来ても、世界はスマートフォン内の半現実世界。海外を思い切り楽しんでいるのでしょうか。疑問です。


※写真はイメージです。

出典 http://b.hatena.ne.jp

東欧のボスニア・ヘルツェゴビナでは、ポケモンを探しに来たプレイヤーが、地雷が埋まっている可能性のある地域に踏み込んだというニュースもありました。

非常に危険です。こんな恐ろしい地雷原を示す看板の向こうで、「ポケモンGo」に浸る男性。ポケモン探しをしているときは、「危険」も「安全」も境界線がなくなっているのです。

出典 http://www.dailymail.co.uk

さまざまなアイテムを入手できる「ポケストップ」へ、ビーコンという信号を使って
プレイヤーたちをおびき寄せ、銃などで脅して金品強奪する事件も発生しています。

もう事故や犯罪は、「ポケモンGo」範囲内だけではなく、多くの物事を巻きこんだり、違う事件事故へ発展していってもいます。 


※写真はイメージです。

不謹慎な領域

出典 https://www.expedia.co.jp

ワシントンD.C.にある「アーリントン国立墓地」。ここには、多くの戦没者の魂が眠っています。そう、大変神聖な場所なんです。本来ここを訪れる人というのは、慰霊目的です。

しかし現在では、「ポケモンGO」をするために訪れる人々で殺到しています。アーリントン国立墓地はツイッターでプレイヤーたちに向け、「謹んで行動してください」と呼びかけています。

「私達は、この敷地内で「ポケモンGO」をする行為は適切と感じておりません。全ての訪問者の皆さまにお控えいただくようお願い致します。」


言わなければおさまらないこういった不謹慎行為。いや、言っても現在はおさまっていないような気がします。

出典 http://dlift.jp

アウシュヴィッツ強制収容所の跡地にある「アウシュヴィッツ博物館」。そこでもポケモンが設定されているようで、プレイヤーがスマホに視線を落としながら、ウロウロしているのです。

出典 https://twitter.com

アウシュヴィッツ博物館のツイッターにも、たびたび「ポケモンGO」のツイートが投稿されたり、リツイートされたりしています。ツイッターユーザーの中には「アウシュヴィッツ博物館にはどの種類のポケモンがいるの?」とそれ目的で訪問しようとしている人も。

出典 https://twitter.com

「この場所でポケモンを捕まえるのはやめよう」と呼びかけているツイッターユーザーも。

アウシュヴィッツ博物館はツイッターで、アプリ開発に参加しているナイアンティックラボなどに向けて、「この博物館敷地内や関係施設にポケモンGOを設定するのをやめてください。不謹慎極まりない行為です。」と抗議しました。

出典 http://isuta.jp

さらには、ニューヨークの「同時多発テロ」跡地に建てられた「9.11記念博物館」も、追悼施設であるにも関わらず、ポケモンが設定されています。一部から「不謹慎だ」と非難の声が上がっています。

首都ワシントンにある「ホロコースト記念博物館」でも同じ声が聞かれます。

出典 https://www.expedia.co.jp

ワシントン「ベトナム戦争戦没者慰霊碑」や国立公園内の記念物などなどにも、ポケモンが現れたと報告があります。その他まだまだ世界には追悼する神聖な場が、「ポケモンGO」に操られたプレイヤーたちであふれかえっています。今後も別のそういった場で増え続けるでしょう。

支配する、支配される…??

文化や国民性が違うからなどに関わらず、例えば追悼すべき神聖な場所でゲームに盛り上がるといった行為は、世界共通で「不謹慎」です。だからゲームをしない人々が客観的に見たとき、怒りを感じるのです。

プレイをやめろという意味ではなく、プレイヤーがマナーや常識をきちんと持ち合わせた上で行うなら大いに結構ということ。だってこんなに楽しそうな新感覚の現代的ゲームだから。

出典 http://www.boredpanda.com

毎日のニュースが「ポケモンGO」であふれかえる中、現代社会を痛烈に皮肉たっぷりで批判するポーランドの人気イラストレーター「Pawel Kuczynski」氏が、あるイラストを自身のフェイスブックで公開しました。

出典 https://www.facebook.com

スマートフォンの画面に視線を落とす男性と、その首に乗って手綱を操るピカチュウ。

ゲーム機を操るはずの人間が、この「ポケモンGO」の出現とともにゲームに操られている哀れな姿。

「コントロール」すべきなのはどっち?このゲームによって、人間の善悪の判断等を狂わせ始めているのは確かです。

※「ポケモンGO」は楽しい現代的なゲームであり、このゲーム自体を批判した記事ではありません。昔とは比べものにならない程の画期的なゲームが出現し、世界を魅了しています。ただ、プレイヤーの取る行動に対する善悪や、事故・事件への繋がり、世界のどの場所でも行っていいものではないという様々な意見や注意そして怒りが出ているのも現実で、それを記事にしました。そういった課題をより深く追求し、大きく改善されることを望みます。

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